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法学部ゼミ紹介(周ゼミ)

専門演習 西洋法と法思想の発展史

コース7 教員:周 圓 

ゼミの内容

西洋近代の法体系は、今日の日本に生きるわれわれの法生活の基礎をなしているものです。その法体系が誕生し確立していく歴史的な流れを考察し、今日ある法の本質に対する理解をより深くより正確なものにしていくことが、このゼミの目的です。

初年度においては、まず西洋法制史あるいは法思想史の大きな流れと、欧州各国の法体系の特徴を紹介する英文文献を対象に、教員の指導のもとで読解します。それを通じて、参加者は、西洋法制史と法思想史について概観を得るのと同時に、英文文献に対する理解力を高めていきます。テキストと読解の進度については、参加者の能力と要望に合わせて調整することもあります。また、理解を促進するため日本語の参考書についても適宜指示します。

次の年度においては、参加者は、個々の興味と関心に基づき、それぞれの研究課題を決め、当該課題に関連する文献を収集・調査し、整理・分析のうえゼミで報告していきます。さらに、質疑回答、議論などの方式を通じて参加者全員の意見を吸収し、研究成果をまとめ上げます。その作業をもって、論理的思考力と問題解決の能力を鍛えるとともに、コミュニケーション能力と情報発信力も高めていきます。

特徴・雰囲気・特別活動等について

このゼミは2015年度から開講したものです。法の歴史を扱うテーマゆえか、ほかに比べやや少人数のゼミとなっています。ゼミ生は、おとなしい性格の学生が多いが、それぞれ独特の才能やこだわりを持っているように見えます。

ゼミは、読解と報告の2種の形式に分かれて行われます。読解の場合、全員がテキストの指定部分を事前に読み込んだうえ、ゼミで順番に訳文を読み上げ、内容に関する教員の質問に答えて行きます。報告の場合、1回につき、事前に決めた2-3名の担当者が各自の課題について報告を行います。いずれの場合も、演習の最後に全員でディスカッションを行い、テキストや課題に対する理解を深めます。ゼミは、おおむね明るい雰囲気で、しばしば笑い声が上がります。また、世界史と深く関連する分野であることもあり、歴史を題材とした映像作品を全員で鑑賞することもあります。

ゼミ合宿は、基本的に大学で教室を借り、2日間にわたり報告会を行う形で開催します。ゼミ生全員がそれを通じて卒論のテーマを確定させます。また、博物館・展覧会見学、映画鑑賞、食事会などの活動も企画・実施します。2018年もこうした方針の下でゼミ活動を行っています。

ゼミの学生に対して望むこと

ゼミは、教員が主導者となる通常の講義に比べて、参加する学生の能力と要望に合わせて調整できる、より自由度の高い学習形式です。言い換えると、好奇心旺盛で勉学の意欲に富む学生にとってはその能力を最大限に引き出す場にもなり得ますが、自分からは何もやりたくないと思っているような学生にとっては、ただ時間の浪費になってしまう可能性もあります。そのため、参加を希望する諸君には、大学における貴重な時間を費やすことを意識し、積極的な姿勢と真摯な態度をもって毎週のゼミに取り組む覚悟を持ってほしいと思います。

このことは実はすべてのゼミに当てはまるのですが、私たちのゼミに当てはめて考えるなら、「好奇心旺盛で勉学の意欲に富む」とは、具体的に、次のことを意味します。①読解する際に、逐語的に和文に訳すだけで満足せず、テキストの内容をしっかり理解し、分からない事柄や概念があれば資料等で調べること。報告では、参考資料の字面だけを復唱するのではなく、自分が言いたいことの主旨を聞く側に伝えられるように努力すること。②ゼミの中でほかの人の発言をまじめに聞き、自らの疑問点や発言内容に対する意見・見解を形成し、その後の質疑・回答と議論の時間にそれらをはっきりと述べようと努力すること。③普段の生活において、世界中で起きている出来事に関心を持ち、それらを観察し問題を発見しようとする知的好奇心を失わず、ひとたび関心を抱いたものについては、誰に指示されなくとも関連する書籍・資料を調べるなどして、現代の法と法学、および国際社会のあり方について歴史的・哲学的に思考する基礎的知識を得ようとする習慣を身に付けること。

その他

歴史が好きな学生、物事の本質と本源について深く考えたい学生、英文に対する理解力と発信力を高めたい学生、西洋諸国の社会と文化に興味を持つ学生、より国際的で多角な視野を備えたい学生は大歓迎です。気軽にゼミの様子を覗きに来てください。