教員紹介(増子 美穂)

増子 美穂(Miho Masuko)

准教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

東京都出身。ニューオータニ美術館学芸員、パナソニック汐留美術館主任学芸員を経て現職。美術館の立ち上げ、作品の管理、展覧会の企画や運営などを行い、自主企画した展覧会本数は40本以上。主にフランスの画家ジョルジュ・ルオーなど20世紀初頭の西洋近代美術が専門。日本人のアートリテラシーの向上に寄与するため、2017年からは東洋大学で「アートと観光」というテーマで教鞭をとっています。

-所属学会-
日本国際観光学会・美術史学会・日仏美術学会・国際博物館会議(I C O M)・全国美術館会議

 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

研究分野:
西洋美術史、アートと観光、美術館・博物館学

研究概要:
アートが美術館とともに地域の観光においてどのように活用され、地域独自のブランド力に貢献しているかについて考察しています。特に、西洋におけるアートによる観光プロモーションと地域ブランディングの歴史的経緯に焦点を当て、観光地の風景表現を古典の解釈から読み解く研究をしています。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

アートを用いた各都市のブランディングや地域活性に向けた取り組みを研究しています。また、美術館博物館の最新技術を用いた作品展示やARなどのデジタル映像活用など新たな試みを調査しています。
最近は、ヨーロッパにおけるアートによる観光プロモーションの歴史的経緯について研究しています。主に18世紀英国のグランドツアー期における古代ギリシャ芸術の需要と風景表現への影響を取り上げ、旅行者の視点で作り上げられた景観美と観光地のイメージの通俗化について考察しています。

主な論文・著書
・「没入型デジタルアートと芸術体験についての一考察」(『観光学研究』第19号)2020年3月
・『観光と福祉』(共著)「障がい者とアートの可能性―観光へのまなざし」2019年、成山堂出版
・『マティスとルオー 友情の手紙』(共著)2017年、みすず書房
など

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

西洋美術史:
西洋美術史の全体像を古代から現代まで世界各国の美術館・博物館の作品を見ながら体系的に学ぶ。美術によって歴史の流れを視覚的に浮かび上がらせ、社会におけるアートの役割を講義する。 

ミュージアム概論:
美術館・博物館の成立を歴史的に検証し、国内外の代表的な美術館・博物館の活動を学ぶ。都内の特徴的な美術館に実地調査し、現代における美術館・博物館の問題点や新たな試みを展望する。

アート・マネージメント:
アートと社会の様々な関係について学ぶ。まず歴史的にアートがどのように「扱われ(manage)」てきたかを考察する。近代以降のアートの在り方、現代社会が抱える諸問題にアートがどのように活用されているかを実際の美術館現場や地域の取組み通し学ぶ。美術館・博物館の組織、施設、コレクションやスタッフ、地域・市民との連携など、博物館が現在置かれている現状も考察する。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

長い歴史の中で人間は、言葉や文学、歴史、地理、哲学、思想、宗教、風俗など幅広い領域にわたる文化を世界各地に築いてきました。その多彩な文化を視覚的に表現したのがアートです。アートを知ることはグローバル社会のコミュニケーションに必須であり、今ビジネスの分野でも注目されています。アートは、動きが早く不確かな現代社会の中で生き抜く「術」を教えてくれます。現代社会が抱える諸問題をアートがどのように解決できるのか、さらに、日本の文化がいかに世界に貢献できるかを一緒に考えましょう。