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先輩からのメッセージ 金 さやかさん

Q.進学を決意したきっかけは?

修士を修了して3年目となり、研究者として独立して研究課題に取り組むようになったことで研究能力を高めていく必要性を強く感じるようになったことが進学の理由です。私は修士課程では質的研究を学び、現在も質的研究を中心に研究に取り組んでいます。しかしながら、研究者としては量的研究についても学び、幅広く研究について知識を持つ必要があると常々感じておりました。そういった中で、現在の指導教員の加藤先生を紹介していただき、総合情報学研究科において情報を扱う専門家の先生方の下で学ぶことは、自身の研究を発展させていく上で有用であると捉えることができました。仕事を続けながら博士課程で学ぶということには正直不安もありましたが、加藤先生であれば、博士課程修了まで支えていただけるということを確信が持てましたので進学を決めました。

 

Q.総合情報学専攻はどのような分野ですか?

心理・スポーツ専攻は、学部から大学院に進学した現役、社会人学生、留学生もおり、様々な背景の学生が学んでおります。修士・博士課程で学生はおよそ20名です。研究テーマは、ヨガと心理の関係や、スポーツのパフォーマンスと心理、e-スポーツなど、さまざまでバリエーションに富んでいます。

 

Q研究のおもしろみはどのようなことですか?

私が思う研究の面白みは、誰もやったことないことに挑戦できることだと思います。今までは、答えがある問題を解いていることがほとんどでしたが、研究に答えはなく自分で見つけ出さなくてはなりません。誰も答えを知らないので自分でひたすら考えなくてはなりません。なかなか結果が出ず大変なこともありますが、それを乗り越えて予想していた結果が出たときの達成感は、とても素晴らしいものです。こうして、自分で物事を考え必要とされていることを作り出すことが、研究の面白みの一つだと思います。

 

Q現在のお仕事について教えてください。

現在は大学の看護学科で教員をしております。病院実習を担当しているため、年間の多くの時間は学生と一緒に実習先の病院にいます。日中はフルタイムで働いていることから大学に通える日は限られていますが、夜間・夏季休暇期間に教員から指導を受けています。夜間・土日もほとんどを研究に費やしていますが、新たな発見をしたり、とても充実した日々です。先生や博士・修士で学んでいる研究室のメンバーに会うことも気分転換であり、自分の励みとなっています。

 

Q. 現在の研究テーマを教えてください?

私は内科と眼科の混合病棟で看護師をしていた経験から、慢性疾患や障害など「治らない」病気や機能障害のある方のケアに関心を持つようになりました。現在の研究としては、生命に無関係である病気や障害は他者の理解が得られにくい反面、当事者には大きな困難があるという事実に着目し、眼科疾患や視覚障害、睡眠障害を中心に研究を進めています。博士課程では、強い眠気を主症状とする「ナルコレプシー」に罹患した患者さんの「病気を持ちながらも、Well-Being(よりよく生きる)な状態で生きていくということ」をテーマとしたいと思っています。他には、科研費をいただいている角膜移植患者のケアと通所介護(デイサービス)のマネジメントに関しても、博士課程と同時進行で研究を進めています。

Q研究の面白みはどのようなことですか?

様々な困りごとを解決するための1つの手段となりうることだと思います。患者さんに研究成果をフィードバックすることができることを目指しており、それが研究へのやりがいになっています。個人的な性格傾向でいえば、昔から知りたがり屋でもあったので、研究をするために様々なことを調べることそのものが楽しみでありますし、調べる中で思いがけない発見もあることがとても面白いと思います。また、研究を通して、研究参加者の患者さんと出会い、当事者からしか聞けない思いを聞かせていただくことができること、研究者の方に出会えたりすることなど研究を通しての出会いがあることも研究の面白みだと感じています。

 

Q研究での苦労はありますか?

苦労という点では、研究の焦点を定めること、英語論文を読むこと、文献レビューを丁寧にすること、協力機関の確保など、挙げればたくさんありますが、「伝わるプレゼンテーション」をすることが今の一番の課題です。私は看護学が専門ですが、指導に関わってくださる先生方は工学系の先生ですので、専門分野が異なります。研究の背景や目的、意義を、どのように説明をすると伝わるのか、というところに困難を感じています。また、情報学分野での知識が足りないため、基本的な学習もこれから深めていかなければならないと思っているところです。学習面での課題としては、英語論文の執筆に向けて語学能力を高めることを課題としています。あとは、社会人ならではの問題ですが、とにかく時間がないことです。業務の合間や休日をフル活用して研究しています。電車移動中も、論文を読んだり、研究アイディアをノートにメモするようにしています。ただ、研究には苦労はつきものだと考えていますので、教員のサポートを得ながら楽しんでやっています。

 

Q今後の目標をお聞かせください。

博士課程1年目の終わりまでには、研究デザインを確定して調査データを取り、余裕をもって博士論文を書きたいと思っています。実際には、仕事との兼ね合いもあり、難しいところもありますが、がんばりたいと思います。

 

Q現在の課題と将来の目標(夢)は?

現在の課題としては、自分の人生において研究者になるという想定はないまま生きてきたので、研究における知識が不足していることです。特に量的研究に関する知識は課題です。将来の目標は、引き続き研究職を続けることです。これまでは国内が活動の中心でしたが、海外でも研究の成果を伝えていけるようになりたいです。将来的には、臨床研究の支援をしたり、若手の研究者を育てられるようになりたいと思っています。

  

Q今後の目標をお聞かせください。

現時点での目標としては、修士論文をまとめることです。二年間研究してきたことをまとめるために、計画を立て日々作業を行っています。大学院生活で学んできたこと全てを生かして、自分が納得のいく論文を書けるよう努力しています。今後は、就職しても学んできたことを生かして、実践的な場所で少しでも社会に貢献できるように努力していきたいと思います。

 

Q大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

学部卒業後すぐに進学するというのもいいですが、一度社会に出て課題を見つけて、大学院に戻ってくるというのもいいと思います。総合情報学研究科は修士課程・博士課程の両方ともに社会人学生がおります。学部での学び方とは違い、大学院は自分が何を学びたいかがより重視されますので、やりたいことを明確にして、早めに指導する教員に相談することをお勧めします。

 

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