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文学研究科 先輩からのメッセージ(ザキプール・バフマンさん)

哲学専攻 博士後期課程2年 ザキプール・バフマンさん

写真:ザキプール・バフマンさん

先生方の広い思想に影響を受け、日々新たな発見が得られます。

Q. 日本に留学して学ぼうと思った経緯は?

イランの大学では、西洋哲学とイスラム哲学を一緒に学びますが、私はそれに加えて東洋思想や日本哲学にも興味を持ちました。しかし、イランには東洋哲学の研究所が少ないので、より詳しく学ぶため留学したいと思うようになりました。また、イランの恩師が日本の哲学者井筒俊彦先生の弟子であったことにも影響を受け、井筒思想をより深く学ぶため日本への留学を決めました。

Q. 日本の数ある大学の中でも東洋大学大学院を選んだ理由は?

ひとつは、東洋大学が創立当初から「諸学の基礎は哲学にあり」という理念を掲げ、哲学を重んじている大学であったことです。ここでなら、より深く哲学について研究できると思いました。もうひとつの理由は、永井晋先生がいらっしゃるからです。永井先生は現象学や東洋思想について、詳しい研究と深い思想をお持ちで、以前よりその思想に共感していました。先生の指導のもと勉強したいと強く思い、この大学院を選びました。

Q.  現在の研究テーマについて教えてください。

井筒哲学を3つの時期に分け、日本とイラン両方の研究者視点から比較して、その哲学的可能性を探究しています。特に第2期、イランで活躍していた時期の研究が日本では未発達ですので、第2期の井筒の活動に注目することで第3期の井筒哲学の意義を吟味しています。

Q. 日本での生活はいかがですか?

毎日の生活はやはり大変ですね。物価が高いので、アルバイトをしながら勉強してきました。初めの頃は日本語の学校に通う余裕もなかったので、日本語は独学で習得しました。言葉以上に大変だったのは、文化の違いです。日本人の行動や社会の構造、先輩後輩の関係性など、イランにはない日本独特の社会ルールがたくさんあります。知らないことばかりなので、間違った行動もたくさんしてしまいますが、先輩方からアドバイスをいただいたり、自分の体験をひとつひとつメモして何度も考えたりして、日常生活の中からさまざまなことを学んできました。「日本人がどういう風に考えるのか」「日本人の道徳性はどのようなものか」などについて知ることは私の留学の大きな課題でもあったので、こうした毎日の経験も研究につながっていると感じています。

Q. 実際に学んでいて、学内の雰囲気や先生方の印象はいかがですか?

学内は環境設備が整っていて、素敵な雰囲気だと思います。東洋大学大学院の先生方は本当に思想が幅広く深いので、学ぶことは多いですし、先輩方は親切で、日常生活も助けてくださいます。指導やサポートも丁寧で、とても気持ちよく研究に打ち込むことができています。

Q. 今後の夢は?

夢はたくさんあります。興味のあること、学んでみたいことはどんどんあふれてくるのでひとつには絞れませんが、日本が大好きなので、日本での研究は続けたいと思っています。日本とイランの哲学的な関係についての研究も深め、ゆくゆくは大学の先生、研究者になりたいと考えています。


掲載されている内容は2014年7月現在のものです。