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【海外国際地域学研修】サウスウエスタン大学(フィリピン)2015年度夏季研修報告

English (TOYO Global RDS)

2015年度夏季海外国際地域学研修サウスウエスタン大学(SWU)コースの参加学生32名は、50年に一度という大雨を日本にもたらした台風が近づいていた9月9日の午後、無事に研修の全日程を終え、全員元気に成田に到着しました。

4週間の研修のうち、前半を引率されていた眞子岳先生(国際地域学科助教)を引き継ぎ、後半を小早川裕子(国際地域学科講師)が受け持ちました。研修3週間目に差し掛かる頃には、学生たちは授業や生活にすっかり慣れている様子でしたが、その反面、疲れも出てくる時期で、体調を崩す学生も連日のようにいました。病院で抗生剤を処方してもらい回復した学生もいれば、中には睡眠不足が影響していた学生もいたようです。
例年、主に1,2年生が参加するこの研修では、これが初めての海外という学生も多く、体調管理や安全管理の大切さをまた一つ学んだことでしょう。

SWU2015 SWU2015

SWUでは、午前中の語学授業も充実していますが、それ以上に午後の2時間授業は学生にとって非常に楽しいものだったようです。東洋大学生2人につき1人の現地大学生チューターが付き、教室外で自由なテーマで話すという内容です。チューターも学部生であることから、お互い共通した話題にこと欠かず、時間内では収まらず、学生たちはチューターに誘われて、セブのスイーツの美味しいお店やショッピングスポットなどへ出かけていました。

週に2回は、授業で紹介された文化的歴史的観光地へ行きました。
後半では、市内の美術館、セブで一番古い民家、傾斜の激しい中腹に建てられたタオ寺院、マゼランがラプラプ王に殺害されたマクタン島の海岸などを見せていただきました。

また、最後の週末に1泊2日で訪れたボホール島では、野生のイルカの群集やウミガメを見る幸運に恵まれました。
ゆっくりと川を下るランチクルージングでは、その平和で豊かな自然に感動する学生や、これまでセブで過ごしてきた時間を振り返りながら感慨深い思いに更ける学生もいました。

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今回のSWU研修では、正規のメニューの他に番外メニューも用意しました。セブ市の都市貧困地域研究とレイテ島の漁村支援活動を行っている学生団体ConnActionが企画した現地でのフリーマーケットとクリーンアップ作戦です。
フリーマーケットでは、SWU研修学生にも手伝ってもらい、古着や小物などをセブまで運び、これらをバランガイ・ルスというコミュニティで販売しました。
学生はきっとフィリピンのママパワーに圧倒されるだろうと想定していました。ところが、売上金がレイテ島の支援金になると理解した女子学生たちは、容赦なく値切ってくるママパワーに負けじと頑張っていました。英語での交渉に動じない彼女たちは頼もしかったです。その間、多くの男子学生は、周辺の子供達と遊んでいました。交渉に励む女子と子供と戯れる男子。なかなか面白い光景でした。

SWU2015クリーンアップ作戦では、目的が3点ありました。第1に、学生たちが安全に非正規居住地域内を歩いて、地域の諸問題に関心を持ってもらうこと。第2に、地域住民との会話によるコミュニケーション力のアップ。そして第3に、ゴミをアチコチに捨てる地域住民に対する、行動によるメッセージです。
クリーンアップ作戦の当日は、ゴミ拾いの前のウォーミングアップがわりに、住民と一緒に「ズンバ」と呼ばれるダンス体操を行い、続いて、学生たちが日本のダンスを住民に披露しました。このユニークな体験は学生たちには良き思い出として残ることでしょう。

9月7日には研修の修了式が行われ、代表として近藤拓也さん(国際地域学科地域総合専攻1年)と宮定大樹さん(国際地域学科国際地域専攻1年)が挨拶をしました。緊張する中でも、彼らは自身の言葉で十分に感謝の気持ちを伝えることができました。
練習を積んだフィリピン伝統ダンスも、全員民族衣装をまとい華やかでした。
東洋大生のみならず、SWUのチューターや諸先生たちの気持ちも一つになって高揚した中で、一人一人に修了証書が手渡されました。

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最後に、各グループから成績が優秀だったトップ2名が表彰されました。斎藤省吾さん、近藤拓也さん、北條眞純さん、関口遼一郎さんの4名です。斎藤省吾くんは弾けるように喜びを体全体で表現しました。

夜は東洋大学の方から本研修でご尽力いただいたSWUの教職員やチューターの方々をお招きし、総勢50名の食事会を開催しました。ここでは学生たちは、ソーラン節とEXILEのダンスを披露しました。練習の成果を存分に発揮したまとまったダンスで、SWUの方々にも楽しんでいただけたようです。

チューターと学生たちは、思いを込めたプレゼントを交換し合い、別れを惜しみ涙を流し抱き合っていました。確かに4週間という長い期間でしたが、学生たちがこれほどまでに心を通わせ素直に気持ちを表現するような光景は、なかなか見られないのではないでしょうか。

今回のSWU研修では、学生たちは、英語でコミュニケーションを取る楽しさと心が触れ合う豊かな多文化を感じ取ったことでしょう。

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もうすぐ秋学期が始まります。これから参加学生が今回の経験を授業や日常生活でどのように生かしていくのかが楽しみです。勉学につまずいたり、方向を見失いかけるような時には、ぜひ、研修中に訪れた環境的に厳しい非正規居住地域で会った子供たちのたくましい生きざまと屈託のない笑顔を思い出し、励みにしてもらいたいと願っています。


小早川裕子(国際地域学部特任講師)

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