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〔卒業生だより〕米国の会計事務所で活躍中

English (TOYO Global RDS)

〔卒業生だより〕米国・デトロイトの会計事務所で活躍中

2013年に東洋大学国際地域学部国際地域学科を卒業し、その後ポートランド州立大学(米国)へ入学。2015年6月にCertificateのプログラムを終え、現在、米国のデトロイトにある会計事務所で税務に従事しています。

東洋大学での勉学

大学1年生の夏にフィリピンへ大学のプログラムを通して行きました。初めての海外でうきうきだったものの、実際は自分の英語でのコミュニケーション能力のなさを痛感しました。読み書きができても、聞き取りや言葉にすることが思い通りにできないというジレンマ。わからないから喋るのがおっくうになってしまう状況もいくつかありましたが、私のつたない英語でも理解しようとしてくれる人々の姿勢が嬉しくて、もっと英語を話したい、もっといろいろな人と交流したいという気持ちが強くなりました。

これを機に大学の授業以外でも英語に触れる機会をもっと作ろうと、学科の「英語特別プログラム(ESP)」の活動に参加したり、大学2年生の夏には、シアトルでインターンシップも経験しました。このインターンシップは学校のプログラムではなく、中挾知延子先生(国際地域学科 教授)のご紹介のもとトラジャルインターンシップという会社を介して行いました。その後も、学内では積極的に交換留学生と接するようにしました。授業で習う英語と実際に会話で使う英語は全く同じではありません。生きた英語を習ういい機会でした。

また、東洋大学での授業も英語で開講しているものを積極的に受けるようにし、普段使わないような専門的な言葉も知ることができました。マリア・バレスカス先生(国際地域学科 教授)による「外国語で学ぶ課目」という授業では、女性のエンパワーメントについて学びました。さまざまな文化背景により、いまだ性別によって正当な扱いを受けていない方たちがいるということを知りました。日本にいてはあまり考えるこのなかった性別による不平等さを海外では問題にしており、私たちもこれを機に考えなければいけないと思ったのを覚えています。また北脇秀敏先生(国際地域学科 教授)の授業では、発展途上国において水環境の汚染によっておこる病気やそれを防ぐための仕組みをつくろうとするコミュニティがまだたくさんあるということを知りました。

3年、4年の専門ゼミは久松佳彰先生(国際地域学科教授)のもとでご指導を受けました。ゼミの内容は読書感想、他大学とのインターゼミ、財務分析、夏の合宿、卒業論文と盛りだくさんで、あっという間に2年間が過ぎていきました。その中でも強く印象に残っているのは、財務分析と卒業論文です。私は3年の8月から交換留学でカンザスへ行くことが決まっていたので、夏休みの前にゼミ内で財務分析の発表を行わなければなりませんでした。私は製薬会社の二企業を選択し分析しました。ゼミの中では前例のない企業だったので、一から情報収集をしなければなりませんでした。発表の直前までプレゼンの内容確認や、関連会社のニュースをチェックしていたのを覚えています。無事発表を終えたときは、これで無事に渡米できる、夏休みを存分に楽しめる、と一安心したものでした。

卒業生の活躍 卒業生の活躍

カンザスから帰国後、さっそく取り掛かったのが卒業論文でした。国内と外国の企業における比較財務分析がテーマで東洋大学の図書館や国立図書館に通い詰め、データを集めました。英語での作成だったので、なおさら一苦労しました。また2週間に一度のペース(だったかな?)で途中経過報告と質問を久松先生と他のゼミ生と共にすることになっていたので、サボりでもしたら周りにすぐおいていかれてしまうことは、目に見えていました。そのおかげもあって、なんとか卒業論文を無事に提出し、学内発表を終え卒業することができました。
今振り返れば、ゼミを通していろいろなことをやっていたな、と思います。私のゼミは大変でしたが、終えた後の達成感と、それを共に乗り越えてきたゼミ生とのつながりの強さはここでしか味わえないものだったのかな、と思っています。

交換留学で得たもの

大学3年の8月から10か月間交換留学をしました。留学先は米国のカンザス州にあるエンポリア州立大学です。米国での授業は日本とどのくらいレベルが違うのかを知りたい、英語で会話をする環境に自分をおくことで英語力を高めたい、また折角、交換留学のプログラムが大学にあるのに行かないのは損だと思ったのが理由で交換留学に応募しました。そして、この留学がわたしの進路を変える大きな一歩となりました。

卒業生の活躍エンポリア大学にいたころは、必修科目はなかったので、1、2年生の授業を最初の学期に受け、後半の学期に3年生用のクラスも受けました。体育系の授業以外どの授業も毎日のように宿題があり、特に英作文のクラスは厄介でした。毎回の課題提出前に図書館へ行き、私の課題を図書館に開設してあるEnglish Centerというところで見直してもらっていました。そこでは文法のチェックや言い回し、また読みやすい内容にどうしたらなるのかを教えてくれました。机に向かってひたすら勉強という授業だけではなく、コーラスのクラスも受けました。小さいころからピアノを習っていたので音楽関係の授業をエンポリア大学でとることができたのは嬉しかったです。その授業は音楽科の生徒だけでなく地域の方も参加して、学期末にコンサートをやるというなかなか本格的なものでした。

週末はジムでルームメイトと一緒に運動をしたり、カンザスシティまで出向き買い物をしたりしました。エンポリアは静かで、小さな町だったので湖や公園へ行き、ただのんびりしていたこともあります。冬休みには東海岸へ友人と旅行をしました。その旅行の途中、ニューヨークへ行き、久松先生に紹介された若い日本人女性に会うことができました。彼女はニューヨークで会計監査のお仕事をされていて、とても魅力的な方でした。仕事や現地での生活、どのような経歴を辿られてきたのか等、いろいろと短い時間のなかでお話していただきました。お話を聞いている中で、私も彼女のように、海外でも専門分野で活躍できる女性になりたい、と強く思うようになりました。また、日本人バイリンガルの会計士への需要はまだ多いほうだとのことを聞き、ますます会計士への興味がわきました。それまでは、何かしらの形で英語に携わる仕事をしたいという漠然とした思いで就職活動をしようとしていたので、彼女との出会いがそれをより具体的なものへと変化させました。この留学と出会いがなければ会計士を目指すという選択肢は私のなかで芽生えることはなかった、つまり今の私はいなかったと思います。

卒業後の留学(PSU)&ジョブ・インタビュー

東洋大学を卒業後、米国会計を学ぶため同年の9月にポートランド州立大学に入学し、会計のCertificateのプログラムをとることにしました。4学期制の学校だったので、グループプロジェクト、宿題、クイズ、試験、とエンポリアにいたころよりも早いペースで一日一日が過ぎていきました。またアメリカでは就職活動の際に成績をレジュメに提示します。企業によっては一定の成績がないと応募すらできないところもあります。自分の将来の夢の選択肢を一つでも多くしようと成績を維持するために、テストやクイズ勉強にも熱心に取り組みました。テスト期間は図書館が24時間開いていたので、夜中まで残って勉強していたこともあります。

そんななか、ポートランドへ来てから1年して、ボストンキャリアフォーラムへ行きました。キャリアフォーラムとは日英バイリンガルを対象にした就職活動イベントです。世界各地でおこなわれるキャリアフォーラムの中でも最大級の規模で、ボストンで3日間開催されています。人によってはその場で内定をいただけたり、最終面接まで進むこともできます。私は、事前準備として日本語と英語のレジュメ作成、写真撮影、そして企業研究をしました。また事前応募も企業によっては締切日が短かったりするのでそのチェックもしていました。しかし、その時期が中間試験とちょうど重なっていたので、試験勉強の合間を見つけてはボストンキャリアフォーラムの準備といった感じで、実際は思ったほど時間をかけることはできませんでした。正直、当日までは不安でいっぱいでした。それでも、会場ではとにかく落ち着いて、自分らしくいようと思っていました。ボストンへ行く前にリラックスする方法をTEDで視聴して、それをひたすら休憩時間に実践していたのを今でも覚えています。

実際に面接をしたのは6社で、面接の形式はすべて個別でした。日本語で最初に自己紹介をしてそのあとに英語力チェックをどの企業でもしました。企業によっては日本語で面接をした方とそのまま英語で面接の会社もあれば、日本語の面接後、ネイティブスピーカーの方と面接と分かれている会社もありました。英語面接は簡単な会話で専門的なことは私の場合聞かれませんでした。企業とのディナーには二日間とも行きました。そこでは面接官の方たちにたくさん質問をして、自分は興味をもっているという姿勢をアピールしました。キャリアフォ-ラムを通して思ったことは、背伸びをしては駄目だなということです。面接をしたマネージャーの方が仰っていたことは、できるふりやわかったふりをしても、面接官は見抜いていると言っていました。また、学校での授業をきちんと受けてきたかも見ていると仰っていました。日本での面接の形式は経験したことがないので比べられませんが、わたしが受けた面接は割とフランクだったように思います。

働き出してから

働き出してからは研修の日々で、3週間はあちこちに出張しました。他のオフィスの新入生たちや上司と知り合い、ソフトウェアや税法についてのレクチャーを受けました。オフィスに戻ってからは先輩や周りの人に何か私でもできることがあるかどうかを尋ね回って仕事をもらいました。最近では、予定納税や確定申告の準備などをしています。自分の名前が書類上に記載され、それがクライアント先に発送されたり、次年の数字に影響することもあって、責任感は自然と湧いてきました。もちろん、初めての仕事を始めたばかりで、わからないことだらけですし、不安もありますが、同僚や上司が丁寧に仕事のやり方を教えてくれるので、今はすべてのことが楽しく思えます。より多くのことを早く覚えて、翌年の繁忙期には戦力になれるようになるのが今の目標です。

最後に、自分のこれまでを振り返ってみると、留学、そして人との出会いがなければ、今のわたしはアメリカで働くこともなかったし、東洋大学を卒業してからもう一度留学するといった考えは出て来なかったと思います。東洋大学、そして在学中お世話になった先生方、このような素晴らしい機会を与えていただき、どうもありがとうございました。

在学生のかたへ

大学生活4年間は思っているより、すぐに終わってしまいます。私は東洋大学でさまざまなことを学びました。特に国際地域学部の先生方は授業以外のことでも親身になって話を聞いてくれたり、いろいろなことを教えてくれます。私のシアトルでのインターンシップが決まったのもたまたま中挾先生の研究室訪問をしたからでした。自分のネットワークを広げるには研究室訪問はもってこいだと私は思います。普段知り合えないような方とつながりを持つことができ、新しいことを知るチャンスが増えるかもしれません。短い学生生活ですが、大学内だけでなく、たくさんの人と知り合っていろいろな世界を見て、将来に役立ててください。皆さんにも、そして働き出した自分にも期待しています。

卒業生の活躍
デトロイト動物園にて

綾部香(2013年3月国際地域学科卒業)

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