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哲学セミナーを開催しました。

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 東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ
IR3S・TIEPh共催セミナー
「サステイナビリティ学における哲学の役割を考える」

日時

2008年12月6日(土曜日) 14時〜18時

会場

東洋大学 白山キャンパス 6号館 6209教室

14時00分〜14時10分 開会挨拶

14時10分〜15時10分 基調講演1

「サステイナビリティ学は哲学である」

木村 競(茨城大学 教育学部教授・ICAS)

コメンテーター

竹村 牧男(東洋大学 文学部教授・TIEPh)

15時10分〜15時30分 休憩

15時30分〜16時30分 基調講演2

「哲学・倫理学はサステイナビリティ学にどのような貢献ができるのか」

蔵田 伸雄(北海道大学 文学部准教授・SGP)

コメンテーター

山田 利明(東洋大学 文学部教授・TIEPh)

16時30分〜16時50分 休憩

16時50分〜18時00分 総合討論

総合司会

田中 綾乃(東洋大学 TIEPh研究助手)

 2008年12月、IR3Sとの共催で「サステイナビリティ学における哲学の役割」というテーマの哲学セミナーを開催した。そもそもIR3Sにおけるサステイナビリティ学の構築は、超学的な学術連携研究を目指しているものであるが、その中で哲学や思想はいかなる役割を果たしえるのか、必ずしも自明ではない。そこでIR3S傘下の哲学研究者に参加を呼びかけ、TIEPhの研究メンバーとともに、哲学の役割について討議を行った。
 今回は、茨城大学ICASの木村競先生、北海道大学SGPの蔵田伸雄先生に基調講演をお願いした。木村先生は、サステイナビリティ学と哲学の両者の関係性や類似性を構造的に分析し、サステイナビリティ学においても「人間とは何か」という問いに導かれていることを指摘することで、「サステイナビリティ学は哲学である」というテーゼを呈示した。蔵田先生は、サステイナビリティ学は価値に関わる学問であり、他方哲学・倫理学は価値を分析する学問であるのだから、哲学・倫理学は環境問題に関するサステイナビリティ学に対して様々な価値の対立構造を分析するという形での貢献が可能である、という提言を行った。二時間を超える講演後の全体のディスカッショでは、サステイナビリティ学の方法論の吟味・検討の役割を哲学はもとより担っているはずである、ということがあらためて認識された。と同時に、具体的で個別的な様々の環境問題に対して、哲学と社会科学との融合、連関の可能性がますます求められることも確認された。
 今回の哲学セミナーを通して、IR3S傘下の哲学者とTIEPhの研究員が連携する一歩を踏み出すことができたことはきわめて有意義なことであった。今後もこのセミナーを母胎としながら、IR3S内だけでなく、国内外において環境問題やサステイナビリティ学を研究している哲学研究者に参加を呼びかけながら、哲学セミナーを継続・発展させていきたいと考えている。

 木村競先生

木村競先生

蔵田伸雄先生

蔵田伸雄先生