先輩からのメッセージ 松山 実緒さん

Q.進学を決意したきっかけは?

生体医工学科に入学し配属された研究室で脳神経生理学の分野を研究していく中で、医学部ではないのにここまで専門的な医学・生理学を学べることがとても貴重な経験であり、また魅力を感じました。また先輩に同行した学会で、先輩方が研究発表されている姿を見て、また多くの研究者と出会い刺激を受けました。自分の手で未知を解明していく「研究」の世界に、とても憧れました。そこで生涯「研究」を仕事にしたいと考え、進学を決意しました。

  

Q.現在の研究テーマを教えてください

「ストレス誘発性心血管反応と延髄への神経投射」について研究しています。私たち動物は精神的なストレスを受けた際に、血圧の上昇や心拍数の増加といった自律神経系を介した身体反応を引き起こします。これは“Fight or Flight”と呼ばれる、生き残るための防衛反応の一種です。防衛反応を繰返したり、過剰になると高血圧や不整脈等の循環障害に加えて、うつ病やパニック障害といった健康上の問題を引き起こすリスクが高くなります。しかし、頻脈の発生機序は明らかになっているものの、昇圧の脳内メカニズムは明らかになっていません。そこで、動物を用いて昇圧反応の脳内メカニズムを検証しています。

Q. 研究の面白みはどのようなことですか?

知れば知るほど自分の世界が広がり、楽しくて気がついたらのめり込んでいました。すべてのデータが世界で新たな発見になるため、今まで予測されてきた見解と異なる結果や、一歩先を行くデータが得られた時のわくわくどきどき感がたまらないです。そして、世界中の研究者の論文を読み、実際にディスカッションしていくことで知識を深めていき、自分のデータと向き合ってひとつの「論文」という形で世界に発信できることにも魅力を感じました。

 

Q. 学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください

参加する学会ごとに目標のデータ数を決め、逆算して実験スケジュールを組みました。そして自分が一番伝えたいポイントはどこなのか、それを誰に伝えるのかを考えながらポスター作成を行ないました。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか

 

多くの研究者と意見交換することができ、今後自分が最終目標にしている国際論文の投稿に向けたビジョンや課題が明確になりました。また、大学院生で国際学会に参加できるような環境が整っていることは珍しいことであり、異文化に触れることもでき、とても貴重な経験をさせていただきました。もっと研究について深い話ができるよう、ディスカッションできる英語力を身につけたいと強く感じました。

参加した学会:

9th Federation of the Asian and Oceanian Physiological Societies Congress (FAOPS2019) / Kobe/March,2019

11th Congress of the International Society for Autonomic Neuroscience (ISAN2019)/Los angels/July,2019

 

 

Q.今後の目標をお聞かせください

英語論文を作成し、国際雑誌に投稿することが最終目標です。それまでは、必要なデータを揃えながら他の学会発表に参加して内容を精査していく予定です。そのために、論文を作成する上で必要な専門的な英語も勉強します。

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

東洋大学大学院には、研究を行なう上での様々なサポートが充実しています。そのため、頑張り次第では学生でも国際学会で発表する機会を得ることができます。この2年間はあっという間です。ぜひチャレンジして有意義な時間にしてください。

 

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