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東洋大学百人一首貴重書コレクション〔2月1日~3月31日〕

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百人一首貴重書コレクションについて

本学が所蔵する百人一首関係資料は国内でも有数のコレクションとして、日本の伝統文化を後世に伝える役割を担っております。1987年に創立100周年記念事業としてスタートした「現代学生百人一首」も毎年、新聞等のメディアに取り上げられ、社会的な評価を受けるようになりました。2017年には第30回を迎え、新たな伝統を次世代につないでいます。
本ページでは、百人一首および和歌のコレクションを中心に、華麗な絵巻や絵本、他に伝本を見ない孤本など、東洋大学附属図書館所蔵の百人一首に関わる貴重書の一部を2ヶ月ごとに更新しご紹介します。

百人一首貴重書 2018年度スケジュール

百人一首貴重書 2018年度掲載スケジュール [PDFファイル/78KB]

◆紹介文の引用元『東洋大学125周年記念事業図書館特別展示 デジタルパンフレット』はこちら

 

百人一首貴重書コレクション

1 百人一首かるた

2 百人一首

3 百人一首図巻

4 百人一首抄(宗衹抄)

5 雲井の月(潮水抄)

6 小倉擬百人一首

 

百人一首貴重書の紹介

1 百人一首かるた(ひゃくにんいっしゅかるた)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

一組 9.0×5.9cm
刊年

江戸時代

外箱は黒漆塗り被せ蓋、褐色の真田紐。蓋中央に、丸に七宝花菱(しっぽうはなびし)の家紋。畳(たとう)紙は鉄色地に牡丹唐草文様の金襴を貼った小鉤(こはぜ)付き四方帙二つに収納。

読み札は銀砂子を撒いて上句を墨書し、歌仙絵を描く。取り札は銀砂子を撒いて下句を墨書。裏貼りは銀地。読み札、取り札とも100枚ずつで散らし書き。

歌仙絵は大和絵風の人物を、基本的には上畳(あげだたみ)の上に描く。天智天皇・順徳院など9名に繧繝縁(うんげんべり)を配しているが、72祐子内親王家紀伊・89式子内親王は誤り。他の絵の畳は縁が殆ど描かれていない。取り札の筆法は自在で見事なもの。

百人一首かるた

 


2 百人一首(ひゃくにんいっしゅ)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

奈良絵本 袋綴 大本2冊 23.4×17.0cm
刊年

元和・寛永(1615-1644)頃写

薄茶色の絹表紙に梅・唐草文様の金糸織り。題簽、上巻は笹の葉、下巻は唐草文の絵短冊に「百人一首 上(下)」と墨書。見返しは布目の金紙。内題・序跋・尾題はない。雁皮紙(がんぴし)の料紙に、半丁ごとに歌仙絵1名を描き、上部に歌仙名と歌を記す。作者の配列は通例の「百人一首」と同じで、上は天智天皇から義孝まで、下は実方から順徳院までの各50人ずつ。歌仙絵はかなり写実的で表情豊かに描かれ、服装も彩色鮮やかである。

箱、包紙の「百人一首 歌仙絵本 二冊 伏見宮邦房親王写」に因れば、「百人一首」の歌仙絵としては現存最古のものか。

百人一首百人一首百人一首
百人一首百人一首百人一首

 


3 百人一首図巻(ひゃくにんいっしゅずかん)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

絵巻物1巻 27.5×1631.9cm
刊年

明治時代成立

百人一首の作者絵を絵巻物化したもの。画者は不詳であるが、江戸時代の安永4年(1775)に出版された勝川春章画の『錦百人一首あづま織』の模写本である。しかし、本来は巻末に位置する順徳院が巻頭におかれ、続く人物も本来の順序と異なっている。その意味するところは不明である。保存状態は極めて良好で色彩も鮮やかである。

百人一首図巻百人一首図巻百人一首図巻
百人一首図巻百人一首図巻百人一首図巻


4 百人一首抄(宗衹抄)(ひゃくにんいっしゅしょう〈そうぎしょう〉)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

大本 大和綴1冊 27.5×21.2cm

作者

伝仁和寺宮覚道法親王(にんなじのみやかくどうほうしんのう、1500-1527)筆 
刊年

室町末期写

表紙は白茶絹地に蔓草・草花などを緑・金・茶系による織文様。表紙見返し金銀切箔散し文様を施す美麗な本。題簽と内題には「百人一首」とあるが、百人一首抄(宗衹抄)である。

巻首に「百人一首注本/仁和寺殿覚道親王琴山(印)」の極札がある。序文があり、本文注文が続く。跋文には「右百首は東野州于時左近大夫にあひたてまつりてある人文明第三のとし発起し侍し時予も同聴…」と記され、奥書はないが文明10年(1478)本系「宗衹抄」の古注釈書と判かる。

本書は同本系でも古い部類の写本で、貴重な一本である。

百人一首(百人一首宗祇抄)百人一首(百人一首宗祇抄)


5 雲井の月(潮水抄)(くもいのつき〈ちょうすいしょう〉)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

袋綴 中本3冊 26.7×19.9cm

作者

本木定光(もときさだみつ)写
刊年

宝暦13年(1763)

題簽は「雲井の月 天(地・人)」、内題は「小倉山荘色紙和歌」。奥書「宝暦癸未年 本木定光写之」。本書は冒頭に序説があり、続いて本文となり、先ず作者とその伝記を、次に歌の解釈と批評、鑑賞を細密に記した百人一首の注釈書。

注釈は、慈光寺冬仲が宗衹・幽斎・季吟を中心に、その他の書物を引用しながら講説したもの。冬仲の門弟で『潮水抄』の著者(未詳)の考説は「水云」と記す。旧注の集大成的性格を帯び、分量の膨大さは当時では最大で、注釈の詳細さには注目すべきものがある。

因みに、本学には『潮水抄』(写本3冊)があり、両者の内容はほぼ同一である。

雲井の月 (百人一首潮水抄)雲井の月 (百人一首潮水抄)


6 小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ)

  

装訂/写刊/数量/大きさ

百枚揃 大判錦絵 36.0~37.0×24.0~25.0cm

作者

歌川国芳(うたがわくによし、1798-1861)
歌川(安藤)広重(うたがわ〈あんどう〉ひろしげ、1797-1858)
三代歌川豊国(うたがわとよくに、1786-1865)画
柳下亭種員(りゅうかていたねかず、1807-1858)解説

刊年

天保・弘化(1830-1848)頃 江戸伊場仙(伊場屋仙三郎)板

小倉百人一首の歌を基に、役者絵を擬して百枚を当世風に仕立てたもの。絵は国芳が51図、広重が35図、豊国が14図で合計100図揃。図柄の多くは芝居の題材中より採り、百人一首に関わる部分を絵画化し、戯作者で書肆の種員が絵の解説を添えたもの。江戸庶民の百人一首および浮世絵の普及に大きな役割を果たした。

小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ) 小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ) 小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ)
小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ) 小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ) 小倉擬百人一首(おぐらなぞらえひゃくにんいっしゅ)


 

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