国際社会学科では、フィールドワークを軸とする現場立脚型の学修と、社会学・文化人類学・地域研究に関する専門知識の習得、高度な語学教育を連繋させた、実践的なグローバル・シティズンシップ教育*のカリキュラムを提供します。このカリキュラムのもと本学科の学生は、民族、文化、宗教、ジェンダー、セクシャリティ等の多様性に学び、<ちがい>に起因する現代社会の諸問題を理解し、それら諸問題の解決に向けた<実践の知>を身につけます。卒業生は、地球規模の視野を持って、多文化共生と多様性の支援・活用を実践的に担うことのできる次世代のリーダーになることが期待されます。
*【グローバル・シティズンシップ教育】
ユネスコがSDGs(持続可能な開発目標)のもとで目指すグローバルな教育のあり方です。価値観や生き方の多様性を認めあい、国際社会に参画する資質・態度を養う教育を指しています。
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学びの三本柱
① フィールドワークや社会貢献活動を通じたグローバル化の体験
② 社会学・文化人類学・地域研究を軸とする学問的基礎の習得
③ 国際社会と多文化共生に関する専門知識の応用と実践
1年次
すべての学生は、「国際社会体験演習」に参加。
国内外のさまざまな異文化を生きる人びとと交流し、
基礎的な多文化コミュニケーション力を体得します。
全1年生が海外 6 コース、国内 5 コースのプログラムからひとつ選びます。学生は少人数でグローバル化の現場を体験し、実習で培った問題意識をその後の学びで発展させ、さらには海外留学や長期インターンへの動機づけとします。各コースは、学科教員の専門を活かして設計 された独自のプログラムで、事前・事後学習を通じて、現場志向の学びを深めていきます。
【各コースの例】
・あるく・みる・きく多民族国家シンガポール
・ホロコーストの現場(アウシュビッツ)から考える人種差別
・タイ・バンコクの都市農園と持続可能な生活
・大阪と神戸の多彩な宗教空間から多文化共生を考える
・外国人技能実習生と考える<日本のグローバル化>
2年次
次のいずれかを履修します。
① 海外での体験学習と国内サービス・ラーニングからなる「国際社会プロジェクト演習Ⅰ」
② 国内でフィールドワークや文献調査をおこなう「国際社会論演習Ⅰ」
③ 国内で社会調査をおこなう「国際社会調査実習」
海外フィールドワークや国内ボランティア活動を通じてグローバル化を実践的に学ぶプロジェクト型学習です。2年次から履修できます。 それぞれのコースで学生は、国際社会の様々な課題を発見・解決する力、チームワーク力などの能力を実践的に身につけていきます(2年間継続履修を推奨)。
コース① 国際商品の履歴を辿る国際理解プロジェクト@インドネシア
コース② フェアトレードを通した持続可能な開発プロジェクト@ラオス
コース③ 外国にルーツをもつ子どもたちへの教育支援プロジェクト@東京・白山
3年次・4年次
教員の指導のもと、「国際社会論演習Ⅱ/Ⅲ」として、
調査テーマを自ら設定してフィールドワークや文献調査を行い、
その成果を言語化して調査報告書や卒業論文(選択)として総合し、
自らの学びの集大成とします。
専門科目
「地域の多様性を知る」「人々の多様性と調和を考える」「現代社会の見方を学ぶ」の
3つの科目群に分けられます。
3つの科目群を通じて学生は、世界各地の文化の多様性、
〈ちがうこと〉をめぐる現代世界の諸問題について学び、
グローバル化の社会文化的な側面を理解します。
知の基盤となる専門講義科目
英語コースで学ぶ
国際社会学科には1年から4年まで、少人数制の「演習」(ゼミナール)がおかれます。そのうち1コースは英語ネイティブの専任教員が担当します。 このゼミでは英語のみをつかって“Global Diversity Studies”(国際社会論演習)を学びます。他にも英語開講科目も多く設置します。下記はその一例です。
留学や海外での個別の現場体験も推奨
本学科では、東洋大学が提供する海外での留学やインターンシップ、ボランティアに個別に参加し、異文化のなかで成長することを強く推奨します(単位認定可)。 留学には、本学の協定校(28か国・地域121校)やISEP・UMAPなどの国際的な協定加盟校への「交換留学」、上記以外の大学で学ぶ「認定留学」、語学に専念する「海外語学研修」などがあります。
▶ 詳細は本学公式ウェブサイト「国際交流/海外留学」のページをご覧ください
▶ 先輩の海外留学経験談はこちらからご覧いただけます (PDF)
本学科では、「外国にルーツをもつ生徒」を対象とした特別入試を導入します。外国籍(もしくは日本国籍を取得して6年以内)で、入国後の在留期間が通算9年以内の方を対象とした入試です。
▶ 詳細は本学入試情報サイト「TOYO Web Style/2021年度東洋大学入学試験情報」をご覧ください
履修モデル
国際社会学科では、1年次から4年次まで講義科目と演習科目を組み合わせることにより、学生の関心に合わせた多様な学びを提供します。 1年次には「国際社会体験演習」を通して、社会的課題に対する関心を高めます。その後、各自の関心にしたがい、長期留学や海外インターンシップ、 国際ボランティア活動といった多様な現場体験プログラムに参加し、座学の講義を組み合わせることで、地球規模の視野を持って、 多文化共生と多様性の支援・活用を実践的に担うことのできる能力を育みます。
カリキュラム・マップ
カリキュラムは講義科目と演習科目に分かれます。講義科目は、入門講義である「国際社会概論」と「ダイバーシティ概論」を通して、基礎的なアカデミックスキルおよび学びの動機づけを行います。 一方、1~2年次に社会学や人類学に関連する講義が必修となります。さらに、専門講義として、世界各地の社会や文化を学ぶ「地域の多様性を知る」、移民やマイノリティ、紛争、ジェンダーを学ぶ「人びとの多様性と調和を考える」、 宗教社会学や多文化共生論、市民社会論を学ぶ「現代社会の見方」という3系統を設置しています。
これからの企業や行政組織は、国連SDGs(持続可能な開発目標)の軸をなす多文化共生と多様性の支援・活用に積極的に取り組むことが求められることになるでしょう。 本学科は、そうした次世代の職域に貢献できる人材の育成を目指します。卒業生は次のようなフィールドで活躍することが期待されます。
国際社会学科は、学科設立の理念と教育目標に基づき、ディプロマ・ポリシーに掲げられた以下の能力を習得し、かつ必要な在籍年数および履修単位数を満たした者に対し、学士(社会学)の学位を授与します。
国際社会学科は、グローバル化の社会学・文化人類学・地域研究に関する専門知識と、国際社会に関する現場立脚型の教育を基盤として、 多文化共生と多様性の支援・活用に関する実践的な能力を体得した地球市民を養成することを目指します。人材養成の目的および学位授与方針ディプロマ・ポリシーに鑑み、 本学科の教育課程は以下の基本方針カリキュラム・ポリシーに沿って編成されます。
国際社会学科は、国内外でのフィールドワークや社会調査などを中心とする現場立脚型の教育により、持続可能な国際社会の創出に積極的に参画する素養をもった地球市民を育成することを目標に掲げます。 学生は4年間の学修で、地球全体を視野に入れて人びとの価値観や生き方の多様性を理解し、世界各地の社会・文化・地域に関する高度な知識を土台に、グローバル化が進む現代社会の諸問題を公正・寛容・共生を尊重する立場から 批判的に考究する能力を身に付けます。したがって、この目標を達成するのにふさわしい資質、基礎学力、好奇心、そしてグローバルな現場学修への参加意欲を有する次のような人物を選抜し受け入れます。
社会調査士・宗教文化士・博物館学芸員