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TOEIC280点からの交換留学(国際地域学科地域総合専攻3年 豊田謙聖)

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国際学部国際地域学科地域総合専攻に所属する3年生の豊田謙聖さんは、2017年度第Ⅱセメスターから交換留学(フォンティス・アカデミー/オランダ)へ旅立つ予定です。そんな豊田さんですが、もともと英語は得意ではなかったようです。
今回は、どのように勉強していったのか、留学が決まるまでの英語学習方法やモチベーションに関することなどをインタビューしました。

豊田さん

■質問事項■

・留学に行きたいと思ったきっかけは、何ですか。

大学に入学して、一番初めに履修した英語オンリーの授業で圧倒されたことや、様々な経歴をもつ外部講師の方を招いて留学についてすすめる「留学のすすめ」という授業があり、その授業に触発されたことが最初のきっかけでした。

 

・大学に入る前、英語は勉強していましたか。留学経験はありましたか。

高校までサッカー第一優先の生活を送っていたので、大学に入る前までは、英語はおろか、勉強というものに力を注いだこともなく、授業で人並みに勉強をしている程度でした。海外留学経験もなく、その意志もほとんど持っていませんでした。

 

・入学時の英語スコアで留学ができると思っていましたか。

大学に入り、一番初めに受けた試験の結果は、TOEIC280点、TOEFL380点と英語のレベルがとても低かったです。その当時は、留学に行くために必要なスコアとどれほど差があるのか、自分自身の英語レベルがどれほど低いのか把握もできないほどのレベルだったと思います。だから、自分がしたい、チャレンジしたいことにとりあえず挑戦してみようという思いでした。

 

・なぜ短期留学ではなく、交換留学を目指したのですか。

どうせ行くなら出来るだけ長く、自分が全く知らない環境に身をおいて、出来るだけ多くの体験や経験をし、多様な人が持つ価値観などに触れて、自己の成長を図りたいと考えました。交換留学は、東洋大学の留学プログラムの中で、一番難易度が高いというのは知っていましたが、プログラム内容が自分の目標を達成できることや奨学金を受給しお金がかからなくて済むといった私の望みと合致したので交換留学を目指しました。

 

・留学に行きたいと思って、まず初めに何をしましたか。

一番初めは、学部の教授に相談に行きました。そこで、交換留学という選択肢を知りました。そこで交換留学にチャレンジしたいと思い、一旦、自分で考えながらも、友人や英語ができる先輩、実際に交換留学に行くことを決めた先輩、英語関係の授業をもつ教授などにひたすら英語の勉強方法や、それに伴う相談などをたくさんしました。その上で、すべて取り入れることや、吸収することは難しかったので、自分に合っている勉強方法や、やり方、考えなどを取り入れて自分オリジナルの英語の勉強スタイルを作っていきました。

 

・英語力を上げるために、どのような努力をしましたか。

まず私は、私自身のレベル的にも、2年の秋の応募に出願して、3年の夏から行く第Ⅱ期交換留学を目指していたので、1年の春から2年の秋の出願までにどのようなレベルに達していなければいけないのか逆算して考え、計画を作り、それに沿って各期間勉強してきました。
具体的には、まず大学までの通学にかかる電車内での往復約2時間は単語を学習するためだけの時間に使い、最初は中学生レベルの単語帳から、高校レベルそして最後に自分が受ける単語テストの単語帳レベルと段階的に取り組んでいきました。また、それは文法も同じで、中学生レベルのbe動詞や一般動詞の区別あたりの参考書から初め、高校レベルへと発展させていきました。
英語以外でもそうかもしれないですが、基本的なことが徹底して理解できていないと、応用的な部分になったときに対応できないという考えもあり、1年春から2年が始まるまでは、ひたすら基礎的なことを集中してやっていきました。2年生になってからは、語学試験のスコアを意識して自分が受ける試験の参考書を買い、その試験の対策と語学力向上を兼ねて、取り組んでいきました。

 

・受講したランゲージセンターのプログラムや、課外講座を教えて下さい。

1年の春に講座を受講できる語学スコアは持っていなかったのですが、学部の教授に推薦してもらい、ランゲージセンターのライティング相談というライティング個別指導サービスを受講しました。ここで毎週のように英語講師から1対1の指導を受けました。夏はTOEFL ITP対策講座、秋からはコンファレンスライティングを受講しました。
また、途中からヨーロッパ圏に留学したいと思うようになり、TOEFL ITPよりもIELTSの方がより留学先大学の選択肢が広がるのではないかと考え、語学試験をTOEFL ITPからIELTSに変更しました。またIELTSは、スピーキングやライティングなどを含めた4技能の試験なので、実際に留学した時に役立つのではないかとも考えました。
そして、夏の終わりに再度集中型のIELTS対策講座を受講しました。この最後のIELTS対策講座で、担当だった先生の英語が聞き取りやすく、分かりやすかったので、それまで苦手意識を持っていたスピーキングとリスニングでしたが、初めてだいぶ改善されたと実感することができました。

 

・順調に勉強は進みましたか。途中で気持ちが挫折しませんでしたか。

程度はあるにしても、気持ちの浮き沈みやちょっとした変化などは何回もありました。しかし、友人、先輩、教授、家族、またその他私に関わってくれた全ての人の支えがあったのは、とても大きかったです。

 

・2年生の春学期にIELTS5.5を取得して、交換留学に出願できるスコアが達成できたとき、どのように感じましたか。

正直、手ごたえは全く感じていなかったので、これで取れたのかという不思議な気持ちでした。また、私自身としても最終的にはIELTS5.5というスコアで終わってしまいましたが、もう少し高いスコアを目標にしていたので、春学期に一度取得した時も、まだまだもっとやっていかなきゃなという気持ちのほうが強かったです。ただ少しほっとした感情はありました。

 

・交換留学決定から、今までの数ヶ月、どのように準備を進めてきましたか。

学内専攻が通ってからは、出来るだけ自分の稼いだお金で留学をしたかったので、アルバイトの量を少し増やしながら、留学先との手続き、大学での授業と取り組んでいきました。また、英語学習は交換留学出願前と比べると学習量的にはかなり少なくなりましたが、英語での授業内やSAWというランゲージセンターでのライティングなどを中心に行っていました。
また学年的にも留学期間が就職活動と重なってしまい、日本にいる学生よりも時間をとれないなと感じていたので、合同説明会にも何度か参加し、同じ学年の学生よりも比較的早く活動や考えを深めたりしていました。

 

【交換留学までの英語学習】

イメージ

・交換留学先はどこですか。何を学びたいと思っていますか。

 交換留学先は、オランダのFontys Academy for creative industriesという大学です。また、International Lifestyle Studies というプログラムを専門的に学びたいなと考えていたのですが、急遽全員取れなくなってしまい、Trend watching というプログラムに変更することになりました。ただし、半期で履修内容が変更できるとのことなので、再度 International Lifestyle studies というプログラムを履修できないか相談しようと思っています。

 

・交換留学を経て、どのようになりたいと思っていますか。最終的な目標は何ですか。

交換留学を経て、大学を卒業し、私自身が社会に出たときに、本当にしたいこと、叶えたいことと出会えるような一年間にしたいと考えています。その上で将来的には、小学校から始めたサッカーに関わるような仕事がしたいと考えています。具体的に考えていることは、とても難しいですがFIFAマスターというプログラムに挑戦し、日本よりもあらゆる側面で発展している海外や国際的な環境でサッカーを学び、日本サッカーのために還元していけるような人間になりたいと考えています。
また、その中で、今の学部で学んでいる地域開発学的な要素やこれから留学先で学ぶ新たな視点も取り入れていきたいと思っています。最終的な夢は、私自身が本当にやりたいことや叶えたいことなどを通して、親に恩返しが出来るような人間になることです。

 

・自分が何か心がけていること、信念のようなものはありますか。

特に高校終わりから今現在、その時々で心がけていることや考えていることは多くありますが、一貫して心がけていることは、何事も他人と比べず自分自身という一人の人間を大事にし、尊重しようと考えています。

 

・後輩へ向けて一言

私自身、今までの頑張りを通して言えることがあるとすれば、何か自分がしたいことや、叶えたいことに対して、人にはそれを叶えられる可能性があるということを知ってほしいと思います。多くの人は、結果だけを見て評価をしますが、私はチャレンジの課程で得られるものが多くあると思います。
だからチャレンジに失敗はなく、その過程の中で得られるもの全てが自分の力になってそれが経験に変わると思います。今回は、それが交換留学という形でしたが、それ以外の全てのことに対しても、自分のしたいことや叶えたいことに対して私自身も更にチャレンジしていこうと思っています。

 

・指導教員である芦沢 真五(国際学部国際地域学科)教授から一言

最初に豊田君が私の研究室に来て留学の話をした時、率直に言うと「ちょっと難しいのでは?」と感じたのは事実です。しかし、私自身も28歳から英語をイチから勉強しなおして米国の大学院に行きましたから、とにかく後押ししたいと思っていました。
高校時代にサッカーしかしてこなかったという話をきいて、大変だけど、努力する気落ちがあれば大丈夫だと励ましました。参考書を一冊渡して、その足でランゲージセンターに連れていき、とにかく履修できるコースをとるようにお願いしました。そして、寝るときと食事するとき以外は英語学習を優先するように、電車の中でもしっかり英語学習するように、と指示しました。彼なりに工夫して努力してくれたと思います。
今だから言ってもいいと思いますが、彼は途中で一度投げ出して「大学をやめる」と言い出したことがあったんですよ。でも、そういう期間があったことで、本当に何がやりたいのか、をしっかり考えてくれたのではないか、と思っています。この努力は他人にやらされているのではなく、自分のためのものだと自覚できれば、人間は努力できると思います。
ご本人にも言っていますが、留学は目標ではなく単なる通過点なので、これからが本当に大事です。目標を常に持って自分のやりたいことを実現してほしいと思いますね。ただ、今日のところはTOEIC280点の彼がここまで頑張ったことは教員として、しっかり誉めてあげたいと思います。頑張れ、豊田君!

 

 

                                                                ( 2017年8月 取材 )