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法学研究科公法学専攻 博士前期課程2年 遠藤 友理子さん

 遠藤 友理子さん

集中できる環境と切磋琢磨し合える仲間のおかげで、
他学部出身の私も研究に没頭する毎日

掲載されている内容は2012年7月現在のものです。

Q. 社会人入学ということですが、大学院進学を考えた理由は?

税理士資格を取得して将来的に実家の会計事務所を継ぎたいと思ったのが、入学の動機です。働きながら受験勉強をして合格。入学直前に7年間勤務した前職を退職し、今は実家の会計事務所で経理の仕事をしながら大学院へ通っています。実は、大学学部卒業時点では税理士になることも、実家を継ぐことも考えていませんでした。父も、家業とは関係なく自分の意思で自分のやりたい道へ進むべきだという意見でした。しかし、自分が何もしないまま、父が作り上げてきたものを将来的になくしてしまっていいのか、という気持ちが膨らみ、税理士を目指すことを決意したのです。
私は東洋大学経済学部卒業でしたから、本大学院にはよい先生がたくさんいらっしゃることは知っていました。特に現在の指導教授である高野先生に教えを乞いたいと思い、本大学院を選んだのです。

Q. 法学研究科に入学して、いかがですか?

もともとは税理士試験に向けて科目免除があるということで大学院進学を考えたのですが、今は純粋に学びたい、もっと研究を深めたいという気持ちが勝っています。経済学部出身の私が法学を学ぶにはハンデがありますが、公法の勉強は新鮮で、学べば学ぶほど、知識が増えれば増えるほど面白くなる一方。決して要領もよくないし知識も不足している私は、まずはできる限りの力を研究に注ぎたいと思っています。研究者でいらっしゃる高野先生から法学の根底にある考え方をしっかり学び、論文を完成させることが現在の目標となっています。高野先生は、心から尊敬できる先生。手取り足取りといったスタンスの指導ではなく、研究で悩んでいる私にさらっとヒントになる言葉を投げかけてくれます。頭脳明晰過ぎてついていけないこともありますが、様々な方向からいろんな見方をされるので、その都度驚き、感銘を受けるばかりです。論文の完成を目指して、たいへんですが充実した毎日を送っています。

Q. 研究テーマについて教えてください。

現在、所得税法56条に関して研究しています。56条は、生計を同じくする家族の間では経費処理を認めないというもの。例えば、夫が弁護士で妻が税理士の場合、夫が妻に仕事を依頼し支払った対価は、夫の仕事の必要経費として算入できないということになります。この条文の解釈は現在の社会情勢に沿わないのではないかという意見があり、様々な論争が繰り広げられています。私は実家の会計事務所を継ぐに当たり身近な問題として捉えることができ、とても興味のある条文だったので研究テーマに選びました。基本的に私は、この条文の解釈には問題があるという立場で論文を進めていくつもりですが、研究をすればするほど、どちらの立場にも理あるということが分かり、難しさを感じています。また、他に苦労している点は、自分の考えを文章にして正確に伝えること。法律は文章で記されているもので、文章や言葉がとても大切です。論文の執筆においてどの言葉を使い、どう表現すればいいのかがとても難しく、試行錯誤の連続です。

Q. 大学院の雰囲気は?

本大学院では、共同研究室が23時まで使用できます。そこは席がパーティションで仕切られ、インターネット環境も整えられているので、私はもっぱらそこを活用。知識不足を補おうとたくさんの資料を読んだり、研究を進めたり。朝から夜遅くまで集中できる環境があることは、とても助かります。ここでは同期や先輩たちと交流を持つこともでき、みんなからもらう励ましやアドバイスが、論文を進める上で大きな支えになっています。「ここをもっと勉強した方がいいよ」とか、「この本は分かりやすいよ」とか、みんな親身になって考えてくれるんです。大学院というのは個人がそれぞれ寡黙に研究するものというイメージを持っていた私には、うれしい驚きでした。まさに、一丸となって取り組む、切磋琢磨して互いを高め合うという雰囲気。研究を成し遂げるという共通の目標に向かって協力し合える仲間は、私にとってたいせつな存在です。本大学院で得た多くの知識とたいせつな人たちとの出会いを糧に、自身の将来へ向かう道をしっかりと歩んでいきたいと思います。