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被災地の母子を支援する取り組み「サマーレスパイトディズ」を本学鴨川セミナーハウスにて開催

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2012年7月14日(土)~16日(月・祝)にかけて、東洋大学鴨川セミナーハウスにて「サマーレスパイトデイズ」(主催:NPO法人 しんぐるまざあず・ふぉーらむ福島/東洋大学東日本大震災復興問題対策チーム)が開催された。
このイベントは、福島で被災した母子家庭の保護者と子どもたちにリフレッシュしてもらおうという企画で、昨夏の富士見高原セミナーハウスでの実施にひき続き2回目となる。幼児から高校生までの子どもたち30名と保護者あわせて44名、本学からは、児童福祉、医学、心理学の教授や、児童福祉を学ぶ学部生・大学院生ボランティアなど36名が参加した。
〔写真:鴨川セミナーハウス前の浜辺にて〕

 

鴨川セミナーハウスは、目前がすぐに海、というロケーション。水辺を走る、相撲を取る、砂の造形、かにや魚とりなど、1日中子どもたちは浜遊びを堪能した。ここでは、ボランティアの男子学生が大活躍。計8個のスイカが用意され、浜辺に来ていた子どもたちも加わってのスイカ割り大会では大盛り上がりを見せた。

3日間、学生と子どもは1対1、障がいのある子どもには2名の担当がつき、寝る時も部屋の泊まり番を作るなどして24時間のサポートを組んだ。社会学部社会福祉学科の学生とライフデザイン学部生活支援学科の学生では、子どもへの関わり方の専門性や、特技がそれぞれ違うものの、お互いを尊重し、協力しながら子どもたちと接するなか、最終日には涙の別れがいたる所で見られるほどに。

参加したゼミ担当教授のコメント

社会学部社会福祉学科 森田明美教授(児童福祉)

「昨年実施した富士見高原のレスパイトでは、まさしく“生きていたことへの感謝”がすべてだった。今回はようやく少し自分たちの暮らしの瞬間を感じとってもらえたように思う。『海と砂を満喫させたい』という大人たちの願いは、子どもたちのはじけるような笑顔がそれを叶えたことを証明してくれた」

ライフデザイン学部生活支援学科子ども支援学専攻 中原美恵教授(臨床心理士)

「砂や海が持つ自然界の癒しの力と、無邪気な子どもたちの笑顔で、お母さんたちも学生も明日への大きな希望を持つことができたレスパイトだった。学生たちは主体的に自らの学びを生かして幼児の保育に取り組んでいた。学生にとって保育者として被災した母子を支援するという貴重な経験は、今後の学びの質を変えるものに違いない」

ライフデザイン学部健康スポーツ学科 杉田記代子教授(小児科医)

「学生たち、母子、すべての関係者にとって素晴らしい3日間となったことに心から感謝。しかし、まだまだ支援という形での関わり合いが無ければ、この親子たちだけではこのような時を過ごすことは難しい状況であることも事実である。各方面の人々がそれぞれの役割で繋がり、1つのことが動いていくことが重要だと実感した」
東日本大震災から1年4か月あまりとなるが、いまだ復興までの道のりは険しい。ことに「若年層(10代)の母親」や「母子家庭」など、子育て家庭の中でも多くの問題を抱える家族にとって、震災はその後の生活に大きくのしかかっている。森田教授は「大学のセミナーハウスという、建物も食事も豊かでやさしい安心できる環境で、専門家のサポートを受けながら、母子がのびのびと羽をのばし、悩みを分かち合ったり、日常の悩みを離れて笑いあったりする場の提供をこれからもできるだけ継続したい」と語る。
福島の子どもたちからは「また東洋大学のお兄さんお姉さんに会いに行きたい!」という声が届いている。

東日本大震災復興支援に対する本学の取り組みについて