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「私立大学研究ブランディング事業」キックオフシンポジウムを開催

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シンポジウムの様子

文部科学省 平成29年度「私立大学研究ブランディング事業」採択
『多階層的研究によるアスリートサポートから高齢者ヘルスサポート技術への展開』
キックオフシンポジウムを開催しました
― 39日(金)、白山キャンパス125記念ホールにて

東洋大学は、昨年11月、文部科学省の平成29年度「私立大学研究ブランディング事業」(※1)に、研究事業計画『多階層的研究によるアスリートサポートから高齢者ヘルスサポート技術への展開』が採択されました。この採択を受け、研究発表と特別講演からなるキックオフシンポジウムを、2018年3月9日、白山キャンパス125周年記念ホールにて開催しました。シンポジウムでは、生体医工学研究センターで実施しているアスリートから高齢者までのヘルスサポート研究の一例を説明する研究発表及び、特別講演の二部構成で開催されました。

竹村牧男学長開会に先立ち、竹村牧男学長から挨拶があり、加藤和則生体医工学研究センター センター長・理工学部教授からは、本事業並びにシンポジウムの概要について説明がありました。会場には大学内外から約130名が参集し聴講しました。

研究発表並びに講演の概要は以下の通りです。

※1:私立大学研究ブランディング事業とは、大学の特色ある研究を基軸として、全学的な独自色を大きく打ち出す取り組みを行う私立大学・私立短期大学に対し文部科学省が支援を行う補助金事業。

■ブランディング事業研究発表

<発表Ⅰ>
大上 安奈(東洋大学 食環境科学部 准教授)
「運動・栄養の観点から高齢者の健康づくりを考える~地域と連携した取り組み~」

大上 安奈(東洋大学 食環境科学部 准教授)高齢化率が右肩上がりである現状を踏まえ、高齢者が元気に生活できる社会づくり・仕組みづくりが必要となる。この社会的課題への対応策を「フレイル(加齢に伴う身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態)の早期予防」と「熱中症予防」と位置づけ、群馬県板倉町と明和町との連携対策事例を紹介。地域が課題としていたフレイル予防のための「運動教室」(板倉町:平成27年より)と高血圧症対策および熱中症予防のための「栄養改善教室」(板倉町・明和町:平成28年より)の成果報告を行った。
 


<発表Ⅱ>
金子(大谷) 律子(東洋大学 生命科学部 教授)
「血管内皮細胞の培養から、医療に役立つ何がわかるのか? ~マイクロチップ灌流式細胞培養システムの活用」

金子(大谷) 律子(東洋大学 生命科学部 教授)心筋梗塞・狭心症をはじめとした心血管疾患は、長年日本人の死因の上位を占めている。ヒト等培養細胞を用いた心血管疾患の研究での課題として「静置培養での問題点」やヒトからの細胞は少量しか採取できない点を挙げ、マイクロチップ灌流培養システムのメリット・デメリットを紹介。研究例として「心血管病へのマイクロチップ灌流培養システムとiPS細胞の応用」「熱ストレスによる生じる血管内皮細胞の変化」「ずり応力がt-PA やPAI-1分泌量に及ぼす影響」について報告。また、現在研究中である「疾患モデル細胞作製」について発表した。


<発表Ⅲ>
加藤 和則(東洋大学 理工学部 教授)
「アスリートから高齢者サポート研究の展開~細胞代謝経路からのアプローチ~」

加藤 和則(東洋大学 理工学部 教授)地球温暖化により急増している熱中症が深刻な社会問題となっており、特に2020年オリンピック東京大会の観戦者や高齢者に対する熱中症予防対策は急務となっている。関係府省庁によるオリンピックの暑さ対策のとりまとめを受け、熱中症に対する基礎・応用医学的アプローチとして「暑熱ストレスコーピングのシームレスな多角的研究」を紹介。特に熱中症が血管の高熱障害によって引き起こされることに着目し、高熱による血管細胞の障害を保護する成分を発見し、遺伝子レベルから細胞レベルまでの解析結果を報告し、今後展開される熱中症予防飲料水開発の産学連携活動を紹介した。


<発表Ⅳ>
寺田 信幸(東洋大学 理工学部 教授)
「ヘルスサポート技術としての生体情報モニタの開発」

寺田 信幸(東洋大学 理工学部 教授)超高齢社会を迎える我が国で増加している要介護者および要介護予備軍の高齢者に対するヘルスサポート技術の開発が必要となっている。体の状態をいかに可視化するかというテーマのもと、高齢者で低下しがちな嚥下機能、脱水及び睡眠状態などの生体情報を、ウェアラブルにモニタできる機器の開発状況を報告。外耳道から脱水症状を検知する装置(実用化に向けてスマートフォンと連携したユビキタス外耳道内圧測定装置を製作中)や首の後方からは心拍成分、前方からは呼吸や嚥下イベントが検出可能なネックバンド型体振動センサー、身に着けることなく睡眠のレベルを測定可能にするシートセンサーを紹介した。


■特別講演

杉光 一成
KIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院)イノベーションマネージメント研究科 教授
「ブランド論の基礎~大学ブランディングへの応用可能性~」

杉光 一成 氏

従来、「ブランド論」は広義の経営学、特に「マーケティング論」の一分野として発展してきた。講演では、「企業」の営利活動における議論を基礎としているブランド論の概略を説明。商品(企業)がどのように認知・区別、識別、差別化され、識別機能や品質保証機能に基づく顧客吸引力(ブランド価値)を、大学ブランディングに例えながら紹介した。また、従来ブランドは消費者の認知度が基本となるB2Cを前提としていたが、近年、B2B分野において、製品となる「材料」や「部品」の技術がブランド化し注目されている事例を紹介。さらに技術のブランド化(インブランド)は、大学の教育や研究活動においても応用できることがあると言及した。

児島伸彦(生体医工学研究センター副センター長・生命科学部 教授)

座長:児島伸彦(生体医工学研究センター副センター長・生命科学部 教授)

キックオフシンポジウム 概要

開催日:
2018年3月9日

会 場:
東洋大学 白山キャンパス「125記念ホール」

主 催:
東洋大学 生体医工学研究センター、理工学研究科、生命科学研究科、食環境科学研究科、福祉社会デザイン研究科、法学部

共 催:
東洋大学工業技術研究所

関連リンク

東洋大学報WEB 私立大学研究ブランディング事業採択(p.10~p.13)