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第60回文部科学大臣杯「全国青年弁論大会」で社会学部 佐伯萌子さんが優良賞を受賞

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佐伯さん平成27(2015)年11月3日(火・祝)の文化の日に、日本弁論連盟主催の第60回文部科学大臣杯「全国青年弁論大会」(開催地:和歌山県高野山大師教会)が行われました。今大会に、社会学部社会学科3年 佐伯萌子さんが「ゆく今の流れは絶えずして」という題で、一般の部に出場し、優良賞を受賞しました。佐伯さんはこれで5年連続入賞となります。

日本弁論連盟サイト 
http://benron.webcrow.jp


 <佐伯さん感想>

佐伯さん高度経済成長期の名残として存在する、「消費を拡大してさえいれば豊かになれる」という日本人の固定観念。
しかしながら、昨今では経済の成熟、労働や消費スタイルの多様化により、「物質的な豊かさ」を「本当の豊かさ」と思うことに限界がきています。
「モノではない何か」を求めるようになった現代日本人が本当に見つめるべき先はどこか。手にするべき豊かさは何か。迷う我々に対して「新たな豊かさ」と称して消費を促そうとする、コンプレックス産業やスピリチュアル産業の存在。
本当に見つめるべき先は、商品をはじめとする「交換可能」な「物質」「サービス」ではなく、川を流れる水のように人生を流れてゆく、自分自身の「今」という瞬間そのものだと、私は思うのです。

この原稿を仕上げるにあたり、一番時間をかけたのは資料集めと下準備でした。
今回のテーマは例年にも増して明確な根拠が提示出来ないと成り立たないテーマであったため、実際に発表しない部分の下調べにも時間をかけました。
また、実際に外に出て、自分の足で材料を探すということにも力を入れました。「あとには何も残らない」ことに美しさを見出す、日本独特の諸行無常の精神や文化が、「モノで溢れかえる消費社会」解決のヒントになるのではないかと思い、京都や北陸の寺院に何度も足を運び、感じたことを書き留めていきました。

大変だったのは原稿を削るという作業です。

弁論は「7分間の芸術」とも言われ、その短い時間でどれだけ聴衆の胸を打つ演説が出来るかという、論旨と表現力が問われる競技です。そのため演説練習の際は、完成した原稿を読みながら制限時間内に収まるように原稿を削りながら調整してゆきます。しかし、自分で書き上げた原稿はその一語一句に思い入れがあり、伝えたいという熱意のこもった言葉たちです。「これを削ったら意味が通じないのでは」「この一文を無くすと説得力がなくなるのでは」と思いながらも泣く泣く削る作業はつらいものです。

練習に行き詰まったときは、聴衆役として友人や弁論仲間に実際に聴いてもらい、意見を貰いながらスピーチの表現や原稿の訂正を重ねました。たくさんの方の応援とアドバイスあっての受賞なのだと、協力して下さった方々に心から感謝しています。

大会で競弁している際、他の弁士の弁論を聴きながら「こんなにも時間をかけられて用意された『ことば』が他にあるのだろうか」と思います。その「7分間の芸術品」は、何週間、何ヶ月、いやそれ以上の長い時間をかけて弁士が懸命に書き、話し、生み出した「ことば」であり、その美しさ、力強さは筆舌に尽くしがたいものです。弁論活動に魅了され今年で6年が経ちましたが、これからも「自分の言葉」を「自分の声」で発信し続けていきたい、そう思っています。

また、私が代表を務めている公認サークル、「東洋大学弁論研究会」は今年度も会員募集中です。
日本語スピーチ・プレゼン発表・論文作成等の能力向上を目指す方、現代社会問題に興味のある方は、是非見学にいらして下さい。


ゆく今の流れは絶えずして [PDFファイル/78KB]

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