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今年も、哲学教育プログラム「刑事裁判傍聴学習会」が始まりました

7月25日に高校1・2年生の希望者が東京地方裁判所にて刑事裁判を傍聴しました。刑事裁判傍聴学習会は毎年希望者を募り、刑事裁判の傍聴を中心に、裁判と関わる方々(弁護士や検察官、新聞記者等)の講演やディスカッション、関連施設の見学(拘置所や刑務所等)などを通じて、人間の生き方や社会のあり方についての思索を深める学習会で、今年で13回目となります。今年度は高校1・2年生から20名の参加希望者がありました。

  

当日は、2グループに分かれて裁判を傍聴しました。A班は詐欺未遂と不法就労、B班は大麻所持と窃盗の事件でしたが、目の前で実際の裁判が行われる緊張した雰囲気の中、みな真剣な面持ちで審理に聞き入っていました。

 

翌日の26日には、前日の傍聴をグループごとに振り返りをし、感じたこと考えたこと疑問に思ったことなどをシェアしました。その後、受刑者に対して講話をしたり話を聞いたりする宗教家である教誨師(きょうかいし)の方と元刑務官の方に講演をしていただきました。講演では、現在の刑務所は更生の場としての役割が大きく、グループワーキングや勉強会なども行われること、定職がなかったり昔の仲間との関係が続いていると更生が難しいこと、社会の側に受け入れる体制が必要であることなどのお話をいただきました。多くの受刑者と関わっていた方々ならではの説得力のある分かり易いお話で、質疑にも丁寧にお答えくださりました。その後のディスカッションでは、なぜ人は犯罪を犯してしまうのか、更生はできるものなのか、どうしたら更生の可能性が高まるのか、などについての意見が交わされました。不法就労事件では、経済活動のために法律の目をかいくぐらざるを得ない現実の社会についての議論もなされました。

 

今後も学習会は続き、次回は12月に再び裁判傍聴と施設訪問を行う予定です。今回考えたことをさらに深めていく機会になっていきます。

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