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史学専攻 先輩からのメッセージ(上村 正裕さん)

史学専攻 博士後期課程2年 上村 正裕さん

(掲載されている内容は2015年6月現在のものです)

上村さん写真

史料からその裏に横たわる歴史的事実を読み取るという作業ができるようになってきました。

Q. 進学しようと思った動機・経緯は?

もともと今日の政治にも強い関心があり、大学2年生のときに書籍の内容をまとめて批評するレポートを課せられたときに政治を動かす原理は何かということを疑問に持つようになりました。皆さんの周りにも同じようにふとしたきっかけが転がっているかもしれません。

Q. 大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

史料からその裏に横たわる歴史的事実を読み取るという作業が博士後期課程に入ってからできるようになってきましたが、それとともに日々のニュースの裏に何があるのかを考えるようになりました。

Q. なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

慣れた環境に引き続き身を置けるということも重要なポイントですが、指導教授の先生を一番重視しました。

Q. 大学・大学院での学びを通して得たものは?

学部生時代は全くといっていいほど読めなかった漢文史料が密度の濃い大学院の授業を受けることで読めるようになりました。

Q. 現在の研究テーマについて教えてください。

研究テーマ:奈良・平安時代における氏族の構造と政治的動向 

現在は主に奈良時代における氏族の諸系統の任官状況や政治的動向を追うことで、奈良時代の官人昇進ルートや近臣の実態について研究しています。

授業についてですが、日本史学特論(森公章先生)では『類聚三代格』という法制史料を編年順に読んでおり、現在は延暦16年(797)の部分を読み進めています。当時は平安京遷都から間もない時期で、『類聚三代格』の講読により当時の社会への理解が深まります。

また、院生の研究報告の機会もあります。日本史学演習(森先生)では11世紀の貴族である藤原実資が記した『小右記』を読んでおり、現在寛仁4年(1020)の記事を読み進めています。貴族が記した日記(古記録)は「変体漢文」といって書式が『三代格』の時代に比べて崩れているので読解が難しいですが、当時の宮廷社会の実情が読み取ることができます。

また、併せて半井家本『医心方』紙背文書に記されている院政期の国司の実務内容の読解も森先生の講義形式で行っています。考古学特論(土肥孝先生)では主に縄文時代の土器などを扱っていますが、座学だけではなく年に4回程度博物館見学に出かけます。

Q. おすすめの科目は?

日本史学特論

8~9世紀の様々な分野への知識が深まり、漢文の読解能力が身につくようになる。
日本史学演習 11~13世紀の様々な分野への知識が深まり、漢文の読解能力が身につくようになる。
考古学特論 考古学という学問を通して、創造力や洞察力を養うことができる。

Q. 将来への展望は?

教員免許を持っていますので教員を務めつつ、研究を続けていく生活を目指したいと思っています。

Q. お金のやりくり方法は?

史学科TAのアルバイトをやらせていただいているのでそこから生活費や書籍代を得ていますが、家族の協力があるからこそ院生生活が送れていると痛感しています。

Q. 1週間 のスケジュールは?

曜日 時間・時限  概要
13時00分~14時30分
15時00分~19時00分 
他大学の授業聴講 
図書館などで研究。
10時00分~18時00分 史学科共同研究室TA

10時00分~18時00分 

史学科共同研究室TA

14時45分~16時15分
18時15分~19時45分

授業  
授業
  自宅 or 大学で研究、もしくは休養日

 10時40分~12時10分
午後 

授業 
図書館で研究 or 学会参加
  自宅で研究、もしくは休養日

Q. 東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけて一言メッセージをお願いします。

歴史学とは史料から過去の人々が何を考えて行動しようとしていたのかを読み取る学問です。
大学院は学部生の授業に比べて少人数ですので、濃い指導を受けられます。

史料は急に読めるようにはなりませんが、そうした環境に身を置いて努力すれば必ず報われるでしょう。
是非日々感じた些細な疑問を大事にしてください。それこそが研究をしようという活力につながるかもしれません。