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【RDS WWP 取材レポート】Pre-Study Abroad(PSA)が行われました

English (TOYO Global RDS)

【RDS WWP 取材レポート】
Pre-Study Abroad(PSA)が行われました

2015年8月3日(月)~7日(金)、Pre-Study Abroad(以下、PSA)が行われました。PSAとは、この夏から交換留学へ行く2、3、4年生を対象に行われている事前研修のことで、初日にはECZにて、交換留学から帰ってきた学生が自分の経験談やアドバイスなどをプレゼンテーション形式で話してくれました。私、冨田真帆(国際地域学科1年)が取材しましたので、レポートしたいと思います。

PSA

司会進行はランゲージセンターのイヴァン・ボテフ先生。今回は、岩崎江里さん(3年)、三輪達也さん(3年)、小林由佳さん(4年)、成田早恵さん(4年)の4人が話してくださいました。発表は、すべて英語で行われました。

岩崎さんトップバッターは、アメリカのカリフォルニア州立大学モントレーベイ校に留学した岩崎江里さん。初めに、現地での学生生活について話してくださいました。やはり、一番苦労したのは膨大な量の宿題。毎日これらをこなし、テスト前は5~10時間も勉強したそうです。これは、日本の大学とは大きく異なる点ですよね。日本でももちろん宿題は出ますが、きっと日本とは比べ物にならない量なのだと思います。また、そのためによく利用したというのが、図書館だそうです。図書館というと、日本では「私語厳禁」なイメージがありますが、アメリカではお互いに質問しあったり話し合っている学生が多いそうです。時間も朝の8時から、なんと夜中の12時まで開いているというから驚きです。
授業は、受け身の授業が多い日本とは違って、グループでディスカッションをしたり自分の意見を言う授業が多いのだとか。秋学期に履修したアカデミッククラスでは、みんなの前でプレゼンテーションをして、とても緊張したそうです。

次は、友達について。岩崎さんは、現地で友達を作るのが苦手だったそうですが、そんな岩崎さんが教えてくれた現地で友達を作るコツは、「日本に興味のある学生や、同じ趣味の学生と友達になること」そして、「たくさん話しかけること」。現地での友達作りには不安を感じる人も多いはず。皆さん、熱心にメモをとっていました。

さらに、日本との価値観の違いについても話してくださいました。私たちは、街で白人の女の子を見かけると、よく「あぁ、あの白人の女の子かわいい。」となどと言いますよね。しかしアメリカでは、そのような発言は人種差別にあたるそうです。「郷に入っては郷に従え」とよく言われるように、言動には注意しなければならないですね。

岩崎さんに続いて発表してくださったのは、三輪達也さん。三輪さんが留学したアメリカのメルヴィル大学があるセントルイスという街は、アメリカのちょうど中心に位置し、アメリカでも有名なベースボールチームがあったり、アイスホッケーやジャズが盛んだそうです。メルヴィル大学に通う100人以上の交換留学生のうち、三輪さんを含め日本人はたった2人だけだったそうで、そのため英語の勉強に集中できたと話していました。

三輪さん日本からの持ちものついては、「コストコなどのスーパーに何でも売っているから、極論、パスポートと携帯電話とお金だけ持っていけば良い」となんともユニークな回答をしていました。ですが、持っていくと便利なのが、日本の薬なんだとか。何せ、体格の小さい日本人にとってアメリカの薬はとても強いらしいです。これには、意外性があって私も驚きましたが、理由を聞くと納得ですね。体調不良を直すために薬を飲んでさらに体調をくずす、なんてことがあったら、たまったもんじゃありません(笑)。
さらに食べ物についても、毎日ジャンクフードで飽きてしまうので、お茶漬け、チキンラーメン、サトウのごはん等を日本から持ってきたほうが良いと話していました。毎日ジャンクフードとは、なんともアメリカらしいです。

最後に、留学する上で大切なことは、「怯えず、自分の英語に自信を持つこと」「積極的に行動すること」そして「『シャイな日本人』にならない、いい意味で『日本人』であることを忘れること」と、三輪さん。なるほど、そうすることで、新しい自分に出会えるかもしれませんね。

小林さんさて、ここからはヨーロッパに留学した方たちの体験談です。
3人目に登場されたのは、イギリスのヨーク・セント・ジョン大学に留学した小林由佳さん。流暢なイギリス英語が印象的でした。大学のあるヨークは、イギリス北部の町で、昔から上流階級の人々が暮らしていたそうです。

大学の授業は、1つの授業がレクチャークラスとセミナークラスの2つに分かれており、まずレクチャークラスで、日本の多くの大学のように先生の講義を聴き、そしてセミナークラスで、レクチャークラスで学んだ議題についてディスカッションをするという流れだそうです。そして、苦労したというのが、学期末に出される課題。中間と期末に2回提出があり、授業の成績は100%この課題でつけられてしまうのだそう。イギリスの大学は40点が単位を取得できる最低点数なのですが、小林さんはベストを尽くしたにも関わらず、最初の学期の一つの授業では単位ギリギリの40点。しかし、次の学期でまた同じ先生の授業を取り、今度は75点も取れたそうです。イギリスの大学の厳しさを感じたと同時に、小林さんの頑張りにもとても感銘を受けたお話でした。しかも今回は提出したペーパーの実物を持ってきてくださっており、学生たちに回して見せていました。皆さん、回ってきたペーパーを熱心に読んでいました。

次のエピソードも、とても興味深いものでした。小林さんは、大学で友達とアジアの文化を紹介するイベントを企画し、日本、中国、カンボジアなどの留学生たちが、それぞれの伝統衣装を着てファッションショーをしたりダンスを踊ったそうです。小林さんは、浴衣を着て盆踊りを踊ったそうです。これについては、「イギリスの人々が日本やアジアの文化を知り、理解するのにとても良い機会になったと思います」とおっしゃっていました。留学というと、自分がその国の文化やスタイルを学び吸収する、という受け身的な立場になりがちですが、それにとどまらず自らの文化を伝えようとする小林さんの姿勢は見習いたいですね。

最後の発表者は、ドイツのマールブルク大学に留学した成田早恵さんです。これまでの3人がアメリカ英語、イギリス英語だったのに対し、成田さんが留学したドイツでは、ドイツ語が混ざった英語が使われていて、デングリッシュといったりするそうです。最初に、成田さんが現地で勉強されたドイツ語を少しだけ披露してくれました。マールブルク大学は、1527年に建てられ、シンデレラやラプンツェルなどで有名なグリム童話を書いたグリム兄弟も通っていたという歴史ある大学です。そのため、マールブルクの街には所々にグリム童話に登場する動物などのモニュメントがあるんだとか。またこの街は、規模は比較的小さいですが学生の街として知られ、多くの学生が通っています。フランクフルトなどの中心街に行くときは、大学で安く購入できるセメスターチケットを使います。これを持っている学生は、なんとヘッセン州内の電車やバスが乗り放題!学生にはとてもありがたいですよね。うらやましいです(笑)

成田さん続いて、大学生活について。ドイツ語の授業以外は英語でおこなわれているものを履修したそうです。授業はセミナーとブロックセミナーの2種類で、セミナーは1コマ2時間、ブロックセミナーは1~2ヶ月に1回ほどですが1コマが4~6時間もあり、初めはとても戸惑った、と成田さん。ドイツ語の授業は冬学期は週2回、次の夏学期には毎日9時~12時に受けたそうです。お昼休みはカフェテリアに行き、そこでできた友達と放課後にバドミントンなどのスポーツを楽しんだり、バーなどでビールを飲んだと話していました。ドイツといえばビールが有名ですが、何でもドイツ人の友達はビールを飲みながらバドミントンをしていたんだとか。どんなものなのか、実際に見てみたくなりますね。ドイツ人、恐るべし。

最後に、大事なことは、「『なぜ留学するのか』『そこで何がしたいのか』『日本に戻った後はどうするのか』、この3つを明確にすること」、そして「間違いを恐れないこと」だとおっしゃっていました。
これで4人の発表はすべて終了しました。

ピザパーティ発表の後は、皆さんお待ちかねのピザパーティーです。机の上においしそうなピザが並びます。テーブルを囲んでピザを食べながら、とても和やかな雰囲気の中で行われました。ここでは、参加者の方から出た様々な質問に、4人が順番に答えていました。約1時間ほどの団欒の後、PSA初日はすべて終了しました。

参加者の方からは、「具体的な話を聞けて、留学のイメージが湧いた」「4人の方の堂々とした発表に、刺激をもらった」「留学まであと1週間なので不安だったが、皆の顔を見れて安心した」といった感想が寄せられ、とても有意義な時間になったようです。また、4人の中に知り合いがいる参加者の方は、「留学の前と後で成長を感じた」と話していました。

【取材後記】
今回、ライターという形で取材に入って、本来ならば聞く機会のなかった様々なお話を聞くことができました。私も留学を考えているので、自分自身とても有意義な時間になりました。聞いていて感じたことは、どの方もとても堂々と発表しているということです。これこそ、ディスカッションやプレゼンテーションの多い海外の大学で鍛え上げられた結果なのだと感じました。この夏から留学する皆さん、頑張ってください!ありがとうございました。

PSA

RDS WWPRDS Web ライタープログラムの略称です。

取材・構成: 冨田真帆(国際地域学科1年)
編集: 久松佳彰(国際地域学部教員)