先輩からのメッセージ 松本 桃佳さん

Q.進学を決意したきっかけは?

大学3年生の時に当時の大学院生と所属研究室の活動をさせていただく機会があり、大学院生の方々は知識や経験が豊富で充実しているなと感じました。また、大学院期間が一番成長できるというお話も聞き、とても魅力的に感じたのが進学を決めたきっかけです。大学卒業後に就職した場合でも新しい知識を得られますが、大学院ではさらに自分が疑問に感じた点などを深く広い範囲で学ぶことができると考え、進学を決意しました。一度、他大学への進学も検討したのですが、研究室の活動がとても面白いと感じていたことや、指導教員が変わらないため卒業研究の内容をスムーズに修士研究に生かせることがプラスだと考え、東洋大学大学院へ進学しました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください

修士研究では、木造建築物の耐震性能に関する研究を行いました。対象とした木造建築物は平面的に剛性が不連続な建物とし、それぞれの建物の剛性が異なる場合、どのような振動をするのか確認しました。また、接続部分の固定度が高い場合と低い場合で地震時の応答がどのように変化するのか研究しました。木造建築物がどのような振動となっているのかを確認するために、実在する建物の常時微動測定を行い、解析を通して建物の動きを把握しました。その後、測定した建物の動きと類似する試験体を大学内で製作し、常時微動測定後に試験体の解析モデルを作成しました。この解析モデルにより固定度の影響を確認し、剛性が平面的に不連続な木造建築物の耐震性能評価を行いました。

 

Q. 研究での苦労はありますか?

大学院2年生時は、新型コロナウイルス感染症が流行し入構禁止が続き、不安と苦労がありました。研究で解析ソフトや測定器具を使用する機会が多くあったのですが、大学へ行って操作方法を確認したい時や、教員に指導していただきたい時にすぐ行動に移すことが難しい場面が多々ありました。また、大学内での実験は後輩の協力が必要不可欠でしたが、入構許可の目処が立たず、後輩や材料発注のスケジュール調整が大変でした。これまで当たり前のように毎日通学し充実した環境で研究できていたことに気づくと同時に、臨機応変にできることを見つけ、環境が整った場合にスムーズに研究に取り掛かることが出来るよう心がける必要があると感じました。

  

Q.今後の目標をお聞かせください

これまで研究や研究室の活動で学んできた木造建築物の構造性能を、精度良く評価するための知見を得ることです。木造建築物といっても、重要文化財に登録されているような古い木造建築物や他構造の建築物と接続している木造建築物などさまざまあり、それぞれの規模や架構、材料などによって構造性能は異なります。また、建物だけでなく地盤によって地震による応答も変わってきます。そのため、他構造建築物の構造に関する知識や地盤など、木造建築物の構造性能を評価するにあたって重要となることは、今後も積極的に学び続けたいと思っています。

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

大学院進学を決意することは大きな決断になると思いますが、大学院では大学4年間とは比べられないほど、多くのことを吸収することができます。知識や経験を積むことができるほかに、卒業後の選択肢も広がります。検討している時は大学院の生活を考えて決める方も多いと思いますが、その先の将来も視野にいれて考えてみてください。大学院での研究活動は大変なことも多いですが、その分自分の自信や力に繋がります。ぜひ納得のいく決断をし、後悔のないように過ごしてください。

 

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