学部長からのメッセージ

経営学部長 長島 広太

◆◆答えのない世界に活かす考える力◆◆

東洋大学の創立者である井上円了先生による建学の精神の一つである「諸学の基礎は哲学にあり」は、ソクラテスやカントといった哲学者についての知識を学ぶことではなくて、考える力をつけることです。本学前学長の竹村先生はそれを「考察のトレーニング」と表現しています。本学において、考える力を身につけることは、今後の人生にとってきわめて重要なことです。これから生きる社会には、かつての欧米といったお手本はない状況です。お手本がないというのは、問題そのものの存在をまず知ることが第一です。その問題には、○×の選択肢はありません。可能性のある答えを自分自身で考え出すことが求められているということです。これから 50 年以上も生きていく時、答えがない世界に、自分自身で、考えて考えて生きていくことになります。このような状況において、本学の基本となる「考察のトレーニング」はとても役にたつものといえます。

経営学部においては、学生が主役の少人数のクラスである演習を重視しています。自分で問題を設定して、それの解決を考え、学生とディスカッションをすることは、まさに「考察のトレーニング」そのもので、建学の精神を実践する場です。もちろん、講義などによって考察に必要な知識を得ることも大事です。その際にも、単に受け身で授業を受けるのではなく「なぜだろう」という気持ちをもって主体的に臨んでもらいたいと思います。これは、建学の精神の「独立自活」の現れになります。また「知徳兼全」とは、学力と人間力(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎力)を兼ね備えよということです。さまざまな科目で課題発見能力、問題解決能力などを養ってください。円了先生は「時代の変化に応じ、外国に出て活躍できるよう、語学教育を行い、国際化に対応すること」ということを 100 年以上も前に述べています。グローバルな視点がますます必要ですので、語学GBCなどを修めてください。

就活(就職活動)という言葉をよく聞くことと思います。その直接の中身である会社説明会や面接は 4 年生になってからのことです。しかしながら、その時になって面接を受けて就職が決まるようなものではありません。大学生活全般にわたって、将来の生活や仕事を想像して、将来のために今何をすべきかを考えて行動する必要があります。このキャリア形成は今から始めることです。 公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランニング技能士、中小企業診断士、統計検定、証券アナリストといった経営学部に関係の深い資格があります。このような資格取得をサポートする体制もありますから、うまく活用してください。

大学では、与えられるものを待つという姿勢ではなくて、何事においても自分から獲得するという気持ちでいてもらいたい。獲得しようと思う気持ちがあれば大きな成果につながるはずです。この主体的な気持ちとセルフコントロールを大事にしながら、大学生活が人生の至福の時期といえるように過ごしてもらいたい。そして、大学で身につけた考える力を活かして答えのない世界を進んでいってもらいたいと思います。これを書いている2022年3月初旬は、新型コロナウイルスの東京都の新規感染者数はオミクロン株により1万人台で推移していてなかなか先が見通せない状況にあります。大学は、感染予防に努めていますが、マスク、手洗い、三密防止など、気を緩めることなく、学生生活を送ってください。授業は対面・非対面いずれも、講義科目などは 90 分の授業時間に加えて、事前事後にその倍の時間の学修によって単位となります。大学というのは、授業時間以外の時間に自ら予習・復習すること で卒業することができる場であるということを覚えておいて下さい。

詳しくは下記リンクの◆◆単位のしくみ◆◆を参照ください。
〇〇/academics/faculty/fba/gakusyu/jyugyounituite〇〇