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【RDS WWP インタビュー】インターンを通じて感じた広い世界

English (TOYO Global RDS)

【RDS WWP インタビュー】
インターンを通じて感じた広い世界

RDS WWP昨年7月にインタビューさせていただいた国際地域学部国際地域学科3年の山内一礼さんがアメリカ、ワシントンセンター(TWC)での4カ月間のインターンシップを経て12月に帰国しました。

(過去の記事)
【RDS WWP インタビュー】山内一礼さんがワシントンセンター・インターンシップに参加します

今回も前回と同様、私、国際地域学科1年の奥田有香がインタビューしてきました。

奥田: お久しぶりです。ワシントンセンターでの4カ月間のインターンお疲れ様でした。久々の日本はどうですか?

山内さん: まず家に帰って地元がしっくりきませんでした。新しい店が出来ていたり、町が変化していて自分の町じゃないみたいでおもしろかったです。大学のキャンパス内でも帰ってきてから一度迷子になってしまいました。(笑)

ワシントンセンターでのインターンシップ

奥田: ではインターンシップ先でのお仕事についてお聞きします。まずどんなお仕事だったのですか?

山内さん: 仕事は簡単に言うとガーデニングみたいなものなんですが、実際はUrban farming(アーバンファーミング)というお仕事に携わっていました。今大都市圏ではフードデザートというのが問題になっています。フードデザートいうのは大きい都市ほど中心部では新鮮な食材を手に入れるのが難しく、スーパーなどでも手ごろな値段で買うことは難しい、逆に郊外まで新鮮な食材を手に入れようとするとそこまで行くために車がいる、移動手段がある人しか新鮮な食材を手に入れることができない、そうなると食へのアクセスに格差が生まれることになるというものです。その問題を解決するために都会でいかに安く、体にも良い野菜を作るかということになります。これがUrban Farmingなのですが、食品を安くするために効率化を図ります。都市の中心部なら、輸送費の削減ができるし、地方の仕事へのアクセスが無い人にも将来の雇用機会が与えられることになります。また、健康を考えて有機農業で行います。

Urban farmingでは都市での農業になるので広い耕地面積をとれない分、 塔のように鉢を積み重ねたり直立型の農園を育てていくことをします。また、農業だけでなく教育も大事な課題のひとつだったので、提携している小学校にあるスクールガーデンを使って野菜を育て、それを学校のカフェテリアで提供したり、低学年の子ども達にオーガニックや新鮮な野菜の良さを伝えたりもしました。
こうしてみると活動はNGOのようなことなんだけど、都市のレストランに直立型の農園を建設したり、屋上に農園を作る際にメンテナンス契約をして収入を得ていました。非営利組織としてではなく、収入を得てちゃんとしたビジネスとして活動することの意味は、ノウハウさえ知っていれば、農業で収入を得ることができるということを都市のホームレスの人達、職に困っている人達に伝えて職業支援にも繋げるためです。

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担当していた小学校の生徒及び両親を対象に、地域の高級マンション事業者と協同で実施したクッキングワークショップ

奥田: 壮大な計画ですね…。

山内さん: 上手く回れば壮大なんだけどまだ始まったばかりの小さな会社でした。でもそんなにまだ大きな会社ではなかったからこそ自分の好きなことをやらせてもらえたし、あらゆる方向で経験を積ませてもらえたというのありますね。

奥田: 出発前にインタビューさせていただいたときは、仕事終わりや休日にセミナーがあるとおっしゃっていましたが、どんなことを勉強されたんですか?

山内さん: 20個近くあるコースの中から1つ選択して、それがアカデミックコースとして週に1回仕事の後に、大体午後6時から9時くらいまでありました。自分が選択したのは国際ビジネスとマーケティングについての授業でした。アカデミックコースは先生方も大物揃いっていう感じで、ビジネスの先生は政府でビジネスと産業のスペシャリストとして働いていらっしゃるのですが、以前にはボーイングの幹部をされている方だったりと、とにかくすごい方ばかりでした。

マーケティングの授業はケーススタディが多くて、一般の企業が海外進出するときにこういう事例があってとか、企業でこういう問題が発生したときどう対応するかなど、基本的にはまず答えを教えられていない状態でグループで議論して意見を出して、それと並行して2週間に一回課題が出されてグループでプレゼンをすることもありました。そのプレゼンも先生が選んだ商品についてプレゼンしたりすることもあれば、ときには自分たちが選んだ商品を海外進出させることを設定してプレゼンすることもありました。

奥田: 国際色豊かなグループでグループワークって大変じゃなかったですか?

山内さん: 大変でしたよ(笑)日本人にはあまり見られないような大雑把さや、自分が時間設定したのに本人が一時間遅れてくるとか、あんまり積極的に動いてくれなかったりとか…。でもそれもとらえ方の問題で全然違う文化的バックグラウンドをもっている人達とどう上手く接していい仕事をしていくかとても勉強になりました。

プログラムはアカデミックコースの他にもリードコロキアム、リードプロフェッショナル、あとシビックエンゲイジメントというものがありました。リードコロキアムは大体12人くらいで1クラスで、リーダーシップについてや、異文化のなか、違う世代の人達のなかでの働き方を考えたりしました。その授業のなかで自己分析をして、自分が仕事において重視すること、アピールポイントなどを考え、目指す人物像やアピールしたい自分を企業の掲げるミッションと同じように個人ミッションとして発表したことは面白かったです。
次のリードプロフェッショナルは自分の興味のある分野を選択できて、自分はインターナショナルアフェアを選択しました。その授業で自分はギリシャ大使館とトルコ大使館を訪問し、そこで大使館の広報担当の方のプレゼンを聞くことの出来る場を設けてもらえたり、他にも政府の外交関係を担当している方達を招いてパネルディスカッションを聞いて、質問をしたりもしました。最後のシビックインゲイジメントは社会貢献をどうやってするか、社会について勉強することがテーマで全員5時間のボランティアをすることが必須でした。

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米州機構本部を講義の一環で訪問した際に本会議室にて

現地での素敵な出会いと貴重な経験

奥田: インターンシップ中の特に印象に残っている出来事を教えてください

山内さん: 課題のひとつでインフォメーショナルインタビューというのがありました。それは自分の希望する業界の見ず知らずの人にメールなどを通してコンタクトをとり、お話を聞き、それをレポートにするという課題でした。ワシントンDCは文化の中心地ともいわれ、人と人とのネットワーキングを大切にしている場所なので、大使館などが定期的にパーティーを主催したり、ネットワーキングを広げる場がありました。先生がパーティーに招待してくれることもあり、自分は実際それでオーストラリア大使館のパーティーに参加しました。

自分はアカデミックコースの授業の一環で参加した講演会で知り合ったバージニア州の銀行で働いている方にお話を聞かせてもらいました。アメリカでは法律で湿地を買って工場を作ったりする際に同じ分の湿地をどこか違う場所で作る必要があります。その際に銀行員として企業の方の相談にのる仕事をしていている方で、湿地の保全回復を担当しつつ、銀行員をしている感じでした。自分は環境系でビジネスの仕事に興味があったのでその方にインタビューさせてもらいたくてすぐに連絡しました。とても気さくで品の良い方でした。その方が住んでいる近くのカフェで待ち合わせして、あらかじめ送っておいた履歴書を見ながらどこを直したらいいか、また将来的にどんなことを勉強したらいいか、どんな資格をとるべきかなど将来設計について相談させてもらいました。最初は人見知りということもあってとても緊張していたのですが、最後には話がとても盛り上がって1時間以上話し込んでしまいました。見ず知らずの方に連絡をとってアドバイスをもらうなんて日本ではなかなかできない経験だったし、とても新鮮でためになりましたね。

インターンシップで得たもの、新たな目標

奥田: 山内さんは出発前に時間を無駄にせず、一分一秒を大切にしたいとおっしゃっていましたが、行く前の自分と比べて成長したと思えることは何かありますか。

山内さん: 出発前に話した時間を大切にするという目標は自分的には達成できたと思っています。自分のネットワーキングを広げるためにパーティーにも参加できたし、週末も仕事でイベントに参加したりもしたし、でももちろん休みを利用して友達と出かけたりもしたし、友達とバスでニューヨークに行ったりもしました。仕事も観光も色々欲張ってやれたと思います。そして、現地に行ってからチャレンジする価値があることがたくさんあり、行く前は自分のことをチャレンジャーだと思っていたけど、挑戦出来ることがまだまだあるなと思ったし、世界を見たとまではいかないけど、自分にもまだまだ頑張らないといけない点があると決意を新たにしました。また、さっきのインフォメーショナルインタビューや、仕事でも慣れないことをやったり、自分の殻をやぶる経験をしたことで成長できたと思います。

奥田: インターンシップを終えて、今後の目標を教えてください。

山内さん: まずはちゃんと卒業したいです。あと、就活にむけてもう一つ今度は国内でインターンシップをやりたいです。やっぱり、海外でインターンしてきましたというだけではなくて、国内での経験も積んでおく必要があると思います。

挑戦がなければ失敗はない

奥田: 最後の質問です。以前もお聞きしましたが、後輩に何かメッセージをお願いします。

山内さん: 出発前にも言いましたが、やはりチャレンジは大事です。自分がチャレンジした結果がついてこようが、ついてこまいが、挑戦すればやはり得るものはあるし、チャレンジしなければ失敗の経験も得ることが出来ない。失敗することを恐れるんじゃなくて、出来るうちにいろいろなことに挑戦してほしいと思います。ワシントンセンターはGPAやTOEFLなど求められている条件が高いけど、面接プロセスだけでもいい経験になるのでぜひチャレンジしてみてください。

インタビューを終えて

以前インタビューさせていただいたときも目標に向かって努力する姿がとても印象的だったのですが、今回のインタビューではワシントンセンターインターンシップでの数々の経験を通してさらに逞しくなられた姿が垣間見れ、とても感銘を受けました。インタビューを通して山内さんがインターン中に感じてきた広い世界を少しだけ覗くことができたのですが、今度は自分の力で私もその広い世界を見てみたいと強く思いました。「挑戦がなければ失敗もない」山内さんがおっしゃっていたように、失敗を恐れる前にまず目の前のことに挑戦していきたいです。 


RDS WWPRDS Web ライタープログラムの略称です。


取材・構成: 奥田有香(国際地域学科1年)
編集: 久松佳彰(国際地域学部教員)