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国際経済学科長メッセージ

 

東洋大学経済学部 国際経済学科長 隅田 和人 

Kazuto Sumita, Ph.D.

 

国際社会において言語・技術・知識を学ぶことの重要性について


2020年は、オリンピックが東京で開催され、海外からの観光客が増加し、国内景気は非常によくなると予想していた人が多かったのではないでしょうか。しかし、年初より各国において、徐々に増加した新型コロナウイルスの感染者数と共に、当初の予想は覆されました。

近年の、国際化の進展、情報技術の発展には著しいものがあります。新型コロナウイルスによる危機は、国際化の負の側面と考えることもできると思います。しかし、良い側面もあったと思います。それは、このコロナ禍で、オンラインで、働く人、学ぶ人が増えたことです。これにより、国境を越えた、インターネットを利用した情報の共有は、以前よりも活発になりました。このような形での国際化の進展は、今後も進むと考えます。皆さんが将来、国内にいても、海外の人たちと一緒に、仕事をすることもあるはずです。そこで、将来このような社会で生き、これから大学に入学する、学生が学ぶことは何かを考えるときに、語学、情報処理技術、そして専門分野の知識は、不可欠のように思えます。

 

語学学習を通して他文化を知ること

 

まず語学についてです。英語は世界共通言語lingua franca として、現在最も使われている言語です。皆さんが海外の人と、コミュニケーションをとる時に、最も使われる言語でしょう。また、海外の情報をインターネット等を利用して調べるときにも、便利な言語です。本学科では、さらに、英語以外の言語を学ぶことも必須です。本学科では、中国語、フランス語、ドイツ語のコースを用意しています。中国語は、最も多くの人が住む国で話されている言葉で、フランス語やドイツ語は、ヨーロッパ諸国での共通言語ともなっています。英語を含めた、これらの言語と、その話者の文化的背景を、少しでも知っていることで、人と人との距離を一気に縮めることが可能です。

 

コミュニケーションの手段にもなる情報通信技術の習得

 

次に、情報処理技術についてです。これは、仕事でコンピューターを使いこなす技術と言ってよいと思います。コンピューターは、日本だけではなく、世界各国で使われていますので、それを使いこなすための技術を身に着けることは、仕事をするうえでも、今日では、コミュニケーションをとるためにも必須だと考えます。

 

経済社会を理解するための経済学

 

最後に、経済学部での専門分野となる経済学についてです。経済学は、経済のニュースを理解し、考えるための知識です。経済学economicsは、「社会科学の女王」とよばれることもあり、世界各国での広範な社会現象の理解と分析に役立ち、世界中の大学で学ばれています。経済学の基礎概念は、他の社会科学にも影響を与えていて、例えば「機会費用」、「比較優位」の考え方は、学問分野を超えた共有知となっています。専門用語は、それを知っている人同士のコミュニケーションを、短縮し、容易にする力があります。経済学の基礎知識は、コミュニケーションのためのツールの一つと言っても過言ではありません。

 

大学生の間に語学・情報技術・経済学の基礎知識を学ぶこと

 

これらの言語・技術・知識の習得には、膨大な時間がかかります。社会人になってから学ぼうとしても、学習のための時間の確保が難しいと思います。本学科は、経済学に基礎を置く、国際系の学科として、これらの言語・情報処理技術・経済学の基礎知識を身に着けるためのプログラムを提供します。是非、大学在学中に、これらの言語・技術・知識に触れる機会を増やし、語彙力や読解力、分析に必要な技術、そしてこれらの文化的背景についての知識をも増やしてほしいと思います。そうすることによって、私たちの置かれている状況や、自分自身をも理解し、来るべき将来に備えることができると考えます。