介護福祉士は、もともとは福祉分野の専門職として位置づけられてきましたが、平成23年の社会福祉士及び介護福祉士法改正により、特定の医行為を、その者が日常生活を営むのに必要な行為として、医師の指示の下に、診療の補助として行うことができるようになりました。介護福祉士が行える特定の医行為は、口腔内吸引・鼻腔内吸引・気管カニューレ内部の吸引・胃ろう腸ろうによる経管栄養・経鼻経管栄養の5行為です。
介護福祉士養成のカリキュラムが変更されたことを受け、東洋大学では2014年度から「医療的ケア」授業がはじまりました。2014年度は学生17人を教員4人で担当し、基本から丁寧に教えています。吸引器械の操作を学び、シュミレーション人形を使って、手技を何回も練習します。学生一人あたり、最低5回の手技チエックを行います。医療的ケアを確実に習得するため、学生も教員も真剣です。