設楽 悠太選手

2013年度経済学部卒業

“世界の強豪相手にも 
 積極的に攻める走りを。”

陸上・男子10000m
設楽 悠太選手
Yuta Shitara

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設楽悠太選手インタビュー

[2016年6月末現在]

兄と一緒に始めた陸上教室

 陸上競技は小学校6年生の頃、地元の教室で兄(設楽啓太=現コニカミノルタ)と一緒に始めました。本格的に長距離を始めたのは中学に入ってからで、僕が結果を残すことで周囲の人たちがよろこんでくれるのがモチベーションになって走っていました。中学時代に全国出場、武蔵越生高校(埼玉県)でも史上初めての都大路(全国高校駅伝)出場を果たせたことは今でも印象に残っています。

 その積み重ねで東洋大学の酒井(俊幸)監督やコーチが「一緒にやってみないか」と声をかけてくれました。高校時代に見た箱根駅伝で東洋大学が完全優勝して、「僕もこの大学で一緒に戦って優勝したい」という気持ちがありましたし、当時から東洋大学には強い選手がたくさんいたので、その中で自分を磨くために練習に取り組みたいと思い、兄とともに入学を決めました。

 とはいえ入学してみると先輩方はトラックや駅伝で結果を残している人が多く、僕自身あまり実績のない選手だということを実感しました。それだけにしっかりと負けないようにと頑張りました。

食生活を含め多くを学んだ大学時代

 大学生活の中でターニングポイントになった出来事は、やはり2年生の頃の箱根駅伝(7区で区間新記録を樹立)になりますね。入学して最初の頃は兄弟で比べられることはそこまで気にならなかったんですが、1年生の箱根で3区を走らせてもらいましたが、後半に失速してライバルに差をつけられてしまいました。そして次第に周りから“設楽の弱い方”と言われるようになっていました。それが嫌だったので「絶対に結果を残してやる」という気持ちになりました。実際に監督からも指導されて練習の強度を上げていきました。そこからしっかりと結果を残しているので、僕は変わったんだなと思います。

 大学4年では兄が主将、僕が副主将を任されました。2人でチームを支えていけるかという不安もありましたがコミュニケーションを取りあってよいチームを作ることができました。最終的に4年間で箱根で2回優勝することができ、本当にうれしかったです。

 大学生活を振り返ると、1年生の頃は陸上競技部の中で仕事がたくさんあると同時に、毎日1限の授業があったので慣れるまで苦労しました。朝5時から始まる朝練が終わってシャワーを浴びて白山キャンパスへ授業に行ったり、練習後にすぐ食事を摂ったりととにかく忙しかった記憶があります。ただ上級生になってからは時間にも余裕ができて練習に一層集中できるようになりました。

 また競技面では食生活や栄養について多くを学びました。実は、大学に入るまではほとんどの野菜が大嫌いだったんですよ(笑)。でも入学後は監督から「しっかりと野菜を食べないと強くなれないぞ」と言われ続けて少しずつ食べるようになると、結果も出てきました。社会人になって以降も野菜を含めてご飯を食べる量も増えましたし、今もそれが結果につながっているのだと実感しています。

リオでは昨年の世界陸上の悔しさを晴らしたい

 今回、リオデジャネイロ・オリンピック10000m日本代表に選出され、2015年の世界陸上での悔しさを晴らしたいと強く思っています。陸上人生初めての周回遅れで最下位という結果に終わり、何かを変えなければずるずると落ちてしまうと思い、設定タイムを上げるなどの努力を積んできました。僕の持ち味は「最初から攻めの走りをする」点です。世界の強豪相手にも積極的に攻める走りをすれば、必ず結果もついてくると考えています。まずは27分台を目標に設定して過ごしていきたいです。

 オリンピック後は駅伝中心になってくるので、まずは所属するHondaでニューイヤー駅伝優勝を果たしたいと思っています。また来年以降は4年後の東京オリンピックに向けてマラソンにも取り組んでいくつもりです。東京オリンピックでは絶対に兄弟そろって日本代表で出場したいと考えています。それだけに、リオで僕が結果を残すことで兄にいい刺激を与えられればいいなと思っています。

(interviewer 茂野聡士 / photo 飯村健司)


プロフィール

設楽悠太選手
設楽 悠太(したら ゆうた)
Honda陸上競技部所属(2013年度経済学部経済学科卒業)
1991年12月18日生まれ(24歳)
身長 170cm  体重 48kg
出身地 埼玉県
出身校 武蔵越生高等学校

主な成績

第22回、23回出雲駅伝2区区間賞
第89回、90回箱根駅伝3区区間賞
第88回箱根駅伝7区区間賞(区間新記録)
2015年ニューイヤー駅伝4区区間新

自己ベスト

5000m 13分34秒68
10000m 27分42秒71
ハーフマラソン 1時間01分48秒

(2016年6月末現在)