MENUCLOSE

先輩からのメッセージ(蓮見 菜那子さん)

文学研究科日本文学文化専攻 博士前期課程在学 蓮見 菜那子 さん

※掲載されている内容は2018年7月現在のものです。

蓮見さん(201707)


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

 短期大学からの編入学のため、大学に通ったのは2年間だったので、学び足りないと感じていたのが一番の理由である。大学では文学だけでなく、文化や自分の研究分野以外の授業も多く履修し、幅広い知識を得ることができた。しかし様々なことを「知る」うちに、同時に「知らない」ことも増えてきた。学部の卒業論文も、書けば書くほど新たな疑問がわき、結局あまり納得するものが書けなかった。そこで、大学院でより専門的な知識を身につけ、学部で消化しきれなかった部分をより深く研究したいと考え、進学を決めた。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 学部の時から指導していただいている先生がおり、自分の意見を尊重しながらアドバイスをいただけると思ったから。また、図書館などをはじめとする設備環境が変わらない方が、便利だと考えたから。

Q.大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

 勉強することが楽しいと感じるようになった。演習で扱う論文や同じゼミ生の意見は、自分では考えつかないような展開で、同じ作品でも、解釈ひとつでその味や色が大きく変化するのがとても面白い。

Q.大学院生活の中で辛かったことは?

 ゼミでの発表や修士論文の執筆。大学院の授業はほとんど演習形式の科目なので、毎週どこかしらのゼミの発表が当たっていて、準備に使える時間が少なかったり、自分の専門分野以外のゼミで発表する機会もあるので、発表資料を用意するだけでも大変である。また修士論文は、書けば書くほど新しい疑問が出てきたり、述べたいことが多すぎてまとまらなくなってしまったりと、行き詰まってしまい、常に時間との戦いでもあり、根気が試される作業である。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

 修士論文は、柳美里研究ということで、主に柳美里作品における家族の姿から、柳美里が書こうとした家族、家族というものの意味について考える。授業は村上春樹の短編や芥川龍之介作品など、近現代文学作品の分析を中心に履修している。ほかにも、日本語学分野で海外と日本の新聞記事をディスコース分析して比較したり、松尾芭蕉の名言からその俳諧に対する姿勢を探ったりなど、様々な分野の授業を履修している。一見繋がりのないように思える他分野の演習も、実は自分の研究テーマと重なる部分があり、修士論文執筆に活かしている。

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

 論文執筆に行き詰まり、自分でも研究目的がわからなくなってしまい相談した際、先生に話すうちに自分が何を論じたかったのかがはっきりと見えてきた。さらに意見を交わす中で、自分一人では見えてこなかった作品の新たな側面や、多角的な分析の方法を示してくださった。

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

 
 月曜日 9:00〜19:00 東洋大学附属牛久高等学校 勤務
 火曜日 9:00〜19:00 東洋大学附属牛久高等学校 勤務
 水曜日 10:30〜12:10 大学院授業(芥川龍之介)   午後:図書館で論文執筆
 木曜日

12:00〜14:00 大学内で留学生の日本語学習補助

14:45〜16:15 大学院授業(松尾芭蕉)

16:30〜18:00 学内学会運営ミーティング(松尾芭蕉)

16:30〜18:00 学内学会運営ミーティング

 金曜日

11:00〜14:00 東洋大学附属牛久高等学校 勤務

16:00〜18:00 大学院授業(村上春樹)

 土曜日 9:00〜13:00 東洋大学附属牛久高等学校 勤務
 日曜日 休日(友達と出かけたり、ゼミ発表の準備をしたり)

 


プロフィール

蓮見 菜那子 さん

立教女学院短期大学にて海外の文化や語学を学ぶ中で、そもそも母国である日本の文学や文化の魅力とは何かを考え始め、それについて学びたいと思い、東洋大学日本文学文化学科に編入学。大学の授業をとおして様々な文学作品に触れ、もっと時間をかけて研究してみたいという思いから、同大学院へ進学。現在は柳美里作品における家族について、修士論文を執筆中。修士2年生からは、大学院に通いながら、東洋大学附属牛久高校で国語科非常勤講師として、勤務している。