ライフデザイン学部長メッセージ

Toyo University Faculty of Human Life Design Dean Doctor (Ph.D)
Hiroko Mizumura

ライフデザイン学部 学部長 博士(学術)

水村容子  

 

ライフデザイン学部新入生の皆さん、この度はご入学おめでとうございます。
ライフデザイン学部は、2021年3月に赤羽台キャンパスに移転し1年が過ぎました。残念ながらコロナ禍の影響で、非対面授業の継続や課外活動の制限など、赤羽台での1年目は学生の皆さんにとって、十分満足のいく学生生活が送れない状況でした。
自分自身には原因がない不本意な状況に直面した時、人はどの様に対処すべきなのでしょうか?様々な困難への経験を述べた優れた著書は多くありますが、私はその中から、V・E・フランクルの「夜と霧」を思い浮かべます。名著ですので、既に読んだことのある方も多くいると思いますが、第2次世界対戦下、アウシュビッツ収容所に収容され生き延びた精神科医の体験記録です。現代を生きる私たちは、フランクルのような極限の状況を体験しているわけではありません。しかしながら、長期化するコロナ禍において、慢性的な無力感や虚無感を感じている人もいるのではないでしょうか?そんな時、彼がこの著書の中で述べている言葉は私たちに力を与えてくれます。

「どんな時にも人生には意味がある、
未来で待っている人や何かがあり、そのために今すべきことが必ずある。」

有名な一節ですが、正に現在の私たちに向けられた言葉として捉えることができます。
皆さんの立場に置き換えると、コロナ感染症が蔓延する中で不安を抱えながら受験生活を送ってきた経験は、皆さんの進路に対する感覚を研ぎ澄ませると同時に皆さんをより強い存在へと成長させてくれたはずです。そして、この春、皆さんは将来における自分の目標を達成するために大学へ入学します。大学在学中、すなわち「今」すべきことは、目標達成に向けた学びであり、その延長線上に皆さんのキャリアと未来があります。
赤羽台の学び舎WELLB HUB-2にはライフデザイン学部の各学科教育内容を反映させた最新の設備や空間が用意されています。また、周辺の赤羽台・桐ヶ丘地域の住民や行政の皆さんと協働し実践的な学びを展開するための仕組みづくりも進められています。新入生の皆さんは、この素晴らしい環境を最大限に活用し、自分自身の学び・キャリアを高めて行って欲しいと考えています。「今すべきこと」を見据え充実した4年間になることを期待しています

2022年4月