先輩からのメッセージ 山下 大輔さん

Q.電気電子情報専攻はどのような分野ですか?

電気電子情報専攻のターゲットにする分野は広く、エネルギー・制御、エレクトロニクス、情報通信の3つに分かれています。私はこの中でも、エネルギー・制御分野の研究室に所属していますが、ほかの分野に関連する授業や実験もカリキュラムにあり、その知識は研究にも生かすことができたと思っています。ほかの大学ではこの3つの分野が分かれて独立した学科になっているところもありますが、これらの電気・電子・情報通信分野を広く学べるのが、東洋大学大学院の魅力の一つだと思います。

     

Q. 現在の研究テーマを教えてください。

研究テーマは「再生可能エネルギーが大量に連系された広域電力系統における過渡安定性の評価」です。現在、日本では環境問題や東日本大震災による省エネ意識の高まりから、太陽光発電や風力発電などの導入が進んでいます。これらの再生可能エネルギーは、化石燃料のように枯渇する心配がなく、発電するときに温室効果ガスを排出しないといったメリットがありますが、一方でデメリットもあります。そのひとつが、「事故が起きたときに電力を安定して供給することができない」可能性があるということです。電力系統を取り巻く環境が変化している状況で、将来を見据えた電力の安定供給を支える研究を行っています。

    

Q.研究の面白みはどのようなことですか?

「もし電気が使えなくなったら」という想像をしたことはありますか?電力の供給には多くの人が関わっていて、あたりまえにように使っている電気は、そういった人たちの多大な努力の結晶といえます。また、電気をどんなときも安定して使えるということは、実はすごいことです。日本の停電時間や停電回数は世界の国々と比べても少なく、高品質な電気といえます。私の研究は、そんな電力の安定供給を支える研究です。普段何気なく使っているものを、何気なく使えるためにも必要な研究で、そういったところに研究の面白みを感じています。

 

Q.その研究に興味を持ったきっかけは?

あたりまえに使えていたものが実はあたりまえのことではないと知ったときに、「電力」という分野に興味が湧きました。また、電気は目に見えないものです。勉強や研究をしていって、目に見えない電気の現象を、数学や物理を使って数式やグラフなど目に見える形にしていくことは、とても面白いことだと感じます。

  

Q.学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

学会に向けた取り組みとしては、論文の作成と発表準備です。論文の作成は新型コロナウイルスが発生する前と変わりませんが、発表に関してはオンラインになったので、それに向けた準備が必要でした。オンラインによる発表は初めてだったので勝手がわかりませんでしたが、本番を想定して何度も練習を繰り返すことで対応しました。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

電気学会全国大会にて学会発表しました。本来ですと大阪で開催される予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、研究室からの参加になりました。ほかの学会も、軒並みオンライン開催となり、本来であれば日本全国、また海外に行っていたかもしれないので、とても残念です。学会発表自体は、ほかの参加者の方から意見をいただき今後の研究に生かすことができ、非常に有意義な機会となりました。参加した場所は普段通りの研究室でしたが、オンラインで多くの人と接することで多くの発見を得ることができました。

 

Q.今後の目標をお聞かせください。

今後に関しては、学会や研究会など学会発表がいくつか控えています。そういった学会発表は研究における途中目標です。最終的には学会発表を通して新たな知見を得ながら研究をシェイプアップしていき、修士論文の完成を目指していきます。また、さらに先の目標としては、私は技術で社会に貢献したいという思いがあり、卒業後も大学院で学んだ専門知識を生かして電力インフラという重要な社会基盤に携わり、電力の安定運用に尽力し人々の生活を支える存在になりたいと思っています。

 

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

私は、学部が様々な知識を広く吸収する場所とするならば、大学院はその知識をさらに深く掘り下げる場所であると感じています。研究に関しては、大学4年生の1年間ではなかなか納得がいくところまで研究を進めることができず、時間が足りないと感じました。また、問題を見つける、資料や論文を探して知識を得る、人に伝えるといった、社会に出たときに必ず必要となってくる能力も、大学院に進学すればおのずと鍛えられます。ぜひ、皆さんも大学院進学を考えてみてください。

 

 

先輩からのメッセージトップへ