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〔留学だより〕オランダ・ロッテルダム大学ビジネススクール

English (TOYO Global RDS)

ロッテルダム大学ビジネススクール(オランダ)に留学中

小川晋平さん(国際地域学科2年)

国際色豊かなオランダ

私は現在、オランダのロッテルダムビジネススクールのTrade Management for Asiaという学部の1年生として、2015年8月から2016年7月までの期間で留学をしています。

オランダはEUに加入している国で、人口は約1697万人(2015年12月オランダ中央統計局調べ)、面積は九州とほぼ同じ大きさと言われています。また、国土の約30%が海面下にあり、至る所に内海や川があります。物価については、半年間住んでみて、日本とそれほど変わらないように感じます。

オランダには様々な国からの移民や留学生が住んでおり、非常に国際色豊かな国です。実際、学校にはオランダで生まれたアジア人、アフリカ人や中国人の留学生などがたくさん在籍しています。
オランダは日本とも深く関わりがあり、日本が鎖国中であった江戸時代では、オランダは、中国と同様に西洋で唯一貿易を許された国でした。

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寮からの景色 / Rotterdam Central Station

ロッテルダム大学ビジネススクール

留学だより

私が通っているロッテルダム大学ビジネススクールは、東洋大学のセメスター制とは違い、ブロックというもので分かれています。仕組みは似ていますが、期間が違うのです。一年間は4つのブロックに分かれており、1つのブロックは9-10週間です。

Trade Management for Asiaの英語のクラスは現在2クラスに分かれており、週に4日学校に行き、授業を受けます。授業の時間は1コマ50分で、ほとんどの授業が2コマ連続の100分授業となっています。

授業のカリキュラムですが、ほとんどの授業は学校によって決められています。というのも、各ブロックで学ぶ内容がある程度決められているからです。
このTrade Management for Asiaは、アジアに特化した、国際的にビジネスの場面で活躍できる人材を輩出することを目的とし、知識だけでなく、実践的な活動を通して学んでいく学部です。
各ブロックに、あるお題に対して5-6人の学生で構成されるチームで取り組んでいく、プロジェクトと呼ばれる実践型の授業があります。ブロックを通して、学生の力で活動していき、授業がその補佐役として進められます。ブロック1のプロジェクトでは、アジアの進出を考えているオランダの企業に対して提案をするという仮想の下、アジアの9カ国を様々な分野からリサーチをかけ、レポートにして、プレゼンテーションを行いました。
そのプロジェクト活動の補佐として、経済やビジネスの基本、西洋文化と東洋文化の違いがもたらすビジネスに対する影響など、プロジェクトに必要な知識を得るための授業があり、学んだ知識をプロジェクトで実際に使い、レポートを作成するという流れになっています。

留学だより国際色豊かなのはプロジェクトのチームも同じです。ブロック2では、ヨーロッパ系オランダ人、アジア系オランダ人、中国からの留学生と日本人である私の6人でプロジェクトに取り組みました。さすがにヨーロッパ文化というべきなのか、ディスカッションの際に沈黙はあまりありません。発言に対する壁のようなものは全くないように感じます。むしろ、ディスカッションの時には発言をしなければ参加していると見なされにくいです。しかし、チームには私や中国人の留学生といったアジア圏の文化で育った人たちもいるため、どちらか片方の文化を押し付けるのではなく、いかにオランダの文化とアジアの文化を理解し、尊重しあえるかが問われています。

オランダ人の気質

留学をしてからというもの、様々な場面でオランダ人の価値観や日本の文化との違いを垣間見ることができます。
オランダ人は日本人に比べると自由で、優しく、個人を強く尊重しています。道に迷った時に、通行人に尋ねるとほぼ確実に親切に答えてくれますし、なにかを強制されることはほぼなく、なにか勧められたとしても気兼ねなく断ることができます。ビジネスでも、勤務後に同僚や上司と食事に行くことは珍しいそうです。
しかしその反面、細かいことに気を留めない風潮もあるように感じました。留学当初、指定されたクラスに授業を受けに行ったところ、担当の教授からクラスが違うと言われ、クラスの確認を改めてしましたが、やはりそのクラスに登録されていて、最終的に私が選ぶということになりました。さらに、受けるはずのテストの名簿には私の名前が登録されていなく、20分遅れでテストを受けました。困ることもたしかに多くありましたが、ビジネススクールで教鞭をとっている日本人の教授によると、紆余曲折はしながらも、最後にはうまく行くそうです。

オランダやヨーロッパの旅行

2週間程度の冬休みを利用して、ヨーロッパを旅行することができました。ドイツやオーストリアなどの計4か国を巡ったのですが、それぞれの国で違いがあるのがとても興味深かったです。

オーストリアのウィーンでは町の電灯などのポールに新聞が入った袋がかけられており、通行人がお金を隣の箱に入れることで自由に買うことができる仕組みがありました。ハンガリーのブダペストでは、物価がとても安く、オランダに比べると、坂道が非常に多かったです。また、ブダペストのある広場で新年を迎えたのですが、通行人が自由に花火を打ち上げることができるそうで、隣にいた人がいきなり花火を打ち上げた時には、非常に驚きました。

今までは、恥ずかしながら、オランダをヨーロッパというひとくくりで見ていましたが、この旅行を通じて、ヨーロッパの各国は全く違う国で、ひとくくりで見ることは難しいということを身をもって実感しました。
 
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ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケット / 新年の際に、広場で売られていたおいしそうな料理

これまでの留学生活で得たこと

よく友人から日本語や日本の文化について質問をされるのですが、時々突拍子もない質問をされることがあります。例えば、「日本語で話すときは、ひらがなとカタカナと漢字のどれが頭に浮かぶの?」や、「なんでわざわざ三つに分けたの?」と聞かれる時もありました。

日本に関する質問をされる度に、やはり自分は日本人の感覚で生きているのだなと改めて感じます。例えば、「しくしく」や「つるつる」などの擬態語は日本語ではよく使われますが、英語やオランダ語にはあまりなく、その感覚を持っているということも日本人ならではであり、説明をするのが困難でした。

留学だよりまた、日本人の友人と週に1回、日本のことについてプレゼンをし、実際に体験するイベントを開いています。説明をするために事前にリサーチをするのですが、知らないことや意外と日本だけでしか行われていない独特な文化などの新たな発見が多くありました。例えば日本で年末によく行われる忘年会は、実は平安時代から続いている歴史のある行事であることや、新年では、初日の出など日本人にとっては特別に感じることも、オランダ人にとっては特に大事でもないということを知りました。
このイベントを通して、当たり前が少しずつ崩れると同時に、日本の良さや面白さを再確認できました。普段、何気なく過ごしていることや当たり前と見逃してしまうことも、海外に住んで、そこの文化や価値観から見ることで初めて気づくことも多いのだと実感しました。

留学を始めてから続けていることが2つあります。時間の管理と日記をつけることです。
時間の管理を始めた理由は、想像していたよりも、自分のための時間を多くとれるということでした。学校から帰宅して、暇な時間にパソコンを開いて漫然とYoutubeを見ているのか、それとも英語の勉強や興味、関心があることに使うのか。自分の選択次第で留学の充実度に大きく影響すると考えたためです。また、プロジェクトでやらなければいけないことや宿題などを忘れないという点でも、非常に役立っています。

2つ目の日記では、毎晩その日あったことを記入するようにしています。日記の利点は、見返してみると、忘れていた出来事も書いているために、自分の成長も実感できることです。そして、面白いことに、毎日の感情の起伏や悩みが違うのです。学校が始まった頃は、プロジェクトなどのディスカッションで全く発言できずに悩んでいたみたいですが、今ではその悩みは消え、むしろディスカッションを楽しんでいます。

これから留学をされる方や考えている方は、ぜひ留学をした際に時間の管理と日記をつけることをしてみてください。きっと自身の助けになると思います。

最後に

まだ半年ほどの留学ですが、たくさん学ぶことがありました。ですが、想像していたものとは違うものも多く得ています。留学する前は、ビジネスに関する知識や英語力の向上、オランダやヨーロッパの文化などを主に学び、体感するものだと想像していました。それらはもちろん、この半年間で大きく成長した部分ではありますが、それ以上に、長期で留学したことで、オランダの文化を体験しなければわかっていなかったであろう、日本の良いところやオランダの文化から学ぶところに気づいたこと、そしてなによりも、立ちふさがる壁を克服するために、自分自身の長所や短所としっかり向き合うことができたということが、この半年間で大きく得たものだと感じています。しかし、まだまだ改善できるところはたくさんあるので、これからの半年間も楽しみつつ、努力を続けていきたいと思います。


国際地域学科2年 小川晋平
(留学期間:2015年8月 ~2016年8月 ロッテルダム大学ビジネススクール)


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