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2018年度

2018年ゼミナールⅢ・Ⅳの紹介

 

 

齊藤ゼミ紹介(3年次専門ゼミ)~財務諸表分析・レポート作成~

 本ゼミナールでは、学生の皆さんが将来社会人として活躍していくための基礎力の養成を目標に活動を行っています。本ゼミナールが念頭に置く基礎力とは、自分にとって未知な知識や情報を入手し、その知識や情報をもとに自分の主張を作り上げ、それをレポート・論文等の形で発表するという能力を意味します。本ゼミナールは、「企業財務諸表の分析」および「レポート作成」といった具体的な題材を通じてこの基礎力を習得する活動を行っています。

 

 また学期末には、発表会(プレゼンテーション)を通じ、学んだことを実際に使って現実の経済や社会を分析することを体験してもらっています。下記は「企業財務諸表の分析」の学習をもとに、具体的な企業財務諸表の読み解きを行った際のプレゼンテーションの模様です。

 

 

ゼミナール・プレゼンテーション風景

 

 

ゼミナール参加学生の声

 

Q1ゼミナール(財務諸表分析)に参加してどのような感想をもたれましたか?

A.

・テキストを読み自分たちで問題を作ったので,内容を簡単に理解することができました.実際に自分で分析をしてみることによって本当に安全な企業なのかを知ることができ,さらにはどのような傾向があるのかを知れてよかったです.

・私は財務諸表に触れて企業の見方が変わりました.前までの私は企業が大きければ大きいほどいいと思っていました.しかし実際はそうでもなく,規模が小さくても効率的に売り上げを稼いでいる企業や,手堅く地道に稼いでいる企業が存在すること,そして同じ大企業でもお金の稼ぎ方に攻めの姿勢や守りの姿勢があることなどがわかりました.私はこれらを通じて,就活の際も財務諸表を見ることによって企業の財政状況を知ることができると感じました.以上のように財務諸表を学ぶことを通じてその数字の重要性に気付くことができました.

・私は簿記の資格を取るために財務諸表に触れていたので多少の知識はあったものの,実際の企業についてより深く調べたことはありませんでした.しかし,このゼミに参加し現実の企業の財務諸表を扱ったり同業者の財務諸表を見比べたりすることで,その企業についてより深く知ることができました.財務諸表に関しての知識が広がったことで,この企業は良い状態であるといえるのか,どういった経営戦略であるのか等を見極める力がつきました.このように,企業について中身を理解できるようになれて良かったです.

・私は春学期のゼミで財務諸表についての用語から内容の読み取り方までを学びました.企業が出している決算書の中から自分が知りたい情報を抜き取ることを目標にし,その会社が安全で安定しているか,投資の対象になるのかなどを自分で判断するために必要な知識を獲得することに努めました.発表されたばかりの決算書を使い最新のニュースと関連付けて読み解くことでより理解を深めることができました.また,内容が一部重複した他の授業でも,ゼミで学んだ知識に大きく助けられました.以上から実践で使ったことはなかったものの,財務諸表を学ぶことである程度の見方や,それが何を意味するのかについて考察する力を得ることができました.

 

Q2.プレゼンテーション(財務諸表分析)に参加してどのような感想をもたれましたか?

A.

・自分たちでそれぞれの企業について調べ,表を作ってまとめました.企業の細かいことや,似ている企業でも違いがあることなどがわかってよかったです.発表の際に言葉にして説明するのが少し難しかったですが,とてもいい経験になりました.

・プレゼンテーションでは様々な経験を得ました.まず人にはそれぞれに役割というものが存在することがわかりました.人は性格や生き方によって得意分野があり,人それぞれで得意な分野に近い役割を担うことで円滑に物事が進むことを体験できました.次にそれぞれの責任感の違いに気付きました.責任感が一般的にない人・ある人がいますが,グループ発表においては,人それぞれで責任感を発揮するポイントが違うことが多いと感じました.Aの人がプレゼンに向けて焦るが,Bの人は焦っていないなど,ギャップがありました.これは責任感がないというのではなく,その人の個性で発揮するポイントの位置が違うためだと感じました.最後にプレゼン力の重要性に気付きました.下準備をどれだけ整えても本番で口ごもってしまえば,あまり良い印象は得られません.プレゼン力というのは知識を広く得て,聞き手側の質問にも臨機応変に対応できることだと思います.これはグループのプレゼンであっても,うまく連携し合えば習得できると認識しました.以上のように,私はプレゼンの参加を通して,今後必要になる技能を身につけるきっかけを得ることができました.

・私は人前で話すことが不得意なため,発表ではすごく緊張をしました.もっと「はきはき」とスムーズに話せるようになりたいと思いました.さらに,発表内容を完璧に理解していなかったために,相手チームに質問したり,相手チームからの質問に瞬時に答えることができず,戸惑ってしまいました.自分に欠けているのはこういったところなのだと学ぶことができました.今後は自分の欠点を踏まえて更なる向上を目指すとともに,新しい知識を増やして成長していきたいです.

・学期末に行われたプレゼンテーションでは,私たちの班は自動車業界を取り上げました.「トヨタ」と「日産」を比較し,双方の分野ごとの優位性を引き出すことで二社の特徴を導き出した上で,どちらが優れているのかを結論づけることを目指しました.私は主に決算書から必要な数字を調べ,そこから文章を作るという制作面で参加しました.財務諸表関連を読み解くのは初めてで,参考書を隣に置きながらの作業になりましたが,その中で企業や決算書についての理解を深めることができました.結論もおおむね正しく,良い結果であったと感じました.

 

ゼミナールⅣ

ゼミナール・プレゼンテーション風景

 

 

ゼミナール参加学生の声

 

Q.取り組んだ卒業制作(オリジナルプログラムの製作)はどのようなものですか?

 A.

・プログラム作成意図

Pythonは他のプログラム言語と異なり,高性能で高機能なパッケージが多く提供されていて,パッケージを使用することにより,面倒なコードをわざわざ入力せずに高度な機能が使えるという利点があります.そこで,私はパッケージを使い素人でもより高度なプログラミングを作れるのではないかと思いゲームを作成しました.

・プログラム機能

Pipを多く使用してなるべく面倒なコードを簡略化することにより,一般的に「スネークゲーム」と呼ばれているゲームを作りました.長細いブロック状の蛇を動かして餌を食べることにより蛇がだんだん長くなっていきます.

・プログラム作成意図

当初は暗号自動生成やブロック崩しなどを作ろうとしましたが,大学のパソコンでは出来ることが少なく,うまく起動できませんでした.制限されている中で如何に工夫をして作るか考えた結果,完全情報ゲームに辿り着きました.チェスや将棋になるとかなり複雑になり作ることが困難だったため,少しランクを下げオセロにしました.

・プログラム機能

機能は基本的なオセロに加え,ちょっとしたAIも搭載しました.プレイヤーが最善手を打ったと仮定した時の自分の最善手を検索するために,アルファベータ法を使いました.これによってコードが長くなりやすいミニマックス法や利益を最大にするためだけに動くネガマックス探索よりもスマートなプログラムになりました.

・プログラム作成意図

この作品はPythonに内蔵されている標準ライブラリ(email)を用いて簡単にメールを送信するプラグラムです.作成意図は2つあり,1つめは授業で使用した教材に載っていない機能を使いたかったこと,2つめは作品を作成して終わりではなく,日常生活において使用可能な実用性のある作品を作りたかったことです.以上の2つの理由から,メール送信可能なプログラムの作成を決めました.

・プログラム機能

一言でこのプログラムを説明するとPythonのモジュールである「smtpid」,「email」で自分のGmailにログインし,メールを送信するというものです.コード自体は非常にシンプルです.まず自分が保持しているGmailアドレスとパスワードを入力します.これによってGoogleのメールサーバーにアクセスしてログインをします.しかしこれではプログラムは作動しません.なぜかというと,このプログラムはGoogleに安全性が低いと見なされているため,これではブロックされてしまうからです.そのため事前に自分のGoogleアカウントから安全性の低いアプリの使用を無効(標準)から許可に変更しなくてはなりませんでした(なお安全性の高いプログラムはどうしても作成できませんでした).このプログラムにおいて少々複雑な設定はこのGoogle側のセキュリティのみで,これを突破してしまえば,本プログラムは我々が日常生活で使用しているメールと何ら変わりない性能を発揮します.以上の事をまとめると,本プログラムを実行するためには事前にGoogleセキュリティの解除,自分のGoogleアカウント,パスワードの手配,相手先のメールアドレスの把握が必要になり,それらをクリアすればメール機能が発揮されるという作品です.短いコードではありますが,作成に非常に苦労しました.プログラムが無事に動いて感無量です.

・プログラム作成意図

経済学を初めて本格的に学び始める1年生に,計算で行き詰まってしまうことのないよう計算ツールを作りました.本作品は経済学における「基本中の基本」である対象について,計算が苦手なだけで理解しようとすることを諦めてしまう学生を全力でサポートするためのものです.計算が難しい人にとっては,新しい経済の知識を会得する中で,均衡取引量,均衡価格,消費者余剰,生産者余剰,総余剰を同時に求めるのは至極困難であるかと思います.人生の夏休みとも言われる大学生活.楽しいキャンパスライフが待っていると確信していた新1年生に水を差すようなことは決してあってはならないと思いました.私のプログラムは,そんな楽しいキャンパスライフを保証するための「マストアイテム」として作成しました.

・プログラム機能

需要・供給関数を価格が左辺にくる形に直してもらい,傾きaと切片bの数字を入力すれば,均衡取引量,均衡価格,消費者余剰,生産者余剰,総余剰が自動的に出力されるようにしました.数字の入力が無かった場合,再入力を求めるようにしました.また,私の経験談として,計算練習の時,需要・供給曲線をよく理解していない段階で,右辺と左辺の移項のミスにより需要供給の代数Xの項が0になってしまうことが度々起こっていたので,その時に注意を喚起するメッセージが出るようにしました.

・プログラム作成意図

近年,人工知能が注目され,将来は人の職を奪うとまで言われています.そんな人工知能を開発出来たらすごいと思い,興味を持ちました.Pythonは標準ライブラリが付いており,基本的な処理のほとんどが外部ライブラリ無しで実行可能で,AI開発にも適しているという事だったので,プログラミングに集中できるせっかくの機会だと思い作成に踏み込みました.よくキャッチボールで例えられる人と人との会話のように,的確な返答をするようなシステムを作ることで,このゼミの到達目標である「ロジカルシンキングを鍛える」をかなえることが出来ればいいなと思いました.

・プログラム機能

画面の右上はイメージ(gif画像)が表示される領域になっており,その下の黄色いスペースは応答メッセージを表示する領域となっています.左側はログを表示するためのウィンドウになっており,対話が記録されます.もし対話が横スペースを超えたら左右に動かせるスクロールバーが出現し,ログが縦スペースを振り切ることがあれば,上下に動かせるスクロールバーが出現するようになっています.ウィンドウの下部分には入力エリアがあり,ここに言葉を入力して話すボタンを押せば対話ができるようになっています.メニューバーにはファイルメニューとオプションメニューを設置し,ファイルメニューの「閉じる」を押せば,システムを終了させることが出来ます.オプションメニューは「Responderを表示する」と「Responderを表示しない」の二択になっています.「Responderを表示しない」を選択するとAIからの返答時にResponder(どの処理が使われたか)が表示されなくなります.初期設定は常にResponderが表示されるようになっています.

・プログラム作成意図

今回私がPythonで作成したプログラムは時計です.作成するにあたって「日常生活において役立つもの」といった事をコンセプトにしました.この点を踏まえて,当初は電卓を作成しようと考えました.電卓のボタンなどは完成したのですが,大学のパソコンの機能の問題で計算をすることが出来ないことが分かりました.何度か試行錯誤して計算できるように改良しようとしたのですが,結果的に断念せざる負えない形になってしまい,またゼロからスタートする形になってしまいました.次の作成する時も最初のコンセプトは崩したくなかったため,最終的に時計を作成することに決めました.時計は日常生活において重要なものであると考えられるため,私のコンセプトに対しても非常にマッチングしている題材であると考えました.

・プログラム機能

時計は二段階使用になっており,文字盤状態と西暦年月・時・分・秒が表示される状態になっています.文字盤状態では時計針や時計の背景,全体の色,時計の大きさを変更などができます.課題発表後,作品に改良を加えました.まず文字盤の部分を線の表示だけでなく数字で表示させ,加えてアラーム機能も搭載しました.さらに二段階使用にしていたものをすべてまとめて分かりやすく表示できるようにしました.今回作成した時計は,他の人達の作品と比べるとユーモア性やオリジナル性を欠いているかもしれませんが,実用性と完成度は高いのではないかと自負しています.またこの時計は私の持っているプログラミング知識を最大限活用して作成したものであると感じています.