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特色ある授業:酒類総論

特色ある講義「酒類総論」

観光産業、ホスピタリティ産業において、飲料の占める位置は大変重要です。公式な晩餐会の際など、乾杯のドリンク一つにも主催者のスタンスが問われることになります。
ところが、これまでわが国の大学では飲料に対して、化学などの分野から「醸造」といった視点でのアプローチはされていましたが、観光やホスピタリティ、そしてサービスといった視点から、研究と教育がなされることはほとんどありませんでした。

国際観光学部では、この点もしっかりと研究・教育すべく、「酒類総論」という科目を設置しています。本講義では、座学でしっかりと飲料の基礎を学んだうえで、業界のプロの方をお呼びしての実務演習と、希望者には地域の特色を活かしたオリジナル・カクテルの提案までしてもらっています。

2020年1月には、鹿児島県霧島市にある「天空の森」で、芋焼酎を活かしたカクテルのプレゼンテーションを実施させていただきました。

まず、飲料の特徴を形成するポイントを探りました。根源的な原料は水、ということで、周辺の水資源を見学しました。豊富な水が存在し、その水の個性が、この地のさまざまな特性に結びついているということを再確認することができました。

 

次に、地元の酒造会社である「中村酒造場」にお邪魔して、鹿児島の「地酒」ともいえる、芋焼酎のことを学びました。芋焼酎の製造工程におけるポイントや、酒造りにかける熱意、なぜさまざまな特徴を持つ多くの焼酎が製造されるのかといったことについてレクチャーを受けました。

中村酒造は必ずしも規模は大きくありませんが、逆にそれを活かして手作りの良さをとことんまで追求した焼酎造りをしていらっしゃいました。例えば、デンプンを糖に変えるための麹を、古来の方法で育成しています。こうした説明に対して、学生たちは大変興味深そうに耳を傾けていました。

 

続いて、プレゼンテーションを実施させていただく「天空の森」の、東京ドーム13個分にも及ぶ広大な敷地をくまなく見学させていただきました。また、系列の「忘れの里 雅叙苑」でお話を聴かせていただき、運営する「にわとり牧場」の見学もしました。

同社は、鶏や野菜を限りなく自社内で育成することで、究極の地産地消を目指しています。その土地の「光」を「観」ることこそが「観光」であるので、究極的に「その土地」にこだわるという同社のスタンスを再確認いたしました。