研究科長挨拶
情報連携学研究科へのお誘い
情報分野での革新が、社会を変えつつあります。これまでできなかったこと、考えられなかったことがわずか数年で可能になる事実を、誰もが見てきました。
そして、新型コロナウイルスの蔓延がきっかけになって、これまで起きていたこれらの変化がさらに進み、デジタル・トランスフォーメーション(DX)として社会を変革する大きい流れになっています。DXは、くらし、インフラ、産業、経済、社会のしくみ、そして世界のありかたを変換するという、新しいステージの大きいうねりとなり、それがSDGs(持続可能な開発目標)の達成に寄与すると期待されています。DXを可能にするためには、その基盤となる情報通信技術はもちろん、技術を適用する先の社会システムの変革が必要で、この両者の良い連携と好循環がDXを大きく加速させます。これらの有機的な連携関係を対象とするのが情報連携学です。
大学院の情報連携学研究科では、あらたな分野である情報連携学の発展を、学術的な面から追求していきます。博士前期課程では、専門的な学修と修士論文に向けた研究を、博士後期課程では博士論文に向けた高度な研究を進めることによって、この新たな分野の先駆けとなる、高度に専門的な人材の輩出を目指しています。
本研究科は2017年度に発足し、当初はもっぱら社会人の方を受け入れてきましたが、本学情報連携学部の卒業生が輩出されるようになった2021年度からは、情報連携学部の卒業生が加わりました。多様な方々に来ていただくことで情報連携学研究科が持つ情報連携の研究が深まります。他大学を卒業された方を含め、さまざまなバックグラウンドをお持ちの方を歓迎しています。
なお、新型コロナウイルスの状況如何にかかわらず、大学院のすべての授業の履修と研究指導はオンラインでも可能にしています。そのため、さまざまな場所で勤務をされている社会人の方も、地理的な条件の制約がなく学修することが可能です。
本大学院への皆様の入学をお待ちしています。
情報連携学研究科長 花木 啓祐