バイオメカニクス研究室
バイオメカニクス研究室
生物の不思議をものづくりへ
自然界で生きている生物や植物は、特徴的な機能を利用して生存競争の中で子孫を残し種として生き抜いてきました。この生物が持つ特徴的な機能を工学的に調べモノづくりに応用していくことをバイオミメティクスといいます。本研究室では、流体力学や現象の見える化(可視化)を用いて生物の機能を工学的に調べています。
その例の一つとして、植物の葉は虫に食われて穴が空いてしまっても枯れずに水を葉の全体に行き渡らせることができています。これは葉脈でできたネットワークを駆使し水の流れの迂回路を形成するためです。では、植物は葉の穴の位置をどのように理解し、水を葉の全体に導く迂回路を決定しているのでしょうか。これを水の流れの見える化(可視化)により理解し、ネットワーク工学やトポロジー(位相幾何学)の観点から植物が持つ機能の定量化をするような研究を行っています。
・バイオミメティクス
- 生物の形と抵抗
- 土への水のしみこみ
- 生物の飛び込みと水しぶきの形成
・可視化
- 文章や声からの感情の可視化
- 食品の非破壊鮮度計測
・流体力学
- 流体力学を駆使した競技力の向上
窪田 佳寛 准教授
専門分野:バイオミメティクス、流体力学、可視化、ICT