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〔留学だより〕アメリカ・リンゼイウィルソン大学

English (TOYO Global RDS)

リンゼイウィルソン大学(アメリカ)に留学中

國米可那子さん(国際地域学科3年)

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留学だより(リンゼイウィルソン)外を車で走れば牛、畑、木々。大きなショッピングモールまでは車で一時間もかかる田舎、アメリカ・ケンタッキー州、Columbia。気温は東京とほぼ変わらないか少し寒く、冬の夜は氷点下になることも。芝生と、赤レンガの教室棟、ドーム型のチャペル…コンクリートビルばかりの白山キャンパスとは全く違うキャンパスが私を待っていました。とても温かいコミュニティー、リンゼイウィルソン大学です。

リンゼイウィルソン大学(以下LWC)の特徴はとても小さい大学であるということと、とても留学に適しているということです。生徒数は全体でおよそ2,300人程度と、白山キャンパスの10分の1ほどなので、どこを歩いても顔なじみの人と出会うようなキャンパスライフです。そのためすぐに友達をたくさん作ることができます。

LWCはスポーツで有名な大学のため、たくさんのアスリートが留学しています。全体では40カ国を超える国々から100人以上の留学生が留学しています。白人、黒人、ラテン系などの現地学生に加え、約25人に1 人が他国籍であるため多くの国の人々と密接に交流できるほか、大学全体で留学生に対してのプログラム(以下で紹介している小学校訪問やIEWなど)が整っているという点で留学先に向いている大学だと感じます。

留学だより(リンゼイウィルソン)

印象に残っている授業1 ESL(English as a Second Language)

まず、全体的なアメリカの授業と日本の授業の違いで一番に気が付くのは小テストの頻度が高いことです。ほかの部分では、最大35人程度の少人数授業しかないこと、授業開始時刻が早いこと(一番早いもので7:30から)、多くの授業で教科書サイトを通じたオンラインでの課題が課されることなどです。

印象に残っている授業は留学生対象科目ESL(English as a Second Language)です。
授業はReading & WritingとListening & Speakingの2つに分かれていましたが、先に触れた通り、LWCでは留学生がとても多く、どちらのクラスにも25人ほどで10ヵ国以上からの留学生がいました。そのため授業を通じて様々な意見や文化を知ることができました。
例えば読解の授業で、美についての章では、教科書に掲載されていたギリシャの金色の像について美と感じるかどうか意見を出し合ったところ、ある人は金色一色で統一されているため美しいといい、別の人はカラフルでないため美しくはないといい、また、別のひとは裸体であるため美しくはないと答えていました。

読解の授業ではこまめに単語テストが行われました。スピーキングの授業では月に1度、3人組グループでのプレゼンテーションがありました。ファッションについてのプレゼンテーションでは、韓国の制服は色の鮮やかなものが多いこと、スペインでは公立の学校では制服がないことなどグループ内でも発見があり楽しく取り組むことができました。

授業内で日常的に使えるフレーズ(I’m not sure, but~やIt must be fun!など)を取り扱ってくれたこともあり、日常会話の幅を広げることができました。

印象に残った授業2 Music In American Culture

留学だより(リンゼイウィルソン)私は秋学期にMusic in American Cultureという授業を履修しました。この授業ではその名の通りネイティブアメリカンの音楽から始まり、賛美歌、ゴスペル、ブルース、カントリーミュージック、ジャズ、ロックンロールまで幅広くアメリカ音楽を文化とともに学ぶという授業でした。
しかし私は恥ずかしいことにアメリカについてあまりよく知らなかったため、音楽やその時代の作曲家や演奏家を学ぶ以前にアメリカの文化や歴史を学ぶところから始めました。

幸運なことにLWCにはチュータリングシステム(学生に週1程度1対1で教えてくれるシステム)があったため、私はESL以外の3教科すべてでこのシステムを利用しました。この授業のチューターには特にキリスト教の分類やアメリカ南北戦争について教えてもらいました。

私の持っている電子辞書の英和辞典ではどちらも「賛美歌、聖歌」という和訳がでてくるのですが、実際にはカトリックの賛美歌はpsalmといい、プロテスタントの賛美歌はhymnと呼ばれることなどは、この授業を受けなければ知らないままだったと思います。

また、バンジョーという楽器について勉強したときは、アメリカ南北戦争時代の南北の別れ方や考え方をチューターから教えてもらいました。偶然にも、冬期休暇中、バンジョーの演奏を生で聞く機会があり、アメリカの文化を肌でも感じることができました。アメリカの音楽だけではなく文化や歴史についても学ぶことができたとても良い授業でした。

地元小学校訪問と国際週間

LWCには留学生が活躍できる舞台があります。その代表例が小学校(Adair County Elemental School; ACES)訪問と国際週間(International Education Week; IEW)です。

11月中旬、留学生がキャンパスからほど近いACESに行き、自分の国のことについて小学生に紹介する活動を行いました。私たち日本人は日本語での挨拶、そろばんなどを紹介しました。

私は事前にルームメイトにアメリカの小学校生活のことを聞き、日本とアメリカの小学校の違いについて紹介しました。日本では当たり前のこと、例えば器具を用いた理科の実験、裁縫や調理の実習、給食配膳や掃除を自分たちですることなどがアメリカでは全くないことがわかりました。写真を多く使って説明している間、生徒たちは驚いていました。最後に折り紙で鶴の作り方を教えてあげると、慣れていないため難しそうでしたが楽しく折っていました。後日、生徒たちからありがとうと手紙をいただき、とてもうれしかったのを覚えています。

LWCにはIEWという留学生が自国のことについて大学内で発表する特別な週間があります。私たち日本人は、成人式、アニメなどの説明、書道と茶道の実演などを行いました。

私は東日本大震災のその後について発表しました。入学後、ボランティアサークルに入り被災地と呼ばれている地域を何度も訪問し、現在も復興が終わっていないことを感じました。自ら撮った写真などを用い、自分で感じた現地の様子をアメリカの人々に伝えたいという希望をIEWによって叶えることができました。

このように、LWCには現地学生と留学生がお互いに学ぶ機会があります。留学生に発表の機会を与えてくれるLWCは留学生も現地学生と同じように多くのことにチャレンジしやすい大学だと感じました。

留学だより(リンゼイウィルソン) 留学だより(リンゼイウィルソン)

【ACESのホームページで紹介されました】
http://www.columbiamagazine.com/photoarchive.php?photo_id=63155(外部サイト)

友達の大切さ

留学だより(リンゼイウィルソン)私は日本にいた時から誰とでも話すような性格でしたが、その性格が功を奏し、留学中もたくさんの友達を作ることができました。東洋大学からLWCには私を含め4人交換留学生がいますが、正直、私の英語力は一番低いと思います。しかし、誰にでも話しかけるようにしたため、今では200人以上の友達を作ることができました。

友達の家に訪れたり、一緒にミュージカルを観たりしました。また、編み物を教えてもらい、マフラーを仕上げることもできました。車がないとほぼどこにも行けない田舎ですが、頼めば快く乗せてくれるような本当にやさしい友達に囲まれています。

そのほか、毎週15人ほどの女子で集まり、映画鑑賞をしたり、次の学期への目標を決めたり、時にはキリストの教えについて考えたりすることで新しい友達を作ることができました。
最も印象に残っているのは、自分と毛糸を渡した相手の好きなところを1つずつ言っていくというゲームでした。全員が一つの毛糸の紐で繋がったときは心が温かくなりました。

アメリカに来て学んだ友達を作るコツは、英語で話すことです。安心感はもちろんのこと、住んでいる寮が同じだったり、授業が同じ時間だったりすることもあり日本人同士で行動することは多くなりがちですが、それでも積極的に英語を使うようにすることでアメリカ人の友達ができたと思います。
言語は時として壁であるため、知らず知らずのうちに自分たちで壁を作ってしまうことがないようにすることが大切であると感じました。

留学だより(リンゼイウィルソン)

アメリカンカルチャー

留学だより(リンゼイウィルソン)アメリカに来てハグをすることや、毎週日曜日には教会へ行く、ということなどがとても素晴らしい文化であると感じました。ハロウィーンにはランタンを作ったり、本格的に仮装しダンスパーティーをしたりと楽しいアメリカ文化を経験することができました。

しかし留学は単に楽しいことばかりではありませんでした。浴槽のないシャワーだけの生活や室内でも靴を履く文化は以前から知っていたものの、それらに適応するのは難しかったです。靴で歩いた床を素足でも歩き、そのままベッドに入ってしまうのを日本人が見たら少し驚いてしまうかもしれません。日本のレストランではおしぼりで手を拭いてから食べることが当たり前であったため、紙ナプキンしかないアメリカでは少し戸惑うこともありました。
郷に入っては郷に従え、そう思って乗り越えた部分と、やはり抵抗があり折り合いをつけて乗り越えた部分とがありました。しかし、生活に必要なものは購入できますし、友達に助けてもらうことも多く、全体としては不自由なく過ごすことができました。

ホストファミリー

LWCでは留学生は寮に住みます。キャンパス内の寮なので通学時間が省けるほか、友達との関係も密になります。LWCの特色でもあるホストファミリープログラムでは、住居こそ違うものの、週末や休暇をホストファミリーと過ごすことができます。私はおそらく留学生の中で一番自分や友人のホストファミリーにお世話になりました。彼らなしで私の留学生活は語れません。毎週日曜日には一緒に協会に行き、感謝祭には親戚ともお祝いをし、クリスマスには家に泊まりお菓子作りやプレゼント交換をしました。

留学だより(リンゼイウィルソン) 留学だより(リンゼイウィルソン)

私のホストファミリーは21歳から7歳まで5人の子どもがいるので、時々家に連れて行ってもらい普段はしないようなジグソーパズルやボードゲームなどで彼らと遊ぶことが新鮮でした。時には私がカレーや焼きそばなどの日本食をふるまうことができました。

留学だより(リンゼイウィルソン)偶然にも私の留学中に同い年のホストシスターが結婚することになり、結婚式に出席することもできました。日本でもチャペルで式を挙げることはありますが、ブライズメイドやグルームズメンと呼ばれる親友たちが新郎新婦とともに壇上に上がるなど、違った場面が多くあり貴重な経験をすることができました。

大切なことを学ぶ

私は「様々な文化に触れてみたい、自分がマイノリティーになり彼らの気持ちを理解したい」と思い、留学することにしました。価値観や文化の違いに戸惑うことはたくさんありましたが、それでも、ハグの文化やキリストの教えに基づく生活環境から、人の温かさに触れることができました。留学を通し、人を愛することがとても大切である、という人生において重要なことに気づかされました。

さらに、アメリカに留学することを承諾してくれ、離れていても支えてくれている家族への愛が大きくなりました。まだ留学生活は終わっていませんが、語学や文化の違いなどだけではなく、目には見えない成長もすることができたと感じます。留学生活は残り3ヵ月ですが、大切に過ごしたいと思います。

最後に、留学をためらっている方へ。私は、高校生の時からぼんやりと留学したいという気持ちがありました。しかし私の場合、3年生秋から4年生春にかけての留学期間が就職活動や卒業論文に影響する不安を抱えてまで、わざわざ海外に行く理由があるのかと悩みました。それでも、ある先輩の「むしろ日本にとどまる理由がない」という言葉で留学を決意しました。
現在留学していて、この決断を後悔したことはありません。留学では、日本では絶対に経験することのできないことが待っているので、そのチャンスを掴んでほしいです。
長い文章でしたが読んでくださりありがとうございました。


国際地域学科3年 國米可那子
(留学期間:2015年8月~2016年5月 リンゼイウィルソン大学)


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