先輩からのメッセージ 伊藤 要大さん

Q.進学を決意したきっかけは?

学部時代の研究をさらに発展させたかった、ということもありますが、それ以上に、社会には専門性をもって進みたいと思ったことが大きいです。やはり、学部での学びでは、社会に出て「専門」といえるようなものはなかなかなく、結局は「その他大勢」で終わってしまいます。せっかく、総合情報学部で、理系・文系の学際的な勉強をしてきたのに、それではもったいないな...と感じていました。その時、大学院に進学している先輩の話を聞き、大学院では、国際会議などへ積極的に参加し、修士でも国際的に活躍している人が多くいると知り、自分もそのようなグローバルな評価を得てから社会人になろうと決意し、進学を決めました。そのため、研究テーマも研究室の専門であるメディア情報学とビジネス分野を結合させる方向性で進めました。

 

Q. 現在の研究テーマを教えてください。

私は現在「広告媒体としての教育空間の利用に関する研究」を行っています。「教育空間の広告媒体としての利用」とは、大学の授業などで利用される講義スライドの中に、商業広告を入れることを意味します。大学教育のビジネス利用については様々な議論がありますが、一方で、それによって学費を軽減できることや、授業へのスポンサーシップにより、教育・研究環境を向上させるなどのメリットもあります。現在は教育空間内での受講者の視点移動について、アイトラッカーを用いて分析することで、広告提示位置の最適化について検討し、被験者実験を通してその有効性についても議論しています。

 

Q.研究での苦労はありますか?

機材を使った研究、英語力の2点に苦労しました。私はアイトラッカーという機材を使い実験を行ったのですが、今までそのような研究を行ったことがなかったので勝手が分からず困惑しました。実験方法は合っているのか、きちんとした数値は取れているのか、手探りでの研究でしたが、無事論文が完成した時は今までにない達成感を得ました。また、私は英語が苦手なので、論文を英語に直す際、英語で発表する際は非常に苦労しました。しかし、幾度となく論文を書いていくうちに何となく要領がわかってくるもので、入学当初と比べてかなり英語力が身についたのではないかと思います。一番苦労した点でもあり、最もスキルアップできたところであるとも思います。

 

Q.学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

先述した通り、 私は英語に自信がなかったので、国際学会では発表の際に使用するパワーポイントを理解してもらえるように作り込みました。最初は見るに耐えない発表スライドでしたが、研究室の先輩の丁寧なご指導により、自信を持って発表できるスライドを作り上げることができました。

Q.学会での発表はいかがでしたか

オンライン、対面発表の両方を経験しましたが、どの学会も雰囲気に気圧されてしまいました。そんな中でも、発表後には参加者の皆様から研究内容についての質問やアドバイスを頂き、研究に対するモチベーションを高めることができました。学会発表を経験したことで、今後並大抵のことでは緊張しないのではないかと思います。

 

Q. 今後の目標をお聞かせください。

自分の研究を実用化し、実際に大学の学費軽減を実現できればと思います。また最近ニュースにもなっていますが、研究費不足が故に日本の素晴らしい技術が海外に流出しつつあります。この研究を通してそういったところにも貢献できたらなと思います。

  

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

正直私は大学4年間の多くを遊びに費やしてしまいました。もっと一生懸命勉強をしておけばよかった…と後悔をしました。これを読んでいるあなたも同じような思いでいるのではないでしょうか。まだ間に合います!その「もっと勉強をすればよかった」というモチベーションを持って大学院に進学すれば、素晴らしく充実した2年間を過ごすことができると思います。私は学部時代就職活動を頑張れませんでしたが、大学院でのかけがえのない経験をしたことで、地元ではそこそこ大きな会社に内定をいただくことができました。少しでも共感していただけたなら、前向きに大学院進学を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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