ライフデザイン学部の特色ある取り組み

ライフデザイン学部では、QOL(Quality Of Life =生活の質)の考えに基づき、
人の生活を豊かにする「知」と「技」を学ぶ、それを実践的に身につけています。

各学科・専攻における特色ある取り組みを下記のとおり紹介いたします。

生活支援学科生活支援学専攻

 福祉の現場に勤務する卒業生との交流(アドボカシーセミナー)

アドボカシーセミナー 生活支援学専攻では、卒業生の活躍する姿を在学生に伝えること、卒業生と在学生とが交流を深めること、尊厳ある対人援助力を高めることを目的として、本専攻卒業生によるアドボカシーセミナーを開催しています。卒業生の多くは、在宅サービス事業所や、障がい者・高齢者施設、病院などに専門職として勤務しており、現場で感じている対人援助の面白さ、困難さ、臨場感、課題を自分たちのことばで語ってくれます。2014年度は、研究発表・座談会・交流会の3部構成でセミナーを実施し、「高齢者の権利擁護」をテーマとした事例研究発表や、アルコール中毒の人が「お酒を飲みたいから退所させてくれ」と言ってきたらどうするか?会場に投げかけられてのディスカッションや、「大学で介護の視点を学んだ」「命の重みの大切さ」について語られました。

 在学生にとっては卒業生との交流は、現実と向き合える場となり、あらためて目的を定めることができる有意義なものになっています。

生活支援学科子ども支援学専攻

 子育て支援事業プログラム「子育て広場」

地域と連携した取り組みの中で学ぶ  本専攻の専門教育科目「子育て支援実践」や「ゼミ活動」と連携させ、育児不安の強い未就園の子育て家庭の交流の場をつくり、教員と学生とで保護者の育児相談を受けたりなど、地域の子育て従事者の方々と作り上げていくライフデザイン学部独自の子育て支援プログラムです。
学生は、子どもたちや保護者の方と接し、それぞれの思いや悩みに触れ「子育て支援」の重要性を学んでいます。将来の保育者として、実践力を磨く場となっているのはもちろんのこと、地域の方の子育てに関する疑問や悩みを参加者同士で共有する機会にもなっています。

東洋大学地域活性化事業「きゃんぱす」

 「きゃんぱす」は、保育士・幼稚園教諭・社会福祉士受験資格を目指す子ども支援学専攻学生と、中高教員免許取得を目指す健康スポーツ学科・人間環境デザイン学科の学生が協働で、キャンパス内で、朝霞市内の小学4~6年生の子どもたちの学習支援と遊び支援を行う東洋大学の社会貢献活動です。
教育・福祉を学ぶ学生たちが、💡「自分らしくいられる場」💡「心から落ち着ける場」💡「また来たいと思える場」を目指し、毎回小学生と活動内容について話しあい、一緒に楽しい空間を作り上げています。具体的には、活動の前半で宿題をしたあと、後半で鬼ごっこ、キャンパス探検、大きなシャボン玉づくり、スライムづくり、紙ねんど遊び等をしています。
本活動は、学生が子どもたちへの寄り添い方を実際に学ぶ機会になっていると同時に、ライフデザイン学部内の他学科学生間の交流機会にもなっています。また、健康スポーツ学科が実施する「健康スポーツ倶楽部ASAKA」と連動させることで、朝霞市における小学校6年間の継続的な子ども支援を目指して活動を展開しています。

勉強の様子勉強の様子大きなシャボン玉づくり

健康スポーツ学科

 健康スポーツ倶楽部ASAKAやKeepActive

スポーツ教室 健康スポーツ学科の教育プログラムならびに地域貢献・交流の一環として健康スポーツ倶楽部ASAKA(以下、ASAKA)やKeepActiveを実施しています。ASAKAでは、小学1~3年生対象の「サッカー教室」「ミニバスケット教室」の2つのプログラムを、KeepActiveでは、シニア世代対象とした健康・体力づくりプログラムを開催しています。

●「サッカー教室」「ミニバスケット教室」
指導に当たる学生は、専門知識に基づく指導と学生ならではの親しみやすさで、子どもたちはもちろん保護者からも好評です。

●「Keep Active」
健康スポーツ学科の学生が普段の授業でも行っている応急処置法や健康体操、エアロビクス、太極拳などの多彩なメニューを実施しています。

キープアクティブ 本取組みは齊藤恭平ゼミの学生を中心に、スポーツ指導者や保健体育の教員、行政や施設で健康スポーツ関連に携わることを目指す学生が企画・運営しています。実施するメニューは、指導者や教員として活躍している卒業生などにもアドバイスを仰ぎながら考案し、教員が監修。また、学生が参加者募集や広報活動を朝霞市と協力して行うことで、齊藤教授の重視する「フィールド活動」の実践の場であると共に、学生が地域住民や自治体と交流できる場にもなっています。

※本学科の特色ある取り組みのひとつである[健康スポーツ倶楽部ASAKA]について、こちらもぜひご覧ください。

人間環境デザイン学科

 デザイン未来塾

デザイン未来塾Ⅱin 2012 平成23年度より毎年開催している『デザイン未来塾』は、講義や演習から得られた知識や技術をさらにブラッシュアップするため、ワークショップ形式を含めた学修機会を設けています。毎年学年を問わず、多くの意欲ある学生たちが参加しています。
第一線で活躍するプロフェッショナルと交流しながら制作・検証するデザインワークショップでは、ものづくりの楽しさや喜びを味わいながら、社会に求められる実践力を身につけていきます。また多様な利用者をイメージし、地域の文脈を読み解いてその地域が求めるものを生みだすことは、ものづくりの根幹に関わります。
参加学生はこの未来塾を通じて“デザイン力”を磨き、真にデザイン未来塾豊かな社会づくりに貢献できる人材へと成長していきます。 

これまでのデザインテーマ:
・2011デザイン未来塾Ⅰ:「既存のデザインでは不便な人、使えない人と共につくる新しいデザイン」
・2012デザイン未来塾Ⅱ:「身近な文房具 ~デザインのプロセスとかたち~」
・2013デザイン未来塾Ⅲ:「1/2サイズの木造住宅の設計と施工」
・2014デザイン未来塾Ⅳ:「ユニバーサルデザインの観点からライトアップモニュメントを作成する」
・2015デザイン未来塾Ⅴ:「模型表現の可能性」
・2016デザイン未来塾Ⅵ:①Roland Kelts氏による講演
「戦後の日本建築を入口に『日本の文化』について話す会」
②建築家Erik Stenberg氏(スウェーデン王立工科大学)による講演
「テンスタにおける環境デザインを通じた団地再生活動」
・2017デザイン未来塾Ⅶ:①Mats Ludström氏(スウェーデン王立工科大学)による講演
「高齢者を配慮した都市計画のデザイン
②Stefan Lundberg氏(スウェーデン王立工科大学)による講演
「スウェーデンにおける高齢者住宅」       
③河野 英一氏(タイポグラフィックデザイナー)による講演
「書体をデザインするということ」