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【RDS WWP インタビュー】私、逆境がないと成長しないんです(トビタテ!留学JAPAN海外留学奨学金第3期 国際地域学部 内間美結さん)

English (TOYO Global RDS)

【RDS WWP インタビュー】
私、逆境がないと成長しないんです

内間美結さん

国際地域学部国際地域学科3年生。トビタテ!留学JAPAN海外留学奨学金(以下、トビタテ奨学金)の第3期に合格し、今年の夏9月から英国カーディフ大学に約10か月の交換留学へ向かう。留学後は、数か月に渡ってアフリカでインターンをする予定だそうだ。旅行好きでイギリス好き、多くの趣味を持っている彼女に、私、木下花純(国際地域学科1年)がインタビューし、積極的な活動の実行者である彼女のルーツ・考え方と、彼女が獲得したトビタテ奨学金について迫ってみた。

小学校から高校まで 

WWP内間さんインタビュー木下: 小さい頃はどんな子供でしたか?

内間さん: 小さい時から感受性が強かったと思います。今でも覚えているのが小学生の頃、家族で河口湖に旅行で行った時、車に乗っていると一般道に訓練か何かで戦車が通っていて、初めて見るそれが何なのかを聞いたら、それは戦争するためのもので、国を守るものだって言われました。それを聞いてその夜は、次の日起きたら戦争が始まってたらどうしようって考えて眠れなくなっちゃって。たぶんそれがきっかけで平和について考えるようになったんだと思います。それから、なんで世界に戦争があるの?って疑問に思って、世界平和とか貧困について考えるようになりましたね。性格は、小学校3年生ぐらいまでは割と恥ずかしがり屋で人前で意見することとか苦手でした。でも、3年生の時に出会った、いたずら好きな面白い友達がきっかけでいろいろ吹っ切れて、なんか騒がしくなって。(笑)その後、小学4・5・6年はずっと学級委員とかをやっていました。スポーツ好きで、男の子みたいでした。

木下: 中学生のころは?

内間さん: 元々それまで続けていた水泳をするために、水泳部に入ろうと思ったんだけど人が少なかったから、友達が入るっていう陸上部に入りました。1年の時は結構サボってたんだけど顧問の先生がすごい熱血で、その年の夏に「お前は瞬発力があるからフィールド競技やってみろ」って言われて、その時初めてこの人の期待に応えたいと思ったんです。その先生自身、昔短距離選手だったんだけど、全国大会出場を逃してて、私が絶対連れて行きたいなって思いました。中学の時は、その先生のおかげで3年間部活に打ち込むことができて。それこそ、朝起きてから夜寝るまで陸上のことしか考えてなくて。その時も一応将来はユニセフで働きたいって夢はあったんだけど、それとこれとは別に分けて考えていて、進学の時にはスポーツを続けるのか、国際系の高校に行くのか悩みましたね。やっぱり、国連で働くためには英語が必要だと思って、進路は決まったんですけど。人柄は、ストイックでした。目標があったから、それにまっすぐ突き進む感じで、行動とか話し方とかハキハキしてました。毎日ちゃんとオーガナイズしてたから、勉強もその時一番出来て。メリハリがちゃんとできていたと思います。あと、私、授業中うるさいんです。(笑)結構はっきりしている性格だったから分からないことがあると、すぐ聞いちゃいますね。

木下: どんな高校生活でしたか?

内間さん: 高校では英語をやるっていう目的と、将来は国連で働きたいっていう目的があったんだけど、挫折というか、打ちのめされましたね。入学したら周りは英語が出来る人ばっかりで、なのに私は海外に行ったことはないし、英語も苦手だったしで。ただ、コミュニケーション力は誰よりも高いと思っていて、そこを高校生活ではひたすら伸ばそうと頑張ったところがあったかな。1日に英語の授業が2時間以上、それが毎日あって。最初はついていくのに必死だったんだけどその時たまたまイギリスでプレーしているサッカー選手にはまって、もっと英語を勉強してその人の話していることを理解したいって思ったんです。あと、外国人の先生が私の事をいじったりすることがあって、それに反抗するために頑張って英語を学びました。そう。私、逆境がないと成長しないんですよね。あんまりほめられると逆に止まっちゃう。

劇的な心境変化と言えば、高校2年の夏に、2週間イギリスに短期留学に行ったんだけど、その時に、英語は何よりも自分が思ってることを伝えればいい、と感じましたね。日本では文法をちゃんとできるようになりましょうって感じだけど、コミュニケーションは完璧な文法じゃなくても大丈夫じゃないかなって。そこが一番英語を話す上で核となり、自分の中でリミッターが外れて、しゃべれるようになりました。その2週間の経験から自信もついて自分の中で成長できたのかなって思います。あと、親から留学するのはいいけど全部自分でやりなさいって言われてたから、自分で申し込みをしたり航空券を取ったりしました。そのおかげで自分のやりたい事をやるからには無駄にしたくないっていう思いが生まれて、目的意識をちゃんと持って留学できたかなと思いますね。

もう1つ大きな出来事は、私の学科は3年間で個人研究を課せられているのだけど、その時に"子供兵"について調べたことです。”子供兵”について調べ始めたきっかけは、"シティ・オブ・ゴッド"という映画で、テレビをつけた瞬間、町のギャングが騒いでる子供の一人に銃を渡して、相手を殺せっていうシーンが映ってて、すごい消したかったんだけど、これは観なきゃいけないなって、使命感のようなものがあったんです。そこで子供の人権とかについて考えたり、子供と銃は絶対に交わっちゃいけないとか思うようになって。だから、高校3年間は”子供兵”について調べるようになりました。それのおかげで将来の夢も具体化したかなと思います。

当時一番挫折したのが、UNIS-UN学生会議でした。これは、全国から選ばれた高校生がニューヨークの国連本部に行って世界の高校生と英語で議論するっていうもので。これに行きたくてその参加枠を持ってる高校を選んだんだけど、結局落ちちゃって。”私何のために、この高校来てたんだろう?”と思うくらいすごい悔しかったです。そこで準備がちゃんとできてなかったなって反省して、大学の交換留学はちゃんと準備してやろうと決意しました。私、失敗から学ぶタイプなんですよね。

スピーチコンテスト優勝!

木下: 大学一年生で2013年のスピーチコンテスト優勝でしたね!びっくりしました!

内間さん: 大学生になって夏にワークキャンプに行って、参加者が私以外全員ヨーロッパ出身だったんだけど、その中で国内問題の話をした時にホームレスの話をして。ヨーロッパでは、日本とホームレスの方への対応や接し方が違っていて、あまり毛嫌いするってこともなくて。それを知って、日本は優しいとか言われてるけど、一番冷たくない?って思ったことをそのままスピーチしました。優勝したのはたまたまですよ。順番が良かったかな。あれは運ですね。

トビタテ奨学金:自分を見つめなおした書類選考

木下: トビタテ奨学金に合格するまではどんな努力をされましたか?

内間さん: 願書を書くのが一番大変でした。しかもその時オーストラリアに行っていて、幼稚園ボランティアをしている時で。とりあえず、書いてはメールで添削してもらうっていう日々を送ってて、ユースホステルの2段ベッドで朝から晩までパソコンと向き合っていました。行く前に終わらせればよかったんだけど…。でも、自分をひたすら見つめ直す時間になりました。

木下: すごい文章だと思いました。(事前に資料を見せていただきました)

内間さん: そうかな、ありがとうございます。ただ書類審査通りましたって言われてから、2次試験まで10日ぐらいしかなくて。2次でプレゼンと個人面接があり、プレゼンを作ることが願書を書くことの次に大変で、書いてはゼミ指導教員の杉田先生(国際地域学科 杉田映理准教授)に見せて、それを変えてはまた杉田先生に見せて…それをひたすら繰り返しました。2次選考に向けては、人に伝わる、要点の伝わるプレゼンを目指して作りましたね。あと面接練習もしました。芦沢先生(国際地域学科 芦沢真五教授)にとても厳しく言われて、うわぁってなりながら頑張りました。面接練習の時に"相手に警戒心を与えないしゃべり方にしなさい"と指導されたので、当日はひたすら笑顔で行こうって思ってました。だから、努力って言うと、ひたすら書いて書き直して練習って感じですね。

トビタテ奨学金はお金をもらえるチャンスとプラスアルファの活動が出来るチャンス

木下: そもそもトビタテ奨学金を受けた理由はなんですか?

内間さん: やっぱり、お金ですね。私、交換留学と併用してはいけないと勝手に思っていて、トビタテの第2期に交換留学する友達が応募したことを聞いて、ずるい!と思って久松先生(国際地域学科 久松佳彰教授)に受けられるか聞いたら"出来るよ"と言われて、それならやるしかないでしょ!と思いました。(笑) トビタテ奨学金は自分で最長2年間の留学を計画できるので、私は交換留学でイギリスに行って、来年の6月にカーディフ大学での授業が終わるのだけど、6月に日本に帰ってきてもまだ春学期の途中で大学の授業は受けられないから、9月まで留学を伸ばして7、8、9月にアフリカでインターンをするという計画を作りました。そこにお金をもらえるチャンスがあるなら、普通の留学で経験できないプラスアルファの活動をやるしかないなと思って応募しました。

トビタテ奨学金は誰でもできる!

木下: トビタテ奨学金について宣伝したい事は有りますか?

内間さん: トビタテ奨学金の海外留学は28日間からでもできるということを伝えたいです。インターンシップなど、学校に行かないプランもOKで、どこの大学の学生かとかも関係ないので、本当に誰でもできるっていうのを伝えたい。期間が短い方が企業も援助しやすいから通りやすいし。もし、春休みの2か月に何かしたいなって思うけどお金ないし…って思ってる人がいたら是非挑戦してもらいたいと思いますね!

内間さんは、留学先の大学で専門的に心理学を学び、戦争など特殊な状況において負った心的外傷を癒せる技術を得たいと、トビタテ奨学金の書類選考に送った書類に書かれている。去年の夏にパレスチナへワークキャンプに行ったことが、彼女に想像を上回る混乱と悲しみを抱かせ、自分の無力さを自覚させたそうだ。大学で心理学を勉強した後、具体的にどんなことをするか、聞いてみた。

アフリカでのインターンシップから夢へ

木下: カーディフ大学の授業が終わってからの2か月は具体的にどこで、どんなことをするんですか?

内間さん: いま一応考えていて、アポが取れているのはガーナにあるエイズ孤児のメンタルケアをする場所です。心理学で学んだ事を、インプットした内容を、実際に現地でアウトプットする、みたいな流れにしたくて。でも、私の分野がエイズとはちょっと違うから戦争孤児とかにしたくて、杉田先生に相談してルワンダやウガンダで活動しているNPOで元少年兵の社会復帰を支援している所があるので、そこにアポをとってみる予定です。出来るならやっぱり子供たちのメンタルケアをしたいと思います。

木下: それはゆくゆくは将来の仕事としてですか?

内間さん: はい。仕事としてやりたいなと思っています。

木下: すごい明確な夢ですね。

内間さん: そう、結構明確な夢なんですよね。でも、夢は夢なので、と思ってます。将来について話すと"すごいね"とか言われるんだけど、まあまだ実際になっていないからすごいも何もないと思うんですよね。みんな夢を持つことはできるでしょ、それが大きくても小さくても。

自分の事を信じられない人はなにもできない

木下: 今の自分についてどう思っていますか?

内間さん: 好きとか嫌いとかそういうこと?

木下: あっ、好きですか?

内間さん: 私、自分大好きだと思います。というか、日本人って自分のことを卑下しやすいですよね。

木下: 私そうです。(笑)

内間さん: それ、本当に良くないと思うんですよ。私は"自分のことを信じられない人はなにもできない"って思っていて。自分のアビリティを信じてこそ、目標を達成できるのかなって思っています。「いや、私なんて」って言葉大嫌いなんです。自分はできるかもしれないのに、可能性を自分でなくしちゃうのはどうなのかなって思って。あと、一番自分のことを知っているのは自分なのに、私が自分のことを信じなくて誰が信じるのかなって。自分がこうなりたいとかこうなりたくないっていう意思は、ひとつの愛情表現だと思ってます。私は相手にとって、自分にとって、自分がありたい姿であるかをいつも考えているかも。今の自分は自分がなりたい姿かっていうことを常に問いかけています。

平成のマザーテレサ!?

WWP内間さんインタビュー木下: 将来なりたい人物像とかありますか?

内間さん: 具体的な人はマザーテレサです。平成のマザーテレサになりたいなって密かに思ってます。彼女は偏見を持たずにいろんな人と接する心があって、どんな人とも分け隔てなく接することが出来るんですよ。私も偏見なく人に接したいと思ってます。スピーチコンテストの時に"Big Issue"というホームレスの人が自活のために彼ら自身が雑誌を売る事業があることを紹介したんですけど、なかなか私自身それを買いに行けなくて。少なからず彼らに対して潜在的な偏見があったんだと思います。でも、やっとこの前一歩踏み出して話しかけてみると、おじさんが嬉しそうに話してくれて、この人のことを支援しようと思いました。偏見を持たないって案外難しいからそんな人になりたいなって。なので、将来像はマザーテレサみたいにすべての人を愛せるようになって、そしてユニセフで働いて、世界を変えられたらな、と思いますね!

【インタビューを終えて】
内間さんにインタビューをして、内間さんの挫折から学ぶ姿勢に感嘆しました。内間さんほど、逆境を素直に受け入れて自分の成長に生かしている人に初めて会ったからです。そして、“自分の事を信じられない人はなにもできない”という言葉にも考えさせられるものがありました。内間さんにはこれから、留学でもインターンシップでも、トビタテ奨学金を大いに活用して、明確な夢をかなえてほしいです!私自身も内間さんの“逆境・挫折から学ぶ”精神にならって励んでいきたいと思います。

RDS WWPRDS Web ライタープログラムの略称です。


取材・構成: 木下花純(国際地域学科1年)
編集: 久松佳彰(国際地域学部教員)