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〔留学だより〕イタリア・ミラノカトリック・サクロクオーレ大学

English (TOYO Global RDS)

ミラノカトリック・サクロクオーレ大学(イタリア)に留学しました

生沼千広さん(国際観光学科3年)

ファッションの街、ミラノ

私は、大学2年生の2月から大学3年生の12月までの11カ月、東洋大学の認定留学制度を利用して、イタリアに留学していました。今回の留学は交換留学ではなかったので、東洋大学が提携を結んでいるJSAFというエージェントを通して行いました。

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(ミラノの象徴、ドゥオモ。右はクリスマス時)

私が通ったミラノカトリック・サクロクオーレ大学は、ファッションの街として知られるイタリアのミラノという街にあり、世界最大級のゴシック建築として有名なドゥオモ(大聖堂)からトラムで5分のところに位置しています。ミラノでは、メトロ・電車・バス・トラム全て、一つの会社が運営しているため、ミラノ市内であれば、ほとんど定期券のみで行くことができます。しかし、様々な物が中心部に集中しているため、私はよくジェラートを食べながら、ミラノの街を散歩していました。

留学だよりフットボールチームのACミランとインテルミラノのホームスタジアムであるサンシーロも定期圏内だったため、ミラノダービーという人気のゲームを始め数回観戦に訪れました。イタリア人サポーターは非常に熱く、彼らと一緒になって立ったり、叫んだりするのは、非常に楽しく、とても良い思い出です。

また、ヨーロッパのハブともなっているこの街には、ミラノ・リナーテ空港とミラノ・マルペンサ空港の2つがあります。加えて、近隣にはLCCが乗り入れるベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港もあり、ヨーロッパ各国へのアクセスは抜群です。私を含め学生たちは、週末にはミラノを離れ、ヨーロッパを謳歌していました。

ユーモアたっぷりの授業

春~秋学期を通して履修した10科目のうち、特に印象に残っている2つの授業を紹介します。

1つ目は、イタリアの物語創作(Creative Italian Storytelling)という授業です。
2人の教授による授業で、ショートストーリーとショートフィルムスクリプト作りの過程を学び、最終課題では実際に自分で小説や映画の台本を作成しました。教授はどちらもプロとして活躍なさっている方々のため、知識が豊富で非常に分かりやすく、自分でも授業にのめりこんでいくのが分かる程でした。
しかし、日本語でも小説を書いたことがないのに、それを英語でやらなければならず、言い回しや語彙など、苦労した点は数えきれません。そこで、語彙・表現強化のために小説を6冊読み、映画を何本も鑑賞しました。さらには、自分で書き上げた原稿をネイティヴイングリッシュスピーカーの方に添削していただいたりもしました。
最終的には努力が実り、小説と映画台本のどちらでも高評価を得ることができました。

2つ目は、イタリア料理と言語実習(Italian Cuisine and Language Course Lab)という授業です。
この授業は全てイタリア語で行われ、私はイタリア語中・上級クラスに所属していました。イタリア料理の文化や調理法、調理に関する語彙などを学び、週2回あるうちの1回は座学で、もう一方はクッキングクラスでした。クッキングクラスではパスタやピザを始め、計十種のイタリア料理を実際に調理し、みんなでワインと一緒にいただきました。
海外ならではのユニークさがあり、楽しみながらイタリア語も、素晴らしいイタリア文化も学ぶことができ、この留学の中でも特に履修して本当に良かったと思える授業です。

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(写真左: クラスのみんなで、授業全クラス終了の打ち上げとしてピッツェリアに行きました)
(写真右: 留学生向けのイベントで、日帰りでヴェローナという街を訪れました)

様々な国での旅行経験

先ほども記載した通り、ミラノはヨーロッパのハブであるため、旅行をするには最適の場所でした。私は週末や長期休暇を利用して、11カ月で16カ国55都市を訪れ、そのうち、34都市は一人で旅をしました。
私は東洋大学で、国際地域学部 国際観光学科に所属しています。そのため、東洋大学で学んだことを、まるで自分の足で復習しているようでした。

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(写真左: フランスのモン・サン=ミシェル、 写真右: チェコのプラハ)

一人旅を怖いと思う人も多いかもしれません。自分だけでやっていけるのか、言語は通じるのか、不安は尽きないと思います。しかし、これらの旅は、確実に私を強くしました。
一人でいると、知らない人と会話をする機会が自然とやってきます。彼らは様々な国籍を持ち、それぞれが違う人生を歩んできた分、会話をしていく中で自分との価値観の違いに気付き、ありきたりかもしれませんが、自分という人間の小ささに気づかされました。自分が生きているフィールドは、世界的に見るとほんの一部分であり、外に出てみて初めて知る世界が、訪れる国々にはありました。
初めての国で、初めての人と話し、たくさんの初めてのことを知りました。日本はとても素敵な国ですが、勇気を出して一歩出してみることの大切さを再認識することができました。

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(写真左: フィンランドでサンタクロースと。 写真右: ノルウェーのトロルの舌)

また、私が留学していたミラノで、2015年の5月から10月まで、食をテーマとしたミラノ万博が行われていました。スローフードを大切にしているイタリアという国が、今回の万博の開催国に選ばれ、非常に嬉しかったです。
日本の展示スペースは大人気で、最終日直前に訪れた際は5時間待ちになっているほどでした。

あったかいイタリア人

ヨーロッパ全体で見ると、英語を話せる人は非常に多いですが、イタリアという国ではほとんど英語は通じません。
もともと英語で授業を受ける予定だった私は、イタリア語に関する知識はほとんどゼロのまま、留学をスタートさせてしまいました。もちろん私が使えるツールは英語しかなかったので、始めのうちは英語を使って暮らしていましたが、イタリア人の方々は、英語を使う私に対して非常に冷たかったのです。一般的な留学体験記には「現地の人があたたかかった」と記載されていることが多かったので、私はそのことに対してショックを受け、イタリア人は私に冷たい、しかも授業も難しくてついていけない、という厳しい現実に押しつぶされそうになった時期もありました。
しかし、日常的にイタリア語が使えるようになるにつれて、私に対するイタリア人の態度が変わっていくのが分かりました。彼らは、自分の国の言葉を話さない人には冷たく、興味を持ちませんが、母国語を話す者に対しては、これでもかというくらいあたたかかったのです。そのあたたかさを感じたとき、私はようやく「ホームの人間」として受け入れてもらえた気がして、「もっと頑張りたい」と思えるようになりました。

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(写真左: 世界遺産チンクエ・テッレ、 写真右: フィレンツェ)

留学を目指しているみなさんへ

私は、高校1年生の頃からイタリア留学を目指してきました。しかし、東洋大学の協定校にはイタリアの大学はなく、交換留学という形での留学は不可能でした。そこで、始めにも記しましたが、東洋大学と提携を組んでいるJSAFというエージェントを通して、認定留学という形で目指してきたものを実現することができました。
認定留学では、卒業単位数を満たせば、休学せずに4年で卒業することが可能です。また、国際地域学部の留学制度は非常に充実しており、30単位という上限はありますが、海外で得てきた単位全てを、東洋大学の単位に変換することができます。

私たち日本人の頭の中には、無意識に「留学=英語圏」という方程式があると思います。その固定概念に対して長い間、違和感を持っていました。英語圏の国には魅力が多くあり、素敵ですが、私はその固定概念から抜け出してみたかったのです。

さらに、「留学する人=英語が得意」という方程式も、私たちの頭の中にはあると思います。
さて、みなさんにここでうかがいますが、英語が得意でないと留学できないと思いますか? 実は、私の大学1年次のTOEICスコアは335です。これは大学1年生の平均スコアより低いと思います。そんな私でも、留学への切符を手に入れ、実際に11ヶ月間をイタリアで過ごし、今、日本でこの記事を執筆しています。
留学前、私は英語が嫌いで仕方なくて、やってもやっても英語力が上がらなくて、非常に悩んでいました。私は留学直前のTOEICで500しかとることができず、ひどく焦ったのを今でも鮮明に覚えています。そんな私でも、留学中に必死でもがき続けたことで、留学後のTOEICでは805をとることができました。
英語を勉強しなくても留学できる、というわけでは決してありません。しかし、意志を持って、諦めず目標に向かって努力すれば、今現在の得意・不得意は関係ないということです。
今、「留学には行ってみたいけど、英語が苦手だから無理だ」と思っている皆さん、諦める必要は全くありません。私たちはまだ、変わることができます。是非、少しでも留学をしてみたいと思っている皆さんには、諦めずに、目標に向かって必死で食らいついて欲しいです。

また、英語圏留学だけが全てではありません。交換留学だけが全てではありません。自分がやりたいことを実現する道は、たくさんあります。

イタリアという、日本人がほとんどいない環境の中で過ごすことは、私にとってまさにサバイバルでした。しかし、だからこそ手に入れた物は非常に多く、11カ月のイタリア留学を終えた今、私は胸を張って「留学に行って良かった」と皆さんに言うことができます。

一人でも多くの方が、ご自分の夢を実現し、素敵な大学生活を送れることを、心より祈っています。

留学だより

国際観光学科3年 生沼千広
(留学期間:2015年2月~12月 ミラノカトリック・サクロクオーレ大学)


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