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東洋大学社会学部50周年 参考資料

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昭和33年(1958年)9月東洋大学社会学部増設認可申請書が提出され,昭和34年1月20日付けで認可となった。

東洋大学社会学部増設認可許可申請書

東洋大学 発第61号
東洋大学社会学部第1・第2部増設認可申請書

このたび東洋大学文学部第1・第2部の社会学科を廃止して,社会学部第1・第2部を増設したいと思いますから,学校教育法第4条の規定によってご認可下さるよう別紙書類を添えて申請いたします。
昭和33年9月30日
学校法人東洋大学
理事長 大嶋 豊

文部大臣 灘尾弘吉殿

書類目次

  1. 東洋大学社会学部第1・第2部増設要項…1頁
  2. 学則…28頁
  3. 校地(図面添付)…56頁
  4. 校舎等建物(図面添付)…61頁
  5. 図書標本機械器具等施設概要…85頁
  6. 学部及び学科別学生定員…183頁
  7. 修業年限履修方法及び学士号…202頁
  8. 学部及び学科別学生定員…223頁
  9. 職員組織…226頁
  10. 設置者に関する調…351頁
  11. 資産 …359頁
  12. 推持経営の方法 …369頁
  13. 開設年次…370頁
  14. 現在設置している学校の現況…371頁
  15. 将来の計画 …394頁
第1 東洋大学社会学部増設要項
  1. 名称 東洋大学社会学部
  2. 位置 東京都文京区原町17番地
  3. 目的及び使命

本学は,明治20年故井上円了博士の創立にかかり,その建学の精神は,東洋古来の学術文化の本旨を究明し,その真髄を昂揚すると共に,広く欧米諸国の学問思想を摂取融合して,普遍的にして,しかも民族の個性豊かな新しい文化を創造しようとするところにある。
このことは「哲学館創立の趣旨」に明らかに説かれているが,その高遇な埋想に基く堅実な学風は,数ある私立大学中にあって極めて特色のある存在となっている。
従って本学の教育目的は,この学祖建学の精神に則り,これを顕現発揚するため新時代に即応する教育体制を整備充実し,日本文化再建増進に役立つ国家有為の人材を養成することに外ならない。
既に本学は,新制大学として,文学部第1部・第2部,経済学部第1部・第2部,法学部第1部・第2部ならびに大学院文学研究科を設置し,鋭意前述の目的使命達成のため努力を重ねてきたのであるが,今回ここに文学部第1部・第2部に所属する社会学科を社会学部第1部・第2部に昇格させ,従来の社会学科のほかに特に応用社会学科を新設して,現代日本の要求する社会技師ソーシャル・エンジニアの養成を計りたい考えである。
すなわち社会学科においては,理論社会学,社会誌学,民族社会学等の理論を教授するとともに,特に社会誌学においては社会調査の技術を,また民族社会学においては移民の問題を学習せしめ,社会調査技術員,海外移住指導者の養成を計りたい。
既に本学においては大正末期から昭和初期にかけて社会事業学科,文化学科等が設置され,社会事業関係並びにマス・コミ関係の多数の人材を養成してきたが,不幸にして戦争中これ等学科が休止することとなったが,今回これを復活させて応用社会学科を設置し,社会福祉学,矯正科学の理論並びに実践技術を修得せしめ,これに図書館学を加えて社会福祉主事,保護士,司書,労務管理者等を養成し,現代社会の要求に応じたいと考える。

職員組織概要

学   部学   科専 任兼  任  計  
教 授助教授講 師教 授講 師
社会学部第1部社 会 学 科4人 2人1人8人15人
応用社会学科1人3人4人1人5人14人
社会学部第2部社 会 学 科2人 2人 5人9人
7人3人8人2人18人38人

11 学部及び学科別学生入学定員,総定員

学部学科入学定員総定員備   考
社会学部第1部社 会 学 科50人200人既設の文学部第1部社会学科入学
定貞は80名であるが,この学部を廃
止して,社会学部第1部として独立
する。
応用社会学科50人200人
社会学部第2部社 会 学 科80人320人既設の文学部第2部社会学科入学
定貞は50名であるが,この学部を廃
止して,社会学部第2部として独立
する。
180人720人 

資料3-(2)

東洋大学社会学部の設置準備態勢が整い,第一期の学生募集の入試要項ができた。

社会学部入試要項
時代の要求に応ずる社会学部設置の準備態勢は整った

本学建学の精神は,東洋古来の学術文化の本旨を究明し,その真髄を昂揚すると共に,広く欧米諸国の学問思想を摂取融合して,普遍的にして,しかも民族の個性豊かな新しい文化を創造しようとするところにある。
 このことは,「哲学館創立の趣旨」に明らかに説かれているが,その高邁な理想に基く堅実な学風は,数ある私立大学中にあって極めて特色のある存在となっている。
 従って本学の教育目的は,この学祖建学の精神に則り,これを顕現発揚するための新時代に即応する教育体制を整備充実し,日本文化再建増進に役立つ国家有為の人材を養成することに外ならない。
 このたび文学部第一部・第二部に所属する社会学科を社会学部第一部・第二部に昇格させ,従来の社会学科のほかに特に応用社会学科を新設して,現代日本の要する社会技師ソーシャル・エンジニアの養成を計ることにしたのである。
 すなわち社会学科においては,理論社会学,社会誌学,民族社会学等の理論を教授するとともに,特に社会誌学においては社会調査の技術を,また民族社会学においては移民の問題を学習せしめ,社会調査技術員,海外移住指導者の養成を計る構想をもっている。
 本学においては既に大正末期から昭和初期にかけて社会事業学科,文化学科等が設置され,社会事業関係並びにマス・コミ関係の多数の人材を養成してきたが,不幸にして戦争中これら学科が休止することとなったが,今回これを復活させて,応用社会学科を設置し,社会福祉学,矯正科学の理論並びに実践技術を修得せしめ,これに図書館学を加えて社会福祉主事・保護士・司書・労務管理者・放送技術者等を養成し,現代社会の要求に応じたいと考えている。
 このために備える設備として,人文科学系を主とする講義をテレビで流す計画のもとに,我が国の大学の中でも最初の試みであるテレビ放送施設(超短波放送も電波の許可あり次第放送できるもの)を学内に設けた。(昭和33年12月竣工)
 この2千数百万円を投じた設備は,約50坪の室内に16坪のスタジオ・調整室,アナブース・化粧室等があり2台のヴィデコンカメラ及テレシネと17インチの受像機10台を小数室に各々配置している地方放送局に匹敵する完備したものである。 この装置によって現代社会の要求する,テレビプロデューサー・アナウンサー・タレント等の放送技術者を養成して世に送り出す考えである。
 また超短波放送によって,北海道(塩狩), 東北(仙台),関西(大阪),九州(福岡)にまで支局(中継所)を設けて全国的電波を流す構想をもっている。
 したがって,通信教育部に入学して勉強したい学生は,この中継所を通してラジオ又はテレビの前で学習できるわけで,これがわざわざ上京して数ヵ月間スクーリングをしなければならない通信教育の欠陥を軽減することになるであろう。
 まさに全国勤労青年の福祉となるものと信じている。

社会学部教授(昭和34年4月開設予定,申請)

社会学科

  • 社会学史,社会学特講,社会学演習…教授 田辺寿利
  • 社会心理学…講師(文博)波多野完治
  • 民族社会学,社会学特講,社会学演習…教授(文博)呉 主恵
  • 社会学特講…講師 藤木三千人
  • 社会学概論,社会学特講,社会学演習…教授(文博)鈴木栄太郎
  • 宗教学概論…講師 小口偉一
  • 社会学特講,社会学演習…教授 増谷達之輔
  • 民族学…講師 関 敬吾
  • 社会学特講,社会学演習…教授 横江勝美
  • 社会調査…講師 福武 直
  • 社会政策,社会学特講…教授(文博)磯村英一
  • 社会学演習…講師 菊池あやこ
  • 社会思想史,社会学特講,社会学演習…助教授 福鎌忠恕
  • 社会調査実習…講師 安田三郎
  • 宗教民族学,社会調査実習…助教授 高木宏夫
  • 社会心理学…講師 望月 衛
  • 社会学史,社会学特講,社会学演習…講師 山下袈裟男
  • 社会学特講…講師 秋平律郎
  • 文化人類学,社会学演習…講師 高橋統一

応用社会学科

  • 社会誌学,社会学特講,社会学演習…教授 米林富男
  • 広報学,人口問題社会学特講…講師 三原信一
  • 広報学,社会学特講, 社会学演習…教授 千葉雄次郎
  • 社会福祉学概論,社会福祉方法論…講師 塚本 哲
  • 犯罪社会学,矯正保護法制,社会学特講…教授 内藤文質
  • 社会調査,社会学演習…講師 石川淳志
  • 図書館学…助講師 鈴木賢治
  • 社会学特講(マス・コミ),同演習…講師 北田耕也
  • 応用社会学概論,社会調査…助教授 村田宏雄
  • 広報学…講師 小野秀雄
  • 社会心理学,社会学演習…助教授 モーゼス・バーグ
  • 精神衛生学,社会学特講…講師(医博) 土井正徳
  • 図書館学…助教授 和田吉人
  • 図書館学…講師 武田虎之助

誇り高き図書館

ここ鶏声台に且つ去り且つ集った幾万の若き学徒の尊き頭脳としてこの図書館は慈母の如く昔を今に教えている。 蔵書15万冊を超えるその権威は広く世人の知るところである。
 学祖井上円了博士は,哲学館創設当初から図書館建設の意図をもって着々準備をすすめておられたがその機熟す直前即ち,明治29年12月13日不慮の災火に見舞われて校舎と共に惜しくも万巻の書籍を消失してしまった。これは本図書館開設以前のことながら惜しまれてならない痛恨事であった。その後再建を企図した学祖の努力は数年をまたず遂に33年5月10日,煉瓦造3階建17坪余の図書館落成をみるにいたった。これが現在の図書館の前身である。
 更に昭和3年3月大学令による大学昇格にともなって,その附帯条件の一つとして,図書館の建設が含まれていたことを,従来の狭隘な図書館に多大な不便を感じていたので同年8月図書館の新築に着手し翌4年7月現在の鉄筋3階建延坪379坪の堂々たる附属図書館を開館する運びとなったのである。この図書館は今日昔日の姿を示しているが第二次世界大戦の際はこの台地一帯は火の海と化したが幸に完全書庫の鉄扉遮防と館員の身を以って守った功績によって一冊も失われることなく今日に伝えられて,和漢洋書に亘る貴重な文献を蔵している点では私学図書館で唯一の格付けをされている点特筆することができる。これに加えて学部,学科の増設にともなって,経済,法律,外国書等の書籍も年々充実しており只今は約15万冊を超える状態である。本図書館はまた下記二講座を開講しており,それぞれ権威ある講座として世に知られている。

特設講座

図書館司書および司書教諭養成講座
図書館法が施行されて,図書館に勤務するには一定の資格を所持することが条件である。現今のわが国ではこの資格を持っている者がきわめて少い。本学はこの資格を希望する者のために他大学に卒先してこの講座を開講した。また文部大臣より委嘱された図書館専門職員(司書および司書補)養成の講習を併設しているが受講者も多く,その成績も優秀で,修了者は官庁・公共・大学・学校等の図書館においてその能力を高く評価されている。司書の資格取得は,次のとおりである。従って在学中にこれを履修することは,就職についても有利である。

開講の時期と期間
  1. 毎年4月より9月まで及10月より翌3月まで二期開講(各6ヵ月講習午後5時30分より8時30分まで)
  2. 毎年8月1日より9月中旬まで短期昼間授業のもの(午前8時より午後5時まで)

マス・コミュニケーション講座
昭和33年4月より新に綜合マス・コミュニケーション研究の各種講座を本学に併設した。大学教育の職業的専門分野を拡充強化すると共に広く一般にこれを公開し新しい時代の要望に応える出版,新聞,映画,放送,宣伝,広告等の理論及び実際を教授し,以って斯界の発展興隆に寄与する人材の養成をその目的としている。

  1. 講座の種類A新聞講座
    B出版講座
    Cラジオ・テレビ講座
    D映画講座
    E宣伝,広告
    講座 34年度開講の予定
  2. 講座の特色 マス・コミ実務に重点を置き,聴講生は学生を主とし,一般希望者にも之を公開している。
  3. 開講期間 1ヵ年を一期として開講
  4. 開講時間 毎日午後5時30分より午後8時30分まで
  5. 履習単位及認定 全コース32単位,1単位15時間,計480時間。単位の認定は試験による。
  6. 特典
    (1)所定試験に合格し,単位を修了した者には修了証書を授与する。
    (2)本学学生にして所定の単位を修得した者は大学の学科単位として之を認定する。
    (3)本学学生に限り1単位の受講料を半額とする。
    (4)本講座の修了者には本学マス・コミ研究会の正会員として待遇し就職研究その他の相談に応ずる。
    (5)マス・コミ専攻の学生に対しては,特別奨学金の制度あり。
    (6)社会学科学生にして所定の単位を修得した者は,社会学特講及び選択科目の学科単位として之を認定する。