社会福祉士(国家資格) ※社会福祉学科学生のみ対象

資格概要◆

社会福祉士は、 1987(昭和 62 )年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」によって認定されるソーシャルワーカーの国家資格です。

今後、地域共生社会の実現を推進し、新たな福祉ニーズに対応するため、ソーシャルワークの専門職としての役割を担って行ける実践能力を有する社会福祉士を養成することを目的として、 2021 年度より社会福祉士養成課程のカリキュラム、実習教育のあり方が大幅に見直されました。新カリキュラムでは、これまで以上に実習教育で「実践力」を身につけることが求められており、実習生にも一定程度の知識と技術が求められています。

社会福祉士は社会福祉サービスの質を高めるため、社会福祉の様々な分野で活躍することが期待されています。国家試験の難易度は低くはないので、入学時から真剣に学習することが必要です。また、指定科目が多いため入学時から計画的、かつ効率的に履修しなければ 4 年次で受験資格を取得できないこともあるので注意してください。

 

(1)業務

「専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行う。」(社会福祉士及び介護福祉士法第 2 条)

(2)資格

社会福祉士の資格は、国家試験に合格し、所定の登録をすることによって得られます。国家試験を受験するには、国家試験受験資格を取得する必要があり、社会福祉学科では法令で定められた社会福祉士指定科目(こちらを参照)を修得し、卒業時に受験資格を得ることができます。

(3)国家試験

社会福祉士国家試験は、毎年 2 月上旬に実施され、 3 月に合格発表があります。在学中の受験は 4 年次の 2 月に社会福祉士国家試験受験資格取得見込みで受験することができます。国家試験の科目はこちらの科目一覧にある通りです。

 

ソーシャルワーク実習参加条件等◆

(1) 実習関連科目の概要

社会福祉士国家試験受験資格の取得を希望する者は、指定科目の修得とともに、取得要件の一つである、実習に関する科目(以下、実習関連科目)を全て履修しなければなりません。実習関連科目は、「ソーシャルワーク実習指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱ」です。本学では、これらの科目は「ソーシャルワーク実習スケジュール」(科目スケジュール参照)に則り開講されます。

社会福祉士資格・履修ガイダンスは適宜開催します。日頃から ToyoNet-Ace の掲示板等を注意して見て開催時期を確認し、必ず受講してください。

「ソーシャルワーク実習Ⅰ」では、社会福祉施設・機関において 40 時間以上( 5 日間程度)、「ソーシャルワーク実習Ⅱ」では、社会福祉施設・機関において 200 時間以上( 27 日間程度)の現場実習を行います。実習は単なる施設見学ではなく、学内で身に付けた知識・価値・技術を現場で実践するものであることから、実習関連科目には次項の履修要件が設定されています。

(2)実習関連科目の履修条件

①ソーシャルワーク実習指導Ⅰの履修条件

社会福祉士の資格取得を希望する者は、 1 年次に「社会福祉士受験資格取得希望登録票」と課題レポートを社会福祉フィールド活動支援室に提出し、登録する必要があります。この登録によりソーシャルワーク演習Ⅰ・Ⅱのクラス分けを行います。登録を行わないとソーシャルワーク実習Ⅰを履修できません。また、ソーシャルワーク実習指導Ⅰ履修前年度末の段階で次の科目が原則として履修済みでなければなりません。

・社会福祉の原理と政策 A

・社会福祉の原理と政策 B

・ソーシャルワークの基盤と専門職 A

・ソーシャルワークの理論と方法 A

 

②ソーシャルワーク実習Ⅰの履修条件

ソーシャルワーク実習Ⅰを履修するには、ソーシャルワーク実習指導Ⅰを履修済みまたは履修中でなければなりません。

 

③ソーシャルワーク実習指導Ⅱの履修条件

ソーシャルワーク実習指導Ⅱの履修前年度末の段階で、次の科目が原則として履修済みでなければなりません。

・ソーシャルワーク実習Ⅰ

・ソーシャルワーク実習指導Ⅰ

・ソーシャルワーク演習Ⅰ

・ソーシャルワーク演習Ⅱ

・ソーシャルワークの理論と方法 B

・ソーシャルワークの基盤と専門職 B

 

④ソーシャルワーク実習Ⅱの履修条件

ソーシャルワーク実習Ⅱを履修するには、ソーシャルワーク実習指導Ⅱを履修済みまたは履修中でなければなりません。

 

⑤ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱの履修年次の特例

実習関連科目の履修については、ソーシャルワーク実習Ⅰは 2 年次、ソーシャルワーク実習Ⅱは 3 年次に履修することを原則としています。なお、留学などの合理的事由として学科が認めた場合はその限りではありません。

 

■注意事項

・社会福祉士指定科目や実習関連科目の履修等の相談は、社会福祉フィールド活動支援室にて受け付けます。

・資格取得や実習等については、説明会やガイダンスを適宜開催するとともに、ToyoNet-Ace の掲示板等で掲示を行うので、掲示には常に注意をして下さい。

 

資格取得に必要な科目◆

社会福祉士の受験資格取得のためには、多くの科目を履修します。また、 2 年次には 40 時間以上( 5 日間程度)、 3 年次には 200 時間以上( 27 日間程度)の社会福祉施設・機関での実習が課せられます。その上で、 4 年次の 2 月上旬に実施される国家試験に合格して登録をすることではじめて社会福祉士の資格を取得することができます。社会福祉士国家試験の合格率は全国平均で 3 割程度のため、在学中にかなり幅広い領域の勉強をすることが求められます。簡単に取得できる資格ではないため、将来の進路などを考えながら取得を希望するかどうか検討してください。

 

科目スケジュール◆

◆ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱの実習配属について◆

ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱの実習施設・機関の配属先は、実習関連科目それぞれの履修状況やそれまでの成績等を勘案して決定します。また必要があれば個別面接を行う場合もあります。実習施設・機関は実習施設希望票をもとに決定します。なお、実習施設の種別には限りがあるため、自分の希望と一致しない施設や機関に配属される場合もあります。

社会福祉士 資格取得に必要な科目 社会福祉士指定科目スケジュール