社会学研究科 先輩からのメッセージ(鈴木 公啓さん)

東京未来大学 こども心理学部教員 鈴木 公啓(ともひろ)さん
《2008年 社会学研究科 社会学専攻 博士後期課程修了》

掲載されている内容は2011年7月現在のものです。

写真:鈴木 公啓さん

今の大学教員としての自分は、
大学院時代の良き経験に支えられている。

Q. 大学院への進学を決めたきっかけは?

学部を卒業した段階では、大学院に進学することを漠然としか考えておらず、一種のモラトリアムとでもいえる状態でした。なんとなく研究の道を考えながらも、明確ではない。かといって、一般の就職というのもイメージできない。そのような状態でした。結局、研究の世界に興味があったので大学院へ進学することにしましたが、修士課程に進学する時点では、「決めた」というほどの何かのきっかけがあったわけではありませんでした。
しかし、修士課程を修了した頃には、研究の世界に進み研究を続けていきたいという気持ちが強まり、博士課程への進学を考えるようになっていました。

Q. 大学院での研究テーマは?

もともとは摂食障害や強迫性障害などの病理に興味を持っていました。そのため、学部そして修士の頃は、それらをテーマに研究し、修士論文も摂食障害をテーマに書いています。しかし、より一般的な人の心について研究を行いたいと思い、摂食障害からダイエット、ダイエットから装い、というように、次第に一般的な外見への意識について興味を持ち、研究するようになりました。博士論文は、ダイエットと装いをテーマに執筆しました。
このテーマの魅力は、なんといっても日常生活に密接に関連しており、しかも強力な力を持っているということでしょうか。外見や装いは自他共に非常に強い影響力を有しており、また、生活の満足感や自己の肯定感に影響を与えます。しかし、わかっていることは実はあまり多くありません。非常にやりがいのあるテーマだと考えています。

Q. 大学院時代に得たものは?

行事や組織運営に関わらせていただくなかで、研究の仕方だけでなく、研究者、教育者、そして、教員としての必要な知識などを学ぶことができました。これは貴重な経験だったと思います。それらの経験は、多くの点で今の自分の役に立っていると感じています。
ちなみに、大学院時代は、先生方は適度に放任といいますか、学生が自分のペースで研究などに取り組めるような環境だったと思います。

Q. 現在のお仕事について教えてください

大学において、「大学の教員としての学生に対する教育」「大学の組織人としての校務」、あとは「研究者としての研究」に従事しています。
大学院時代の研究は、今の自身の研究、そして、授業に活かされていると思います。また、院生としての生活の中で学んだことは、教員としての知識、仕事の進め方などに活かされていると思っています。
現在、教員としては、授業やゼミでの指導にやりがいなどを感じます。研究者としては、やはり、何かを明らかにしていくこと、そして、それを社会に還元する方法を考えることに充実感や、やりがいを感じています。

Q. 将来の目標や夢は? 

より良い研究を行うことで、心理学の世界ではあまりメジャーではない装いというテーマの地位向上を図り、また、研究と社会を結びつけて研究成果を社会に還元することができればと思っています。
今後も、自分に何ができるのか、そして、何をしなければいけないのかを考えながら、教育と研究に取り組んでいきたいと考えています。