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【RDS WWPレポート】2015年度春季カリフォルニア州立工科大学ポモナ校研修に参加して

English (TOYO Global RDS)

【RDS WWPレポート】2015年度春季カリフォルニア州立工科大学ポモナ校研修に参加して

2016年2月21日から3月12日までの約3週間、国際地域学部主催の海外研修としてカリフォルニア州立工科大学ポモナ校(California State Polytechnic University, Pomona/以下CPP)での研修が実施されました。このプログラムは、語学の授業に加えホスピタリティマネジメントの授業が受けられ、さらにレストランやホテルでの就業体験もできるのが特徴です。CPPは全米でも三本の指に入るホスピタリティマネジメント学科を持つ大学。広大なキャンパスにはホテルや本格的なレストランがあり、とても充実した環境です。

今回この研修に参加した私、永楽萌々(国際地域学科1年)がこの研修について私の体験を交えながら紹介していきたいと思います。

ポモナ校研修
自然豊かなキャンパスです。

ホスピタリティマネジメントクラス

毎日午前の3時間はホスピタリティマネジメントの授業でした。先生方はホテルやレストラン、フードサービスの3つのトピックを取り上げ、授業をしてくださいました。

初めはみんな英語を聞き取るのに一生懸命で毎日とても疲れていました。しかし、日を追うごとに耳が慣れてきてしっかりと理解できるようになってきたのを実感しました。

普段私たちが受けている大学の講義のように先生の話をただ聞くだけではなく、突然質問をされたり、意見を求められたりするのでとても集中できました。
最初は、授業終わりに何か質問はないかと聞かれてもほとんどの人が質問をできなくて「日本に帰ったほうがいいよ。」なんて冗談を言われてしまうこともありましたが、最後にはそれぞれがしっかりと授業内容を掘り下げた質問をできて、先生にも「君たちの英語は本当に良くなった。」と言われました。

内容はとても専門的なもので、実際に仕事の現場で使われている知識を学ぶことができます。私は国際地域学科生なので、ホスピタリティマネジメントについての知識は元々あまりありませんでしたが、先生方が例を交えながらわかりやすく教えてくれたので理解を深めることができました。

アメリカのホテルやレストランは日本よりもセキュリティ面を重視していて、そこはやはり文化の違いが出ているところだと思いました。しかしホスピタリティ面では日本と変わらない考えや姿勢だったことは新しい発見でした。
また、普段私たちが目にできない、inspectorと呼ばれる清掃がしっかり行き届いているかチェックする仕事や、ホテルのデザイナーなど様々なポジションの仕事についても取り上げてくださったので、とても新鮮でした。
 
ポモナ校研修
授業風景

シャドーイング

授業で知識をつけた後は、週に1回の就業体験です。1週目はキャンパス内にある本格的なレストラン、Restaurant at Kellogg Ranch(以下RKR)で、2週目は学生用のカフェテリア、Los Olivosで、3週目は私たちが泊まったキャンパス内のホテル、Kellogg Westでシャドーイングを行いました。
どのシャドーイングも実際に調理したりテーブルのセットをしたり、ハウスキーピングを行ったりととても実践的なものでためになりました。

中でも私が強く印象に残ったのはRKRでのシャドーイングです。RKRで働くのは、ほとんどがホスピタリティマネジメント学科の学生です。私たちも2グループに分かれ、キッチンのポジションとサーバーのポジションを交代で体験しました。キッチンでは、1人につき現地学生2、3人がつきっきりで教えてくださいました。
私は開店前のキッチンに入りましたが、開店前だからといってピリピリした雰囲気なのではなく、周りと協力して常に言葉が飛び交っているような明るい雰囲気でした。自分の持ち場に集中するだけでなく、周りと連携することの大切さを実感しました。

私たちは今回簡単な作業しかしませんでしたが、それでも自分が調理した食材が実際にお客様に出されるというのはとても嬉しかったです。

サーバーのポジションでは、私のグループは初めに料理を運ぶ際のマナーやバーカウンターについて学んだ後、実際にお客様に料理を出すサーバーの人についてサポートをしました。料理を運ぶ際のマナーやテーブルセットの仕方についての説明はとてもためになりました。何をするにもレディーファーストなのが文化の違いが出ていて面白かったです。

サーバーの方についてサポートをするのはとても緊張しましたが、実際にお客様に料理を運んだり皿を下げたりするところが見られて良い経験になりました。

どのポジションの方もオンとオフの切り替えが上手く、学生でありながらプロのようでした。みなさん休憩中や待機中は冗談を言い合って笑っていても、お客様の前に出た瞬間顔つきや態度が仕事をする姿勢に変わっていったのが本当にかっこよかったです。

私が3つのシャドーイングを通して一番感じたのは、働くのは大変だけど楽しいということです。毎日たくさんのお客様が訪れるレストランやホテルで働くのは、とても忙しく大変だと思います。しかしそういった環境の中でも、仕事を楽しんで希望や夢を持って働いているというのが伝わってきました。
私も将来仕事を楽しみ、希望を持って働けるように自分のやりたいことを突き詰めようと思いました。
 
ポモナ校研修 ポモナ校研修
写真左:RKRのみなさん 写真右:Los Olivosにて

ESLクラス

午後の3時間はESLの授業でした。この授業は会話に重きを置いた英語の授業です。私はこの授業が本当に楽しくて大好きでした。先生が楽しく発言しやすい雰囲気を作ってくださったおかげだと思います。みんなも自然に英語を話すことを楽しめていました。
また、先生は単純に英語を話すということだけでなく、知らない人への声のかけ方、コミュニケーションの取り方、文化の違いなど様々な角度から英会話を教えてくださいました。より自然で、使える英語を学べたのはとても良い経験になりました。

またこの授業では、ペアでひとつテーマを決め、それについて各自20人以上の現地の学生にインタビューをし、最後に英語でプレゼンをするというプロジェクトも行いました。
知らない人にインタビューするのはとても緊張するし、初めは最初の一言をためらうこともありました。しかし、授業で先生から教わった声のかけ方、コミュニケーションの取り方を参考にインタビューをすると、だんだん知らない人と話すのが楽しくなってきて、20人に聞くのはあっという間でした。

3週目に行ったプレゼンでは、それぞれのペアで工夫したプレゼンから質疑応答までを英語で行い、とても充実したものとなりました。先生方も、本当に素晴らしいプレゼンだったと言ってくださいました。

私は、この研修に参加する前は授業等で英語を話す機会があっても、自信がなく、間違えるのが怖くて英語を話すことに苦手意識がありました。しかし、このESLの授業は話した英語が正しいか、間違っているかではなく、話す内容を重視する授業であったということと、先生が温かくいつも私たちを励まし、勇気づけてくれたおかげで英語を話すことへの抵抗がなくなり、自信も持てるようになりました。これはこの研修に参加しなければ気付けなかったことだと思います。
しかし、ここで終わりではありません。先生や友達と、次にカリフォルニアに戻ってきたときにはもっと英語を話せるようになってもっと色々な話をしようと約束しました。この経験を生かしてこれからも積極的に学び続けていきたいです。

ポモナ校研修 ポモナ校研修
写真左:授業風景 写真右:メキシカンレストランにて

施設見学

週に1回は外部施設の見学もしました。1週目はYard Houseというレストラン、2週目はMt. San Antonio Gardensという定年退職後の人々が暮らすコミュニティ、3週目はディズニーランドホテルを見学しました。
全ての施設に言えるのはクオリティが高いということと、全ての人がプロ意識を持って働いているということです。キッチンやバーカウンター、ホテルの部屋など様々な場所を見学しましたが、どこにいる人もその仕事に誇りや責任をしっかり持って働いているということがうかがえました。
当たり前のことかもしれませんが、どの施設もその徹底ぶりが素晴らしかったです。

特に印象に残った施設は、Mt. San Antonio Gardensです。この施設は、定年退職をした人々が優雅に暮らすコミュニティです。お金と元気があればだれでも入居することができます。
私たちはここに入居している人々が利用するレストラン内と施設全体を歩いて見学しました。レストランでは入居者が自由に食事をすることができます。夜はバーも開くそうです。シェフに料理を作る際に一番気をつけていることは何かと聞くと、安全であることとおっしゃっていました。安全な料理を提供するために温度管理や塩分管理を徹底しているそうです。
高齢者のための施設といえど自分が食べたい物が食べられ、夜にはお酒も飲めるのでとても自由な雰囲気でした。

施設内を歩いているとたくさんの入居者の方々に出会うことができました。みなさんとても笑顔で、この施設での暮らしを楽しんでいるようでした。中には普段は外で遊んで、施設に寝るためだけに戻ってくるような元気な方もいるそうです。

こういった仕事があるのは初めて知ったので、とても良い機会になりました。また、日本にもこういった施設がこれからもっと必要となってくると思うので、様々なことを考えさせられました。

ポモナ校研修
Mt. San Antonio Gardensのレストラン

異文化体験

たった3週間であっても様々な場面で異文化を体験しました。
すこし驚いたのは、トイレの個室の扉や壁の下の部分が30cmくらいあいていて、足元が丸見えだというところです。最初は抵抗がありましたが、慣れれば平気でした。

人と話していて日本人とは少し違うなと思ったところは、なぜそう思ったのかという理由や意見を聞きたがるところと、思ったことははっきり口に出して言うところです。どうして?と聞かれた時になかなか言いたいことが言えなくて苦労することもありました。

また、現地で仲良くなった友達が、もし嫌いな人に話しかけられたら、私はあなたのことが嫌いだから話したくないと本人に言うと言っていたのは驚きました。その理由は、嫌いな人と話して時間を無駄にするより好きな人と話しているほうが良いからだそうです。
日本人はなかなか面と向かってあなたのことが嫌いとは言えないと思いますが、確かにこの考えは自分の時間を有効に使うにはとてもいい考えだと思いました。

そして多くの人がフレンドリーであることです。話しかけても嫌な顔をする人は少なく、逆に話しかけてくれる人もいました。カフェテリアで私たちに話しかけてきてくれた友達は、友達になりたいと思った人に自分から話しかけなかったらどうやって友達を作るのと言っていました。日本人は話しかけたくてもタイミングがなくて話しかけられないという場面が多いと思いますが、私はこの積極性は見習いたいなと思いました。

ただ、私は3週間しか滞在しなかったため、アメリカらしさを感じさせる考え方がすごく魅力的に思えただけかもしれません。しかしいずれにせよ異文化を理解し、受け入れられたことで自分の視野を広げることができたと思います。

ポモナ校研修
現地で仲良くなった友達たち

出会い

私はこの研修を通して出会いの大切さも学びました。
授業を持っていただいた先生方や引率の先生方。シャドーイングで関わった方々。インタビューを受けてくれた学生。カフェテリアでたまたま話しかけられて仲良くなった友達もいました。
そして3週間の生活を共にした研修のメンバー。全ての出会いがかけがえのないものでした。もしこの出会いがなければこんなに充実した3週間は送れなかったと思います。全ての出会いに感謝したいです。

今回は10人というとても少ないメンバーで、私はほとんど友達がいない状態で参加したので初めはとても不安で仕方なかったです。本当に3週間やっていけるのかと考えてしまうこともありました。
しかし、今はこの10人で参加できて本当に良かったと思っています。この10人だからこそ本気になれたと思います。

時には悩み、ぶつかり合い、でも全力で楽しんで全力で頑張った、笑いあり涙ありの3週間。こんなに濃い3週間は初めてでした。心から行って良かったと思います。そしてまた絶対に戻ってくると決めました。この強い気持ちを忘れないようこの研修での思い出を糧に、そして経験したことを将来に生かせるよう、今後も努力し続けていきます。

ポモナ校研修   ポモナ校研修
週末に行ったディズニーランドやユニバーサルスタジオも良い思い出です。


RDS WWPRDS Web ライタープログラムの略称です。

取材・構成: 永楽萌々(国際地域学科1年)
編集: 久松佳彰(国際地域学部教員)