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〔日本研究プログラム〕2015年秋学期「地域文化B」開講報告

English (TOYO Global RDS)

〔日本研究プログラム〕2015年秋学期「地域文化B」開講報告

地域文化B国際地域学部の「地域文化B」(小早川裕子講師)では、海外からの留学生と日本人東洋大生がペアになって日本文化を学んでいます。学期末のレポート提出と研究発表は、留学生は日本語で、東洋大生は英語で行います。

学生たちは、語学力を上達させる機会だと喜んで挑んでいますが、実は、この授業はただ語学力を上達させるだけのものではありません。語学以上に文化の違いを乗り越えて、互いに相手の意見・主張を理解し合う努力が要求されます。そうして、初めて自分が納得する研究になるのです。

地域文化B
(中国からの訪問学生と一緒に)

ペアは、まず研究テーマを決めます。最初、留学生は相手と調整して研究時間を作り出す難しさや、最終的に日本語で発表しなければいけないことをあまり考えずに、難しい日本伝統文化を学ぼうとする傾向があります。ここでは東洋大生は、実現可能であるかを判断する冷静な視点を持って、積極的に何が可能で、何が不可能なのかをしっかりパートナーに伝える必要があります。
研究テーマと計画をとことん話し合うことが、成果の高い研究につながります。要するに、留学生に言われるままでは、いけないのです。

次に、研究期間についてです。授業は、自分たちが調べてきた内容の発表時間となります。他のペアがどのような取り組みをしているのかを学び、関心がなかったテーマが実は興味深いものだと発見するような場となります。クラスメートは、発表ペアに対して質問したり、有益な情報を提供することで、授業は活発なものとなります。
アンケート調査をするペアもよくいますが、その場合、クラスメートたちが最初の協力者となり、適切なアンケート内容となっているかを確認する場となっています。

「地域文化B」では、双方の交流を深めることを重視しています。今回は、「小江戸」川越市の町歩きをしました。
海外からの参加者がいると、市のボランティアによる観光ガイドが付いてくれます。情緒あふれる町並みをガイドさんに説明していただきながら、楽しい1日を過ごしました。

地域文化B 地域文化B

今回は、東洋大生13名と留学生15名が履修しました。ペアの編成は、全13組の内、3組が3人グループとなりました。研究テーマは、次の通りです。地域文化B

  • ゆるキャラ
  • ジブリ映画と宮崎駿
  • 和太鼓
  • 日本と世界の扇子
  • 阿波踊り
  • 宮大工
  • 寿司
  • ベジタリアン
  • 日本とスイスの方言
  • 日米高校事情
  • 妖怪
  • 着物
  • 盆栽

2回に渡る発表会のクラス全員による評価結果から、1位が「妖怪」、2位が「阿波踊り」を研究したペアとなりました。どのペアも独自の視点を持ってテーマを研究しており、興味深い内容でした。

地域文化B 地域文化B

発表会を終えて感じることは、ペア自身がテーマに強い関心を持って調べ、母語以外の言語で説明するための努力を行ったかが、評価の高い研究に結びつくということです。そこにたどり着くまでペアが体験してきたことは、語学力の向上以上のものがあり、グローバル化が益々進展する社会に向けて貴重な経験となったことと思います。


(国際地域学部国際地域学科 特任講師 小早川裕子)

地域文化B