1. トップページ
  2. Academics//教育
  3. 学部・学科
  4. 国際地域学部
  5. 〔留学だより〕リンゼイウィルソン大学(米国)・テンプル大学ジャパンキャンパス
MENU CLOSE

〔留学だより〕リンゼイウィルソン大学(米国)・テンプル大学ジャパンキャンパス

  • English
  • 日本語

リンゼイウィルソン大学(米国)とテンプル大学ジャパンキャンパスで学びました

今野友里江さん(国際地域学科 3年)


私は2年次秋学期から3年次春学期までの約9カ月間、リンゼイウィルソン大学(米国・ケンタッキー州)へ交換留学をしました。そして今年(2014年)の5月中旬に帰国後、5月下旬から7月までテンプル大学ジャパンキャンパス(東京・麻布)の夏学期に国内留学をしました。その経験を皆さんと共有させて頂ければと思います。

小さなコミュニティ

リンゼイ・ウィルソン大学アメリカの大学というと、広大なキャンパス、たくさんの生徒、大きなスタジアムでのアメフト観戦…、といったイメージを持たれる方が多いのではないかと思います。私も留学前まではそう思っていましたが、私の留学先であるリンゼイウィルソン大学(LWC)は、そのイメージとは少し違った大学かもしれません。敷地は東洋大学白山キャンパスの何倍も広いですが、田舎の静かな町にあり、小さなコミュニティにあるからこそ大学内での交流、地域の人との交流が密接です。

特色ある授業(その1):Children’s Theatre

第一学期である秋学期には5科目16単位を履修しました。その中でも特に印象に残ったのが、”Children’s Theatre” という授業です。東洋大学とは違う特色のある授業を受けたいと思い、この演劇の授業を選択しました。演劇と聞くと、演じる恥ずかしさや不安を感じるかもしれませんが、それを乗り越えて挑戦する価値のある授業でした。自分を最大限に表現し、クラスの学生と交流するとても良い機会になりました。

秋学期が始まってしばらくの間は、お互いを知るためにクラス全員で体を使ったゲームをして交流しました。ここで私が感じたのは、現地の学生はなんて自由自在に表現するのだろう、ということでした。自分の体を使って自由に表現するという課題は、動きをつくるのも大変ですし、人前でさらけ出すことに対する躊躇もあり、私にとっては難しいものでした。しかし、現地の学生は怖気づくことなくそれぞれが思い思いに表現していて、自分を表現することの大切さを学びました。
そしてこの授業を通して、異文化コミュニケーションをする上で、まずは自分がどういう人間なのか相手に伝え、知ってもらうことが、交流を展開させていく上で必要なことだと学びました。

この授業の最終目的は、完成させた演劇を地域の小学生に見てもらうことです。作り上げた作品を子供たちに伝え、楽しんでもらわなければなりません。そのためには、自分の役をどのように表現するかが大切です。
私は、この演劇の中でガチョウの役をしましたが、ガチョウがどのような動きをするのか、どういうシーンなのか、ということを考えてキャラクターを作り上げていきました。また、実際に子供たちの反応を見て、どのようにしたらもっと笑ってもらえるか、楽しんでもらえるかを考え、工夫をして演技に色をつけていきました。クラスのメンバーも、「演技良かったよ」と声をかけてくれ、もっといいものをつくりたいと思うようになりました。
私がつくった動きやセリフで客席の皆さんがどっと笑ってくれるのがとても嬉しかったですし、それが短いシーンだとしても達成感がありました。

特色ある授業(その2):Global Energy Issues

第二学期である春学期には、5科目13単位を履修しました。なかでも”Global Energy Issues” というエネルギーについての授業が印象に残っています。この授業では、メキシコ湾岸の油田、中国の環境問題、アイスランドの地熱・水力エネルギー、ドイツが先進している太陽光発電など、世界中のエネルギー開発やその問題点について学びました。
セメスターの最後には、再生可能エネルギーと非再生可能エネルギーを一つずつ選びレポートにまとめ、プレゼンテーションを行いました。

この授業ではまず、初回の授業で教室に入ったとき、照明が消されていることに驚きました。今まで受けてきた授業ではどの教室もとても明るかったからです。授業の初回ということもあり、プロジェクターを使った説明のために照明が消されているのかとも思いました。しかし、先生からその理由を聞いたとき、私はすごく納得してしまいました。それは、窓からの光だけでもボードや人を見るのには充分明るいこと、そして、電気が節約されれば私たち学生自身の学費が安くなるのだということでした。これを聞いて、私は本当に驚き、同時にこの先生の授業をぜひ取りたいと強く思いました。そうしてこの授業では、春学期を通して教室の照明がつけられることは一度もありませんでした。

授業は、基本的には教科書の章ごとに進められ、学んだ章ごとにレポートを書くというスタイルでしたが、それ以外にも様々な活動がありました。
例えば、メキシコ湾岸の油田流出のせき止めは機械が行った、という事実を再現するために、水槽の水にポンプによって空気が絶えず出ているチューブを沈め、その空気が出ている口を、あらかじめ用意されているアイテムで使えそうなものを使って塞ぐという実験を行いました。事実と似せるために、ペアをつくり、一人は目隠しをして作業を行い、もう一人が指示を出す、という形で行いました。ここでは英語で指示を出すことの難しさを痛感したと同時に、こんなに難しいことがメキシコ湾岸の油田流出の際に行われていたのかと、改めてエネルギー問題について考えさせられました。

その他にも、ペアでソーラーコレクターという太陽光を利用した簡単な装置をつくり、晴れた日にキャンパスの中庭で各々のコレクターで食べ物を温めたり、水を循環させたり、という実験をしました。また、先生の研究室でバイオマス燃料についての研究課程を見せてもらい、その資源の臭いを嗅ぐことや、実際に触れてみることもできました。
アースウィークには、先生のお手伝いでキャンパス内のゴミ拾いをしたり、キャンパス内で1日に捨てられる相当量のペットボトルを並べて、どれほど資源を浪費しているのかを訴えました。

この授業を通して、エネルギーについて本当に考えさせられました。先生から学校の水は飲んでも大丈夫だという話を聞くまでは、何ダースもの水を買っていましたが、その話を聞いてからは水を買うのをやめました。また、電気製品のプラグも使わないときはこまめに抜くようにし、外が明るいときには部屋の照明を消したまま過ごすようになりました。この先生との出会いで、今まで見えていなかったものが見えるようになりました。

たくさんの交流

留学先での交流1LWCでは、たくさんの温かい人たちとの出会いがありました。LWCにはヨーロッパなど約40カ国からの学生が集まってきており、共に学んでいます。ESL(English as a Second Language)の授業では、お互いの国の習慣の違い、コミュニケーションの違いなどを感じることができました。その中でも印象に残っているのは、私が、普段家族とハグはしない、留学に行く前に空港でしたぐらいだ、という話をした時のことです。「何でしないの!?」ととても驚かれ、答えるのに苦労してしまいました。

ルームメイトとは留学中たくさんの時間を一緒に過ごしました。近くのスーパーで一緒に買い物をしたり、家に遊びに行ったり、イベントに参加したり、日本語を教えたり、ルームメイトなしに私の留学生活は語れません。
その他にも日本に興味を持っている現地学生がいて、日本語を教えたり逆に私が英語を教えてもらったり、ということもありました。また、特に友達ではなくてもすれ違えば微笑みかけてくれたり、”Hi,” とあいさつしてくれたり、時には「その靴いいね」等と声をかけてくれることもありました。

学生だけでなく先生も私のことを気遣って下さり、分からないことがあれば聞いて、と言ってくれたり、授業内でも私が参加しやすいように質問を投げかけてくれたりしました。

LWCでは、年に一度、インターナショナル・フェスティバルという行事があります。アメリカ以外の国から来た学生がその国の料理を振る舞ったり、その国について紹介するという行事です。私を含め日本から来た留学生はよさこいソーランを踊って、会場を盛り上げました。

Japanese dance at International Student Festival at Lindsey Wilson College(YouTube)

LWCでは留学生は寮生活ですが、それぞれにホストファミリーがついてくれます。ホストファミリーとは休日に一緒にごはんを食べたり、出かけたりします。特に、サンクスギビングという家族や友人と食事を楽しむアメリカの伝統行事には、ホストマザーと一緒に料理を作って、その後はテーブルに並べられた大量の料理を気が済むまで食べ続けました。ホストファミリーとはたくさんの時間を過ごし、まるで本当の家族になったようでした。

留学先での交流2 ホストファミリーと

このように、LWCではたくさんの温かい人たちとの出会いがありました。これらの出会いを通して学ぶこと、感じることは本当にたくさんあり、充実した留学生活を送ることができました。

テンプル大学夏学期履修プログラム:Youth Cultures

LWCへの留学から帰国後、テンプル大学ジャパンキャンパスにて夏学期の授業を履修しました。履修したのは”Youth Cultures” という1科目3単位の授業です。この授業は、基本的には論文などを読み、それに対してコメントペーパーを書き、授業でその内容を掘り下げていくというかたちで進められました。論文は短いものは10ページ以下、長いもので30ページほどで、ほぼ毎回の授業で課題として出されます。内容がアカデミックなので読んで理解するのに時間がかかりましたが、どの論文も若者文化に関係しているので、私にとっては身近な話題が多く、読みやすかったです。そのほかに、計4回の小テストがありました。

クラスは日本人の学生がハーフの学生も含めて3分の1くらいを占めており、15人程度の小規模なクラスでした。夏学期ということで春学期・秋学期よりも履修人数が少なかったのかもしれません。
授業の雰囲気はLWCで履修した授業ともまた違ったもので、小グループでディスカッションをすることが多くありました。また、先生から質問が投げかけられ、それについてクラス全体でディスカッションをすることもありました。LWCではディスカッションの機会がほとんどなかったので、最初は話の流れについていくのが大変でしたが、身近なトピックが多かったこともあり、慣れてくると次第に自分の意見を言えるようになってきました。また、日本とアメリカの若者の習慣や文化の違いを比較することも多く、留学先での経験と日本での経験を上手くあてはめて考えることができました。

その他には、若者の集まる場所でフィールドワークを行って、参考文献を利用してレポートにまとめるという課題がありました。私は、ちょうどワールドカップのパブリックビューイングに参加していたので、そのときのことを分析し、レポートを作りました。
また、セメスターの最後には、ペアを作って選択したトピックについてプレゼンテーションをしました。私たちは、「若者と音楽とグローバリゼーション」について、東日本大震災の復興と絡めて、若者の音楽に対する考え、音楽をCDで聴くのか、携帯で聴くのか、などといったことまでに展開してプレゼンテーションを行いました。LWCでは宗教の授業でフィールドワークを行いましたが、今回は参考文献を使ってさらに掘り下げた、よりアカデミックな内容でした。ペアでプレゼンテーションを行うというのは今回が初めてのことで、パワーポイントの作成から発表の準備まで、良いプレゼンテーションにするためにお互いに意見を出し合い、最終的には先生から良い評価をいただくことができました。

最後に

今回の長期海外留学、テンプル大学ジャパンキャンパスの夏学期履修を通じて、自分を高めることもでき、そして他人から高められることも体験しました。勉強をするという点では、やるもやらないも自分次第で、取り組むのは自分です。その一方、コミュニケーションという点では、人との出会いを通してこそ学ぶこと、感じることもあります。そして、その出会いを通して人から自分が得ることも、自分が人に与えることも多いということを感じました。このような充実した時間が過ごせたのも、克己という言葉を胸に自分が最大限の努力をしたこと、そして周りの人とのやりとりでたくさんのものを与えられたおかげだと思います。このような機会が得られたことに本当に感謝しています。
長くなりましたが、今回の文章で皆さんに何かしら参考になる点があれば幸いです。


国際地域学科 3年 今野友里江
(リンゼイウィルソン大学留学期間:2013年8月~2014年5月、
 テンプル大学ジャパンキャンパス履修期間:2014年5月~2014年7月)


【学生の声】トップへ

【留学・国際交流】 国際交流協定校のページへ