先輩からのメッセージ 進藤 翔太さん

Q.進学を決意したきっかけは?

昔から難しいことをしたり、考えたりするのが好きでした。テレビゲームもいつも難易度をハードモードにして遊んでいました。それから、知識欲も非常に強く、学部生の頃からコンピューターに関するいろんな専門書を、よく自主的に読んで勉強していました。そのうち、今ある技術を知るだけでは満足できなくなり、新しい技術を作りたいと思うようになりました。それで研究者を目指すようになり、進学を決めました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

私は、人工知能の研究をしており、中でも画像を中心に扱っています。現在は、物の硬さを人工知能によって、画像から自動で測定する方法を研究しています。物の硬さというのは、どれくらいその果物がおいしそうかといったことや、どれくらいその柱は頑丈かといったことのように、何かと比べる指標として使われます。測定方法は硬度計という器具を使うのが普通ですが、それを写真だけで測ろうというのが私の研究です。

Q. 研究の面白みはどのようなことですか?

情報工学の研究では、自分で考えたものを実際に作るので、とても創造的な作業で楽しいです。もちろん新しい技術も取り入れる必要がありますので、勉強も必須ですが、それ以上にたくさんものづくりをします。座学が嫌いで、実技が好きな人に向いていると思います。もう一つは、アイディア次第では時代を変えるような研究になる可能性があるということです。簡単なことではありませんが、実際、研究者の人は野心家が多いです。それくらいロマンのあることに挑戦できることが、研究の一番面白いところです。

 

Q. その研究に興味を持ったきっかけは?

私の研究では最新の技術を使うので、英語の論文を正確に理解し、プログラムを実装しなければならないことに苦労しました。プログラムを実装してもうまく動作せず、実験をするまでに非常に多くの時間を取られてしまいました。また、研究は自分のアイディアを使って新しいものを作っていきますが、期待したものにはならないことが多々あります。そのような場合、別のアイディアを考えたり手法を変えたりといった対応が必要になりますが、容易なことではありません。どの分野の研究もそうだと思いますが、ここが研究の一番難しいところだと思います。

 

Q. 学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

私は”7th ACIS International Conference on Applied Computing & Information Technology”という学会で発表しました。英語で書いた論文をネイティブの先生に添削してもらい、学会に提出しました。そして学会からの添削をもとに校正作業を担当の先生のもと何度も行いました。この作業は非常に労力を使う作業で、本当に大変でした。最終版の論文を提出した後は、英語での発表に向けて、パワーポイントの作成と発表練習を行いました。国際学会では発表時間厳守なため、発表を出来るだけわかりやすく、かつ時間内に終わる内容になるように調整をしました。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

発表中台詞が出てこなくなるのではないかと不安でしたが、練習通りうまく発表出来て安心しました。国際学会での発表を経験して、自分は海外で堂々と発表できるほど大きく成長したのだと、自信が付きました。そして何よりも、国際学会では他国の研究者と交流する機会があり、自分の知らない技術や手法を知るいい機会でした。私はこの学会で海外の友達ができ、たくさんの資料や論文を送っていただきました。国際学会は、研究者として成長できるだけでなく、たくさんの優秀な研究者と交流ができる貴重なイベントでした。

 

Q.今後の目標をお聞かせください。

研究者を目指しているので、博士号を取得しようと思っています。そのためにも、博士論文にする研究内容を先生と相談しながら考えています。研究アイディアはだいたい固まっているので、今は実際にプログラムを作っています。もちろん修士論文も完成させなければいけないので、修士の研究も並列に進めています。

  

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

総合情報学研究科は英語での学会発表が卒業要件となっており、とても厳しいですが非常にいい経験になります。それから、研究に関するたくさんの知識の獲得や英語の勉強も、自発的にする必要があるため、自主性が鍛えられます。情報工学の方は仕事で使える技術を手に入れられるので、エンジニアとしても大きく成長できます。修士課程はたった二年だけですが、知識も人間としても、その二年で驚くほど成長できます。今の自分よりもレベルアップしたい方は、ぜひ進学を考えてみてください。

 

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