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先輩からのメッセージ 小川 令央那さん

Q.進学を決意したきっかけは?

学部3年のときに、半年間の語学留学でアイルランドに行きました。様々な国籍、年齢を問わず多くの学生と交流したことで自分自身の価値観や異文化理解力などが養われました。その経験が私の進路を大きく変え、就職をする前にもっと勉強をする必要があると気づかされ、昔から興味、関心のあるスポーツの専門性を高めようと思いました。情報学をベースとしたこの研究科でスポーツを学ぶことは、統計的手法を用いて、客観的に研究結果を出すことが出来るので、研究の信頼性が増すため、総合情報学研究科への進学を決めました。また、国際化にも力を入れているので、学校のグローバル化に対する手厚いサポートも進学の後押しとなりました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

筋力トレーニングに対するモチベーションについて研究しています。

最近では各スポーツのモチベーション向上に関する研究が盛んに行われている一方、そのスポーツの競技能力向上に必要不可欠な筋力トレーニングは練習プログラムの一部と認識され、受動的に行われている傾向にあります。「内発的動機付け」と呼ばれる、活動自体から得られる快や満足のために活動が生じる動機付けを筋力トレーニングに応用することで、スポーツだけでなくトレーニングに対しても高いモチベーションを保つことができると仮説を立てています。研究結果によっては、競技生活引退後の運動の継続を促し、将来の生活習慣病の予防ができるかもしれません。

 

Q.研究の面白みはどのようなことですか?

私は高校時代から運動に興味があって、特に筋力トレーニングを積極的に行っていました。大学に入学し、継続的に運動を行いつつ、学部の勉強をしていくうちに情報学と筋力トレーニングを卒業研究でつなげることが出来ると思いました。過去のスポーツ界では、指導者による「根性論」などが根付いていましたが、近年「スポーツ心理学」という学問がメジャーになっていることで、科学的にスポーツ時の心理面を明かすことができ、メンタルを強化できます。心理学や統計学を授業で学び、トレーニング理論や実技は独学や研究室での実習をしたことで研究に活用できました。卒業研究の内容を応用し、より質の高いものにするべく、修士論文で取り組んでいます。

 

Q.学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

20187月に鳥取県米子市で開催されたInternational Institute of Applied Informatics”で学会発表することを決めました。4月に英語論文を投稿する必要があったため2月あたりから英語での執筆を始めました。国際学会ということで、発表用のプレゼンテーション資料ももちろん英語で作成しなければなりません。私は英文を作成する際に、語学留学の経験を生かすことができたので、そこまで苦労しませんでしたが、論文に用いる専門用語などはわからないことが多く、また、フォーマルな書き方や効果的なプレゼンの方法は難しいところもあったので、先生と数回にわたる英文添削や発表練習を行いました。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

学会発表の直前まで、何回も練習を重ねたことで、当日の発表は準備万端で行えました。会場には日本人も多くいたので、多少英語の発音が間違っていても、理解してもらえました。発表を終えて質疑応答の際に、いくつか質問をいただきました。留学生活では日常会話程度の英語を勉強していたので、専門的なことを質問されて、少し戸惑うこともありました。私の拙い英語でも何とか理解してもらえました。発表前の先生との練習ではなかった、予想外の質問などもあったので大変でしたが、とても貴重な経験になりました。もし来年も発表の機会があれば論文の質と語学力をより高めて臨みたいです。

 

Q. 今後の目標をお聞かせください。

修士論文の執筆と並行して、NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)が認定するNSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)の資格取得を目指し、勉強しています。これは、健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニング全般の指導を行う、専門的能力をもつ人材を認定する資格で、筋力トレーニングをテーマに研究している私にとって必要な資格です。この資格を取得したのちに、修士論文の実験で被験者を対象に筋力トレーニングを実施する予定です。資格を持っていることで研究の信頼性が上がり、被験者の不安感を払拭できると思います。

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

大学院は学部と違って、より自主的な勉強が求められると思います。2年間という限られた時間をどのように過ごすかはとても重要です。私自身も進学を決めるときは、多くの人と相談し、たくさん悩み決断しました。もちろん、大学院に入学して後悔していません。むしろ、自分自身と向き合うことができ、ステップアップできる貴重な期間だと思っています。大学院では一層、研究に取り組むことができるため、その経験が必ず将来の糧になると思います。周りが就職を決めている中で、進学を決断することはとても勇気のいることだと思いますが、少しでも大学院に関心があれば、興味ある分野の先生と十分に相談し、自身の進路を決めてください。

 

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