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在校生が語る大学院の魅力(公法学専攻 村田京子 さん)

公法学専攻 修了生 村田京子 さん

(掲載されている内容は2017年5月現在のものです)

大学院で過ごす時間はすべて自分のための時間であり、自分を高める時間

村田京子

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

会社勤務の傍ら受験勉強として税理士試験を1科目ずつ受験しましたが、点を取るための勉強に終始しがちで、なかなか身になっていく実感がなく勉強もはかどりませんでした。そんな中、租税法を体系的に掘り下げて考え、時間をかけて自分で理解してみることも大切であり必要ではないかと考え始め、ちょうどそのタイミングで勤務していた会社を辞めるきっかけがあり、そこで独立開業することにし、自分の時間が調整しやすくなる利点を活かして仕事との両立前提で進学することにしました。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 東洋大学大学院を選んだのは、第一に、仕事と両立するにあたって、事務所から近いことが条件でした。当時の事務所からは電車で2駅、自転車で15分という近距離であったため時間ロスが少なく、大いに助かりました。

第2に、校舎が大変綺麗でした。大学院生が主に使用する8号館は新しく綺麗な校舎で気持ちよく過ごすことができました。

 

Q.大学院の魅力は?

 どこまでも見捨てずに待ってくださる指導教授のおかげでなんとか修了することができました。研究意欲さえあれば、力になってくれる先生やクラスメイトがいて助けにも相談にものっいただけます。また、欲しい文献や論文が図書館になかったとしても、山手コンソーシアムという制度を利用して提携他校の図書館を自由に利用することもでき、さらには近くに東京大学があり、ここにはほとんどの図書館にない書物を蔵書していることも多く、大変お世話になりました。

研究室にはいつも誰かが勉強していて、同じように頑張っている院生に刺激をうけることができる。私はなかなか研究室で勉強をする時間がとれなかったのが残念でしたが、刺激しあえる関係ができれば、心折れずに頑張れると思います。

 

Q.大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

 最も大変だったのは仕事との両立です。個人事務所のため、会社勤めのように拘束されるわけではないとしても、誰かが代わりに動いてくれるわけではなく、すべてを自分で完結させなければなりません。せっかくの依頼をここで断ってしまうと、次はないだろうと頭をよぎろことも多々ありました。駆け出しの個人事務所にとって有難く貴重な依頼は請ける以外に選択肢がありませんでした。

また、大学院での勉強は、ただ先生の講義を聞いてノートを取る、というものではなく、課された課題の問題点、疑問点を見つけ出し、これについての答えをいろんな文献を頼りに自分なりに導いてくる、といった、時間も集中力も必要とするものでした。とても両立できたと胸を張れたようなものではありませんでした。これは自分の予測が甘かったと猛省した点です。

 

Q.大学院生活の中で辛かったことは?

 これまで論文の執筆をしたことがなかったので、どのように取り組めばよいかが掴めず、テーマの選定から最後まで苦しみました。

最初のうちは慣れないのもあって、文献や資料を探すのも容易ではないため、予定以上に時間がかかるなど、まったく予定通りには進みませんでした。

仕事との両立もあって、一度仕事に集中してしまうと、なかなか一進一退の執筆作業には気持ち的に戻ってこれないなど、限られた時間とわかっていても、思うように時間配分ができず、終盤に追い込んで結局納得のいかない論文内容になるなど、反省点もたくさんありました。

 

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

 研究テーマは「企業活動の国際化と我が国の課税権確保にかかる検討―移転価格算定方法の合理性を求めて―」として修士論文を作成しました。

 

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」がありましたら教えてください。

 論文の作成が予定通りにはなかなか捗らず、冬休みに突入するような状況でも高野先生は見捨てることなく、じっと待っていてくださいました。私の方が半ば諦めそうになっていても、先生が諦めずに待っていてくださったことで、私もモチベーションを維持し最後まで続けることができました。本当に感謝しています。

 

Q.現在の1週間または、1日のスケジュールを教えてください。

7:00 起床
9:30 出勤 メール・スケジュール確認、返信、電話等
10:30 都庁書類提出
13:00 A社訪問ミーティング
16:00 帰社 書類整理、提出書類作成
17:00 お客様と電話で打ち合わせ
18:00 申請書類作成
21:00 終業 退社

 

Q.現在のお仕事について、また大学院での学んだことが、今どんな形で役立っているかを教えて下さい。

 現在は、大学院入学する前に開業した行政書士として都内で業務を行っています。行政書士業務もすべて法律に基づき書類を作成することであり、租税法に限らず法律全般にわたる基本的な法律の構造を知り、理解することは大変有用なことでした。また、先日5月25日に税理士登録完了しました。

 今後は、税理士と行政書士の両方の資格を活かして、中小企業のサポートを税務面、法務面から続けていきたいと思います。

 

Q.今後東洋大学大学院を目指そうとしている方たちへのメッセージをお願いします。

 仕事をしていると、自分のために時間を使うことがありませんが、大学院で過ごす時間はすべて自分のための時間であり、自分を高めるための時間です。このような時間を再び手にすることの喜びを味わっていただきたいと思います。

 


プロフィール

村田京子 さん 

県税事務所在職中に企業会計を知る機会を得、企業会計について学びを深めるため大学進学し、その後会計事務所において中小企業を中心に税理士補助業務の傍ら税理士試験を受験。

その後、東京に移ってからは不動産会社にて経理財務の実務を経験しながら税理士試験を受験し、2013年、行政書士事務所開業をきっかけに、大学院で租税法を研究することを決意。

2014年、東洋大学大学院法学研究科公法学専攻で租税法を学び、2017年5月税理士事務所を開業。