井上円了の書

はじめに

 東洋大学では、創立100周年(昭和62年)の際、その事業の一環として井上円了が全国各地を巡り講演をしながら揮毫した「書」などの収集を行いました。それらの資料は、5年間かけて修復をし、井上円了哲学センターの研究に資するとともに、学内外の博物館等の展示用に供してきました。 そして現在、平成29年に創立130周年を迎える東洋大学は、井上円了と東洋大学をより多くの方々に知っていただくため、これらの書の一部をWEB公開いたします。

 井上円了は生涯を通じて、全国を巡講しながら社会教育に努め、その際、哲学館(東洋大学)や哲学堂の建設・運営資金を寄付していただいた謝儀として、自らの書を贈呈しました。「拙筆居士」と自称していた円了の書は、求めに応じてその場で書くことが多く、その土地の風景や自作の漢詩・思想など、数多く書かれております。また、作品には年号が入っており、書作年代が明らかなのも特徴のひとつです。 是非、井上円了の書に親しんでいただければと存じます。

  なお、現在、東洋大学では「書」などの収集は行っておりません。所蔵されている方は、どうぞ大事にご保存くださいますようお願い申し上げます。