本学科の主軸となる4つのデザイン演習授業を紹介します。
・人間環境デザイン基礎演習Ⅰ(1年生春学期、必修科目)
・人間環境デザイン基礎演習Ⅱ(1年生秋学期、必修科目)
・人間環境デザイン基礎演習Ⅲ(2年生春学期、必修科目)
・人間環境デザイン総合演習 (2年生秋学期、必修科目)
これらは1・2年次に必ず履修する必修科目です。
『人間』を取りまくあらゆる『環境』を『デザイン』する。
人間環境デザイン学の基礎となる知識と技術をしっかり身につけていきます。
また、これらの演習内容を教員陣が議論する“デザイン会議”をご紹介します。
「いままでスケッチや図面なんて描いたことないんだけど・・・」
という学生も、この演習を通して自分の興味や得意とするところを発見し、
力をつけていきます。
・人間環境デザイン基礎演習Ⅰ(1年生春学期 必修科目)
2017年度 課題例
(1)椅子の計測 | (2)壁面収納棚の制作 |
(3)人物・建物スケッチ | (4)テープカッターデザイン |
(5)小空間設計 | (6)作品プレゼンテーション |
・人間環境デザイン基礎演習Ⅱ(1年生秋学期、必修科目)
2017年度 課題例
設計製図 | |
(1)住まい方のストーリー | (2)単位空間の理解 |
(3)断面図・平面図の作図 | (4)断面パース |
設計と加工 | |
(1)平面画法 | (2)計測と三面図 |
(3)工具の使い方 | (4)手仕上げ加工(グループ課題) |
平面・立体 | |
(1)塩・胡椒容器のアイディア展開 | (2)アイディアの図面化 |
(3)モックアップ作成 | (4)POPボードの作成 |
・人間環境デザイン基礎演習Ⅲ(2年生春学期、必修科目)
2017年度 課題例
(1)住宅の設計 | |
(2)照明器具のデザイン | |
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(3)住宅改修デザイン | |
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・人間環境デザイン総合演習 (2年生秋学期、必修科目)
2017年度 課題例
(1)展示空間の設計 | |
(2)歩行が困難な高齢者が安全に移動するための杖のデザイン | |
(3)アイロンのデザイン | |
・デザイン会議 ~常に最新の教育内容・方法を~
本学科では、毎年2月に全演習の担当教員・非常勤講師、約40名が一同に会するデザイン会議を開催しています。
一般的に講義や演習内容は担当教員・講師の中で話し合われるものですが、どうしても縦割りになりがち…しかし本学科ではそこに横串をさし、1年次から3年次まで連続したカリキュラムを追求し、常に最新の教育内容・方法を見出していくのがこのデザイン会議です。
会議では、今期の各演習の成果や評価、また今後の課題を共有して次期の演習につなげていきます。話し合われる内容は、例えば三角スケールやヒートカッターなどの道具の使い方、寸法やスケール感の身につけ方、図面の描き方や作法といった「技法」の問題から、計測や収集したデータの分析方法、アイディア展開、図面・模型・スケッチ・パース等による魅力的な表現方法といった「思考の展開」や「デザイン表現」の問題まで、いつの段階でなにをどこまで身につけるのがよいか、どんな課題がより望ましいのか、どんな体制や教授法であるべきか、全員で頭を突き合わせて4時間以上をかけて議論します。
特に約20名の非常勤講師は社会の第一線で活躍されている方々です。それぞれの立場から、社会に間もなく出ていく学生たちに、どのような知識と技術と自信を持たせることができるか、忌憚のないご意見をいただいています。
本学科の基軸となる演習授業、こうして進化し続けています。そして学生たちも試行錯誤を重ねながら、デザイン力を高めていきます。