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〔インターンシップだより〕ポートランド(アメリカ)オーガニックレストラン&ケータリングインターンシップ

English (TOYO Global RDS)

2015年度夏季GCC海外インターンシッププログラム
ポートランド(アメリカ)オーガニックレストラン&ケータリングインターンシップ

斉藤三咲さん(国際地域学科 2年)

インターンシップだより食、自然、音楽、スポーツ、アート、温かい心、全てがそろい、調和する街ポートランド(アメリカ合衆国オレゴン州)。私はそんな天国のような場所で、約3週間インターンシップをさせていただきました。

オーガニック和食レストラン「Chef Naoko」での職業体験をはじめ、ホームステイやポートランドに滞在する中で学んだこと、それは“表面的な学び”ではなく、“内面的な学び”でした。真のオーガニックとは何か?現場ベースでの仕事の本質、国文化の再認識についてなど、私たちの母国、日本があらためて見直さなくてはいけないような、そんな多くの大切なことを学ばせていただきました。

もともと私には、「身体は自分たちが取り入れた食べ物でできている」という考えが根底にあり、また心の健康や地球環境への配慮も考え、普段からできるだけオーガニック(有機)食材を使って料理をしていました。
とにかく小さい頃から人を笑顔にしたり喜ばせたりすることが好きで、料理もその一つのツールでした。自分が想いを込めて作った料理を大好きな人が笑顔で美味しいと言って食べてくれる、そんな空間が大好きだし、このほっこりする瞬間をもっともっと世の中に増やして、心が豊かな人で溢れたらどんな素敵な世界になるのだろうと考えたら、出発前からワクワクしてしかたありませんでした。

8月の終わり。10時間のフライトの末、無事にポートランドに着き、これから3週間お世話になるインターン先とホームステイ先に挨拶に行きました。インターン先の方々は皆さん日本人で、仕事中は日本語でコミュニケーションをとっていました。そのため、ホストファミリーや街の人々とできるだけプライベートで仲良くなり、自分自身で積極的にコミュニケーションをとって英語のスキルを伸ばしていかなくては、という強い想いが芽生えました。
さっそく翌日から業務があるということで、その日はひどい時差ボケと闘いながらも眠りにつきました。

インターンシップだより初日から、アメリカの有名なベンチャー企業へランチをケータリングしました。事前にベジタリアン、ビーガン(vegan:絶対菜食主義者・純粋菜食主義者。いわゆるベジタリアン(菜食主義者)は卵や乳製品を食べるのに対し、ビーガンはそれらも一切口にしない)、グルテンフリーの人達の人数を確認しておき、細心の注意を払って配膳します。
日本ではベジタリアンやビーガンの人はあまり多くないし、彼らに気を遣うような文化もありません。だから、ポートランドのどのレストランやカフェに行ってもベジタリアンやビーガン用、グルテンフリーのメニューがあることに大変驚きました。どんな人でも暮らしやすい街、ポートランド。ポートランドに住む人たち皆が、自分たちの理想の街を目指して努力をしているからこそ、町中の人が笑顔で幸せに暮らすことができているのだと実感する場面でもありました。

この他にも、約300人規模のウェディングにもケータリングをさせていただいたり、オレゴンにある唯一のオリーブ園に見学に連れて行ってもらったり、毎週末に行われるファーマーズマーケットへの買い出しなども一緒にさせていただきました。
プログラムの終盤には、メニューの考案から買い出し、調理、盛りつけに至るまで、私を信じて全てを任せてくれ、奥さんの誕生日に海辺でサプライズをしたいという素敵なご家族に、ありったけの想いを込めて料理というツールを使い表現させていただきました。

普段のレストランでの業務は下ごしらえやお弁当ランチの盛り付け、接客でした。厨房では、ローカルで愛情をたっぷり受けて育っている自然食材をいかに生かした調理をするか、ということを学びました。食材の一つひとつが、それぞれの持ち味を最大限に発揮し、うまく調和のとれた一品。そんな素敵な料理でChef Naokoは溢れていました。

レストランのオーナーである、なを子さんは、いつも食材と会話をしているとおっしゃっていました。ファーマーズマーケットに一緒に買い出しに連れて行っていただいたときも、一つ一つ目で見て、実際に触れ、自分の舌で味を見て確かめる。決して「オーガニック」という言葉に惑わされない、安心しない。そして必ず作り手の農家さんに話しかけていました。
今の日本は流行のせいもあり、オーガニックという言葉だけが一人歩きしてしまい、本当の意味でオーガニックというものを理解している人は少ないのではないかと思いました。「本当にオーガニックなものはオーガニックと書いていなくてもわかる」と、なを子さんもおっしゃっていたように、真のオーガニックとは、真心や作り手の愛を心で感じられるものなのではないかと思いました。

インターンシップだより インターンシップだより

この三週間、毎日欠かさずやっていたこと、それは毎朝の目標設定です。学校のプログラムで海外に行くと、どうしてもそのプログラム内だけで収まってしまう人が多いのではないでしょうか。インターンシップもそうですが、上司に言われたことだけをやって過ごす三週間よりも、それプラス、自分の立てた目標を一日一日達成していく三週間の方がずっとワクワクするし、三週間後の自分は見違えるように変化していると思います。どんな小さなことでも、目標として心に意識させておくだけで、一つひとつの言葉やアクションが変わってきます。
私はこの毎朝の目標設定を積み重ねたことによって、最後の週末にはずっと夢だった、自分主催の日本食パーティーを開くことができました。パーティーには、現地で出逢って仲良くなった人や日本人などたくさんの方をお招きしました。今の一分一秒が、未来の自分を作っているということを改めて実感することができました。

この三週間を通して、本当に計り知れないくらい多くのことを学び、悔しい想いも、大変な経験も、そしてここでしか味わえない大きな喜びや幸せも経験させてもらいました。そんな異国での一夏を過ごした私が一番強く想ったこと、それは「日本をなんとかしたい」という強い気持ちです。
街を歩けば、幸せそうに楽器を弾く人、それを笑顔で聴いている人がそこら中にいて、目を合わせれば笑顔で挨拶をしてくれるポートランダー。どんなに値段が高くても、地元で作られた無農薬の野菜を買って地域に貢献する姿勢。この街は自分たち住民が創っているのだと言う強い責任感が彼らには根付いているからこそ、皆が幸せに暮らし、今では全米で一番住みやすい街になっているのだと実感しました。
ポートランドはまさに私の理想とする街でした。今回このタイミングで私がポートランドに行けることになったのも何かのご縁です。術(すべ)を知ったからには責任があります。今回学んだことを最大限に活かし、私自身が料理という一つのツールを通して、日本がもっともっと愛と笑顔が溢れる世の中になるように貢献していきたいと思いました。

インターンシップだより

最後に、今回このような素晴らしいプログラムを提供して下さった東洋大学グローバル・キャリア教育センター(GCC)の皆様、レストランChef Naokoの皆様、現地でお世話になったコーディネーターの河合さん、そしてどんなときも背中を押して応援してくれた先生や両親、家族、仲間、その他にもたくさんの人達に感謝をしたいです。本当に有り難うございました。
 

国際地域学科2年 斉藤三咲
(インターンシップ期間:2015年8月26日~9月15日 Chef Naoko)

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