修了生・在校生が語る大学院の魅力(陳洋 さん)

社会学専攻 博士後期課程 在校生 陳洋 さん 

 

日本や東洋大学で学んだ知識を中国の大学生に還元するのが私の夢

陳さん

※掲載されている内容は2017年5月現在のものです。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

大学の専攻は日本語なので、大学生のときから日本へ留学に行くという夢を持っていた。卒業する前に、留学のことを両親に相談したら、すぐに賛成してくれた。また、中国の隣国としての日本の実社会を体験し、日本の先進的な理念や知識を学びたいと思い、大学院に進学することを決めた。今までの日本での留学生活を振り返ってみれば、東洋大学の諸先生のご指導のもとで、自分の学問的にも精神的にも大いに成長した。当時、日本留学の決定と両親の支持に感謝している。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

大学時代に、日本語や日本文学などを勉強するかたわら、社会問題とマス・メディアの関係に興味を持ち始めた。

進学する前に、インターネットで調べてみると、東洋大学は120年以上の歴史もある大学で、また、グローバル化もかなり進んでいるのが分かった。留学生数も外国人教師も多く、留学生のために、環境整備や授業手配や生活管理なども整っている。特に東洋大学の社会学専門のホームページを読み、諸先生は業績が多く、それぞれユニークな研究を進めていることが分かったため、東洋大学に進学しようと決意した。

 

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

毎日、共同研究室に行って研究するのは自分の生活の一部分になった。 

 

Q.大学院の魅力は?

東洋大学大学院の魅力と言えば、各研究科の共同研究室だと思う。例えば、私が毎日利用している社会学研究科の共同研究室には、パソコンやプリンタもあり、社会学に関する書籍や辞書も多い。大学院生らにとても勉強しやすい環境を提供している。また、先輩にしても後輩にしても、日本人学生にしても、外国人学生にしても、みんな兄弟のように親しく付き合っている。例えば、他所から帰ってきた人は、必ずお土産やお菓子を共同研究室に置いておく。小さいことだが、仲間にはいつも支えられている感じがする。

また、私はよく社会学研究科の共同研究室でこのような光景を見かける。すなわち、何人かの院生が輪になって座って一緒に1つの話題をめぐって討論したり、本を読んだ感想を話したりして、研究の雰囲気はとても濃厚であるように思う。

陳さん私は東洋大学の大学院の魅力について、『私が見た日本の大学』という文章を書き、中国の共産党機関紙の1つの光明日報に投稿した。2016年1月30日に掲載され、同年4月から東洋大学図書館の掲示板に貼られている。大学院の魅力を中国の読者や、学部生に伝えられたと思う。

 

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

私の研究テーマは日本の新聞と中国報道である。具体的に言えば、1964-1972年の佐藤栄作内閣期における朝日新聞と読売新聞の社説が「日中国交」という課題をめぐり、どのように論じたか、またこれらの社説が世論にどんな影響を与えたのかを究明している。日中国交回復をめぐる研究について、両国の経済貿易や外交関係の角度からの研究もあれば、両国関係の発展を促進した具体的な人物への研究もある。しかし、日中国交回復過程におけるマス・メディアについての研究はまだ少ないため、朝日新聞と読売新聞の社説の分析によって、日中国交回復過程におけるマス・メディアである新聞の果たした役割の一端を浮き彫りにすることができると思う。

 

Q.おすすめの教員や、授業などありましたら教えてください。

1)社会情報学特殊研究Ⅱ 水野剛也 先生

博士前期課程から現在の博士後期課程まで、水野剛也先生のゼミにずっと参加している。水野先生は学問に厳しいが、優しい先生だ。例えば、毎週ゼミを始まる前に、水野先生はいつも私の研究に関する参考文献や資料を持ってきてくれる。また、水野先生のゼミは学生の報告やディスかッションを中心にし、いつもある問題点や課題をめぐって議論している。水野先生は主に学生たちに大いに自分の考えを発表させ、最後に細かく丁寧にまとめてくれる。このような教授法のおかげで、学生たちの思考力やコミュニケーション能力が高められる。そのため、水野剛也先生のゼミを薦める。

 

2)社会情報学特殊研究Ⅲ 中村功 先生

博士前期課程から現在の博士後期課程まで、中村功先生のゼミにもずっと参加している。災害情報と災害避難を研究している中村先生のゼミには、学生のレジュメ報告だけでなく、現地考察もある。一番印象的なのは、2016年6月に中村先生のご案内で、同じゼミの院生と一緒に池袋の防災体験館へ見学に行った。このようなユニークなところへ行ったのは初めてだ。また、このような体験は教科書から学ぶことができない。そのため、中村功先生のゼミを薦める。

 

Q.大学院での学びを通して、今後目指したい姿や将来進みたい道などありましたら、教えてください。

大学院を卒業したら、私は帰国して大学教員になりたいと思っている。

自分の故郷ハルビン市は中国の東北地方にある。しかし、中国の沿海部にある青島や上海や大連などの都市に比べ、ハルビン市の発展はまだまだ遅れている。そのため、故郷の発展のために、修了した後、ハルビンに戻りたいと考えている。大学教員となり、日本や東洋大学で学んだ知識を中国の大学生に還元するのが私の夢だ。陳さん

 

Q.授業料や生活費の工面について、工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

博士前期課程の時に、東洋大学大学院第1種類奨学金をもらった。また、東洋大学は2014年に「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採用された。

私は博士後期課程から国費留学生奨学金をもらい、自分の生活と研究活動に大いに役立った。恵まれた環境で研究に研鑽することができ、東洋大学には心より感謝している。

 

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

 Ra(リサーチ・アシスタント)、授業

共同研究室に研究

 Ra(リサーチ・アシスタント)、授業

共同研究室に研究

研究進度の報告

共同研究室に研究、図書館に調査

共同研究室に研究

 

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージをお願いします。

中国語には「学海無涯」(学問には限りがない)という諺がある。

自分の学問を続けて追求しようと思うなら、ぜひ東洋大学大学院へ勉強に来てください。

 


プロフィール

陳洋 さん

中国の黒竜江省出身、大学では日本語を専攻。

2011年、大学を卒業後、日本に留学。当時、日本の新聞やマス・メディアに興味を持っていたので、2012年4月から東洋大学大学院社会学研究科に入学。

現在、博士後期課程に在学。日本の新聞と中国報道を博論の題目として研究を行う。